橋元五郎さんの話は分かりやすくていいです。
五郎ワールド は月1回掲載される。
いつもは、あまり読んでいなかった^^;
五郎ワールド
「尊厳ある政治」を求めて
の抜粋です。
肥沃な農地、天然ガス、豊富な天然資源、そして東西にまたがる
要衝の地ゆえに、ウクライナは受難の歴史をたどってきた。
ヒトラーやスターリンに蹂躙され、2014年に続き
今またプーチンに侵略された。
14年のウクライナ危機で正面からプーチンに対峙したのは
ドイツの首相メルケルだった。
メルケルは、爆弾と戦車でウクライナをなぎ倒そうとする
プーチンに対し怒りに震えながら、38回の話し合いを重ねた。
最近出版された米ABCニュース元記者
カティー・マートンの『メルケル 世界一の宰相』は
その模様を生き生きと描いている。
メルケルはプーチンの良心に訴えることはしなかった。
科学者であもあるメルケルの武器は事実だった。
プーチンの「常習的な嘘」を見破り、人権侵害と残虐行為が
行われている事実を一つ一つ指摘し、その責任が
プーチンにあることを思い知らせた。
メルケルが2度も犬に噛まれて怖がっていることを知ったプーチンは
自分の愛犬ラブラドルレトリバーを首脳会談の
部屋に入れた。飼い犬がメルケルの周りをかぎ回っているのを
プーチンは不適な笑みを浮かべて見ていた。
メルケルはひるまなかった。
なぜメルケルは16年もの間首相であり続けることができたのか。
第一は、彼女の師でもある元米国務長官ヘンリー・キッシンジャーが
言う大半の政治家が陥る罠に落ちなかったことだ。その罠とは
「かけひきに夢中になり、政治家同士で話してばかりいる」
というものである。
第二は、派手なパフォーマンスや美辞麗句を嫌い、実績重視の
姿勢を貫いた。声高にフェミニズムをとなえることもしなかった。
女性差別への最大の武器は自分が成功を収め、後に続く女性のための
道筋をつけることだと確信していたからだ。
第三は、「尊厳ある政治」を心がけ、倫理性の高い政治を追い求めた
ことだ。その象徴が難民の受け入れだった。
15年8月、「ドイツは難民を追い返しません」と宣言した。
確かに難民対策ではメルケルの弱点も露呈した。
難民を受け入れることがなぜドイツのためになるのか、効果的な
説明ができなかった。相次ぐテロは難民への恐怖心を呼び起こした。
それでも15年にドイツが100万人もの難民を受け入れ、推定600万人から
700万人ものドイツ人が難民たちを助けた事実は
誇りうることとして歴史に残るだろう。
長い政治生活を支えた自らの資質を問われ、メルケルは答えた。
「忍耐力です!」。歴史の本にどう描かれたいかと聞かれ
「努力の人だった、と」。
優れた指導者に何が必要か。教えてくれて余りある。(敬称略)
~~~
プーチンは知れば知るほど、最低!
愛犬を首脳会談の部屋に入れた・・・ 呆れる!
メルケルさんが38回も話し合いを重ねたことなど、
全く知らなかった・・・
プーチン大統領は死後に、自分が天国に行けると思っているのか???
地獄に決まっている。子どもでも分かること。
閻魔大王に聞くまでもない。
( ↑ 分かりやすい表現にしました)
国内外に与えた苦悩が、全部自分に返って来ることなど
考えが及ばないのか。
歴史に悪名が残ることも気にしないのでしょう。