ROSE POSYのハンドクラフト・ブログ

”手仕事”の楽しさをお伝えできればと思います。ROSE POSYオリジナル作品もどうぞお楽しみ下さい。

新たな出会い

2011年11月05日 | ガラス工芸・サンドブラスト

私の自宅の近く(徒歩20分くらい?)に、サンドブラストというガラス工芸のお教室を発見しました。今年の初夏ごろにテレビ番組で江戸切子の体験をやってるのをみて、私もやってみたくなって、ネットで検索していたのがきっかけでした。チャンスって、こちらが求めていると向こうからやってくるものなのですね。家から近いことですし、とりあえず体験クラスにいってみることにしました。

サンドブラストは、ジュエリー教室でホーニング加工をするために1度だけ使ったことがありました。このツールで、ガラスが彫刻できるだなぁ・・・。吹き付ける砂をガラスに当てるだけという、とてもシンプルな動作なのですが、作る人の技術とセンスで十人十色の作品になっていく。この不思議な世界に完全に魅了されてしまいました。

昔からガラスが大好きでした。箱根のガラス美術館、ラリック美術館などはもちろん、都内でガラス工芸やアートが鑑賞できる美術展があれば、せっせと足を運んでいました。旅先で素敵なガラスの酒器を見つけては少しずつ集めていました。

ジュエリーは、プレゼントする相手が限られてしまうし、オーダーメードでない限り、自分のデザインがその方の趣味と合わなかったら、苦労して時間をかけて作っても、ただの好意の押し付けになってしまう。だから、作品に共感してくれる人に”偶然”出会うまでは、どうしても自己満足の域を抜けることができません。企業勤務のジュエリーデザイナーの方がおっしゃっていたのですが、”30点起こして1点採用されるかされないかの世界なんですよ。売れなきゃ意味がないんです。”ということでした。普遍的だと面白くないし、個性が強くても受け入れられない。

でも、ガラスの器なら、性別・年齢を問わず喜んでいただけそう・・。”うちではガラス製の食器は一切使いません!”という方はあまり存じ上げません。小皿やぐいのみのような小物なら、気軽に作って差し上げることも出来ます。「日常生活が楽しくなるもの」それがガラスだと思います。そんな理由から、もうひとつくらい趣味が増えたっていいじゃない、ということで、この世界を覗いてみることにしました。

記録のためにつたない習作もアップしていきたいと思いますが、まずは最近、外国の方へのお土産用に制作したグラスを公開しておきます。(差し上げてしまうため手元からなくなるので先に写真を取っておきました)



今の私のスキルでは、被せガラスを扱うのはまだまだ先の話なんですが、やはり色の魔力には勝てません。贈答品にするんですしね。『平彫り』ならなんとかなるでしょう、ということで先生にお許しをいただき、しっかりサポートしていただきながら、なんとか完成できました。



このグラスは、”被(き)せガラス”というそうで、江戸切子にも使われ、職人さんによる手作りの高級品だそうです。



ガラスのよさは、透けることですね。杯をかたむけるたびに風情が漂いそうです。



このグラスで冷酒飲んだら美味しいでしょうね~。


・・というわけで、新しく、”ガラス工芸”というカテゴリを設置いたしました。どうぞよろしくお願いします。