ROSE POSYのハンドクラフト・ブログ

”手仕事”の楽しさをお伝えできればと思います。ROSE POSYオリジナル作品もどうぞお楽しみ下さい。

この石、なんの石?気になる石。

2011年11月08日 | ジュエリーよもやま話

今朝、出勤中に道端にドングリがいっぱい落ちていました。 塀の上を見ると、立派なくぬぎの木がある。あー、もうそんな季節なんだなぁ。ドングリの形ってかわいい~、と見入りながら歩いていると、きらっと光るものが・・・。

拾ってみると、ルースでした。オレンジ色のきれいな石です。

残念ながら、ガードルがちょっと欠けています。大きさはこれくらい。

カットはあまり精巧ではありませんが、テーブル面のテリはとてもよいです。 なんだろう・・・。ガーネットかな? 

・・・・で、そこから数歩歩いたところに、またきらっと光るものが。まさかね~と思いつつ、目を凝らすと、やっぱりルース石!なんで~?

なんじゃこりゃ。ヘンな石。クリスタル(水晶)かなぁ。これも、欠けがあります。

染色しているようですが、表面ではなく石の内側に色が染み入っているようでもあり、なんだか不思議な感じです。

どちらも、ガラスではないようです。というのは、裏側をみても、ちゃんとファセットらしいカットがしてあるんです。

何の石だか、判る方、ぜひ教えてください~。

・・で、もって帰ってきてしまいましたが、どうしましょうね。 てか、落とし主の方、このブログ見てたら、ぜひご連絡くださいね~。(この2つの石がどういう状態にあったのか知りたくてたまらない)石枠から外れてしまったんでしょうね。このオレンジとマルチカラーが同じ台に載っていたとすると、なんだか妙な組み合わせですよね。(元のデザインが想像もつかない・・・。) それとも、ルース・コレクターのお宅に忍び込んだドロボーが慌てて逃げる最中に、ポケットの底にあいていた穴から落ちたとか。アハハ、マヌケすぎる。(もう完全に妄想の世界)

今までにも、拾ったルースがいくつかあります。綺麗だけど素人目にも安そうな石なので、持ち帰ってその辺に放置してありますが、再利用はさすがに躊躇しています。石には魂が宿るとか、持っていることでご利益や祟りがあったりするんですよね。パワーストーンの世界では、石の”浄化”なんて言葉もあります。お水に浸したり、あら塩に埋めたり、日光に当てたり、大きい水晶の上に乗せるなどというのもあります。とりあえず、今日拾った子たちも浄化しておくとしますか。

石がはずれて無くなるのって悲しいですよね。私も経験があります。しかも初めて自分で買ったリングでした。マーキスカットのルビーが5つセットされていました。サイズ直しをしてもらって、指につけて帰る途中の電車の中で、石が1個ないのに気づきました。ひぇーん。ショック!2点留めだから、取れやすくはあるものの、でも買ったその日だなんて~。翌日お店に電話したら、無料でなおしますから持ってきてくださいといわれました。出来上がりにずいぶん時間がかかりましたが、色が合う石がなかなかなくて必死に探したとのこと。良心的なお店に出会えてよかったです。石つきのリングをサイズ直しすると、石がはずれやすくなることがあります。みなさんも気をつけてくださいね。

石の祟りで思い出しました。”ホープ・ダイヤ”でしたっけ。45Ctもある青い大きなダイヤを手にした人やその家族が次々と不幸に遭うという話がありましたね。ルイ14世やマリー・アントワネットも所有したそうです。最後の所有者は、有名な宝石商のハリー・ウィンストンさんで、100万ドルで購入して、転売することなく、あちこちで展示してまわり、最後はスミソニアン協会に寄贈するのに普通郵便でポイと送ったそうな。さすが大人物ですな。彼は、さしたる不幸にもあわず、82歳で幸せな人生をまっとうしたそうです。ハリーさんはもしかすると無欲な人だったのかもしれません。彼がホープダイヤを自身の見栄や虚飾の道具にしたり、転売して利益を得ることなく、”美術品”として広く大勢の人に純粋な気持ちで鑑賞させたことによって、石の神様のお怒りが解けたのかもしれませんね。

どうせ拾うなら、こんな石を拾ってみたいなー。そりゃー、あなた、祟りが怖いので速攻で警察に届けて、いずれ落とし主が現れて、たんまり御礼をいただけるのを期待しておりますよ。(^^;; (またしても妄想)