ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

せっかく中国なのに

2012-02-11 23:47:59 | Weblog
今日は、予定していた仕事がなくなり、
昼まで寝ることができて、スッキリしたと思ったら、
昼過ぎに胃痛におそわれ、横になって読書をした。
単に、辛いものの食べ過ぎと思われる。

そして、夜は、海底捞という火鍋屋に行った。
そこでもやはり辛いものを食べたが、いまのところ体調が悪くなってはいない。

海底捞は、中国でも有名な火鍋屋で、
有名な理由は、そのサービスのよさ、徹底した社員教育にある。
味は、美味しいけれど、ずば抜けて美味しいというわけではない。
火鍋だから、味にそんなに大差がつくわけもない。

店員さんは、日本のお店も顔負けなくらい、一生懸命に給仕してくれる。
日本の場合は、サービスが型である場合が多いけれど、
この店の場合、サービスは個人評価、つまり給料や昇進に直結している。
だから、中国とは思えない雰囲気でサービスしてくれる。
自然な雰囲気で「ありがとう」と言える。中国なのに!
おかげで満員御礼のようだった。
中国には、いろいろな顔があると、改めて思った。

さて、昼間の読書。
1冊目は『ヤクザと原発 福島第一潜入記』(鈴木智彦著、文芸春秋)

線量よりも汚染のほうが怖いということだが、
本当に、放射能に関しては、知らないことがたくさんある。
工場は海外に移転できても、発電所だけは国内になければならない。
だから原発に限らず火力も、とにかく発電所関係には、
土地買収も土木工事もあるものだから、
ヤクザが関わっているというのは、
それはもう避けて通れないものなんだと思う。

そもそも、田舎のヤクザと、都会でシャブを売っている人たちを
同じようにくくれるかというと、それも違うと思う。
日本にも、いろんな顔があるんだ。

2冊目は『びっくり館の殺人』(綾辻行人著、講談社文庫)

久しぶりに館シリーズを読んだ。
挿絵が入っていたんだけれど、なんとなく少年探偵団シリーズを
思い出すような、それとは違うような。
私個人としては、挿絵はいらないと思った。

館シリーズは、映像化できないだろうなあ、と思えるところが好きだ。
つまり、絵で見えてしまったら、その段階でトリックにならなくなる。
作中に『虚無への供物』が出てきたり、
なんとなく、ミステリーの原点に立ち返る作品なのかな、とも思う。

こういうミステリーは、読んでて落ち着くなあ。
そして、せっかく中国にいるのに、また引きこもって読書したい熱が高まっている。