ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

第1世代

2012-02-02 23:17:27 | Weblog
私の両親は、サラリーマンっぽくない生活をしていたので、
自分が会社人間ではないことに、あまり不安を覚えないんだけど、
人は、知らないうちに、両親の生き方を指標とするものなんだなあ、と、
最近つくづく思う。

中国は、少し前まではバリバリの共産主義で、
人民公社もあれば、文革もあって、
いま会社のトップにいるような人たちは、基本的には成り上がり者だ。

ということで、微妙にバブルがはじけてるっぽい上海で、
経営に右往左往している中国人たちは、
実質的には資本主義にある会社で、
中国人としては、はじめて危機に直面している人たちなので、
非常に苦しんでいると思う。

しかも、中国人は見栄っ張りなのと、
会社じたいも、長い歴史をもっているわけでもないし、
働いている人にとっても終身雇用の会社というわけでもないから、
考え方や方法が、すごく短絡的だったりする。

そのあたりが、中国のちからとなるスピードにつながることもあるけど、
いきなり空中分解することもありそうだから、
日本とはまた違ったジレンマがあるなあ、と思える。

こんなふうに、漢民族の都市でも、社会主義の楽園は破綻しているのに、
チベットに「社会主義の楽園をつくる」と言い張って、
相も変わらず弾圧を続けるのは、
もう本当に、恥をさらすだけだからやめたほうがいい。
それに、他人に与えたものは、幸も不幸も必ず自分に返ってくるものだ。

さて、ハマコー先生の『YUIGON』を読んだ。
ハマコー先生は、責任をもって吠えてくれるので、
議員時代もそのあとも、テレビで見るのが好きだった。
しかもヤジは、結構気が利いていた。

日本は戦後生まれも、もう2代目が社会で働き、3代目も育ってきている。
戦後が、実際には東日本大震災で終わったのならば、
それこそ、戦後はほぼ自民党政権とかぶる。
国政を私物化しようとする権力者がいるのは、
古今東西、中国も日本も同じことだけど、
できれば日本は、中国よりも先に、次にシフトして行きたいものだなあ。

そして、政治のあり方も、会社のあり方も、
もう少し個人と繋がるものになるといいな。