わしが國・山和 (宮城) 伊藤君登場
今年で4年目の造りをおえた「山和」 伊藤君がご来店
毎年、新酒を持ってやって来ます。
昨年秋に味ノマチダヤ バックアップで開催した「若手の会」を経て
今年は一つの形に結びつくのでしょうか?
では恒例、今年初の「蔵元は語る」 封切りでお願いします。
『若手の会で学んだこと』
若手の会で私が学んだことは
まず同世代での酒の会に出席する機会は初めてで
同世代がどのような方向性で現時点でどのような酒を造っているか
知ることが出来大変勉強にもなり刺激も受けました。
また私たちの様な若い年代が頑張ることで
業界全体の底上げにも繋がると思います。
次回はより良い会になるようがんばります。
『山和とは?』
『山和』とはより自分の目指す酒をより良い形でより良い状態で
お客様に飲んで頂きたいと私自身が
4年前から始めた弊社の限定流通ブランドです。
宮城県内10店舗 県外4店舗のみの流通です。
『今年目指した酒質とは?』
まず山和の目指す酒質はしっかりとした酸があり
アミノ酸での旨みよりグルコース(糖分)での旨みがある
爽やかで綺麗な酒質を目指し
毎造りごとにいかにそのクオリティーを上げれるかを挑戦しています。
今年に関しては米も溶けにくく味が例年より味乗りしにくいとのことだったので
麹を例年より糖化力を強いものを造り、もろみ日数、火入れ共に
2~3日延ばしました。
目指す酒質が爽やかで綺麗な酒なので
自分では今年は造りやすかったと思います。
『宮城の酒について伊藤君が思うこと』
宮城は全体のレベルが非常に高い県だと思います。
その中でいかに個性を出して自分の酒を表現するか
良い意味で競争が激しい県だと思います。
ただ自分はその県で競い切磋琢磨できることを
造り手としても蔵元としてもやりがいを感じています。
日本酒といえば宮城!という時代が来るよう、よりがんばっていきます。
見た目は4年前と変わりませんが伊藤君も28才となりました。
もともと線の細い酒であるため呑んだ時にわっと花咲く味わいではありません。
控えめな味わいの中でいかに「山和」らしさを出すか!
本人も「一番難しい道を選んだかもしれない」と自覚を持ちつつも
このスタイルをより完成形へ向けてはりきってます。
4年めの今年がその理想に少し近づいたと感じました。
「伯楽星」でも「日高見」でもない宮城の個性ある酒として
「山和」が独り立ちできるかはこの3年にかかってます!
「湧く清水のような酒」へ向けて日々勉強あるのみです。
三宅さんに続いて嫁取りも視野に入れつつ首都圏市場を模索します。
いい出会いに巡り会うのも自分の努力次第だぞ!!