ROSE POSYのハンドクラフト・ブログ

”手仕事”の楽しさをお伝えできればと思います。ROSE POSYオリジナル作品もどうぞお楽しみ下さい。

欠けたガラスのペンダントトップをリサイクルしました

2011年11月04日 | ジュエリー作品&試作品

かれこれ3年前にもなりますでしょうか。
ラリックのジュエリーをご存知ですか?』という投稿をしたことがありました。



ダンナさんの海外出張の土産の、クリスタルガラス製の赤いハートのかわいいペンダント。
裏に小さいハートさんが彫られています。

なんと~~~!!はじめて着用したその日に壊してしまいました。

このペンダントトップには同色のシルクの紐が添付されていて、首の後ろで自分で結んで使うものだったのですが、この紐が曲者でした。(シルク→すべりやすい→ほどけやすい)自宅を出て、駅に向かって歩いているときに、不覚にも紐がほどけて、道路のコンクリートにペンダントトップを落としてしまったのです。

このペンダント、エッジ(宝石でいうとガードル?)部分が手も切れそうなほど鋭利で、そこに丸腰で衝撃を受けたのだから、無事であるわけがありません。(しかも、ダンナも一緒に歩いていてその瞬間を見られてしまい、全身の血の気が引きました・・・)

あ~あ~、ショック~

 

あんな、ほどけやすい紐なんか付けなきゃよかったのに!(悔し紛れにメーカーのせいにしてみる)

これが路上に粉々に砕けてしまったんなら、もうスッパリ潔くあきらめられるんですが、致命傷を追いながらも、未練タラタラに原型が残っている。裏側が、層がはがれるようにして欠けています。



ダンナさん、ほんとうにごめんなさい!そんなこんなで、どうにもならないのに捨てるに捨てられず、そのまま放置してありました。
(ラリックのHPで調べたら、なんと日本円で21,000円もするっ。)

そして3年が過ぎ、最近、何処でだったか忘れてしまったのですが、海岸に落ちている貝殻やガラス、さんごの枝などを針金で巻いて作ったアクセサリーを見かけ、突然、ひらめきました。 そうだ! この方法で、アレがなんとかなるかもしれない! 欠けているのは裏側なので、なんとかなるかも・・・。

ん? でも、どうやって巻けばいいのかな? 

あったあった! 


ペラペラのパンフレットみたいですが、アクセサリー用ワイヤーを製造するアメリカのメーカーが提供している、初心者向けのテキストが見つかりましたので、ワイヤーと一緒に買いました。



テキストは25ページ程度で、コンテンツは、必要な道具、基本的な曲げ方、石のまき方。以上! これはシンプルで良い!
英語なのですが、写真がふんだんにあり、十分目的が達成できました。

して、記念すべき、ワイヤー巻きジュエリー(?)第一号の完成デッス。(炎の調理人、堺正明風に)

 

ワイヤーの端は、以前、ネックレスの組み物を作ったときに習った渦巻きの装飾にして、ワイヤーを始末した部分のカモフラージュも兼ねています。



まあ、最初ですから、会心のできばえとはいきませんが、なかなかいい感じ♪(自画自賛)です。
石座部分にいきなりアレンジいれちゃってます。(ちゃんと留まってますよ~)サイドのワイヤーがガラスのエッジを保護する役目も果たします。

着用してみると、裏側の割れた部分やワイヤーは全くわかりません。想像してたよりそれほどチープな印象でもありません。




ワイヤーワーク、初めて体験しましたが意外と面白いです。材料はしょせんワイヤーなので、彫金や鋳造作品に比べて、見た目的にやや高級感に欠けることは否めませんが、道具も少なくて済みますし経済的かつ手軽にアクセサリーづくりを楽しむには良い技法だと思います。

それでは次回は、いよいよ、”新しいカテゴリー”(ワイヤーじゃないです)を立てますヨ。
『ラリック』がちょっとヒントです。