このグラス、被せ(きせ)ガラスの初めての作品です。
”初めてにしてはちょっと出来すぎなんじゃない?”っていう声が聞こえそうですが、はい、おっしゃるとおり。これは、お教室の体験講座の作品なのです。あらかたの作業は先生が準備済みでして、とても”ワタシの作品”とは言えないかもです。(笑)それでも、初めてでこんな綺麗な作品が作れたら、テンションあがりますよね。
”被せ(きせ)ガラス”とは、色のついたガラスが複数層重なっているガラスのことです。東京都の伝統工芸に指定されており、一つ一つ熟練した職人さんが手間をかけて作り上げる、高級な素材なのだそうです。江戸切子にも使われる素材です。この被せガラスを作れる職人さんや工房が少なくなってきているそうです。
江戸切子は、ガラスの表面を回転するホイールに当ててカットするように彫っていき、カットした部分(模様となる箇所)がキラッと輝きます。一方、サンドブラストは、ガラス面に砂を吹き付けていくので、彫った表面がすりガラス状になります。
江戸切子はその名のとおり、江戸時代に発祥したといわれますが、サンドブラストは20世紀に入ってから、つまり現代の技法という違いがあるそうです。テクノロジーの発展が美術工芸の世界も変化させていくのですね。
この方法は、均一の深さで彫っていくので、”平彫り”と呼ばれる、もっとも基本的な技法とのことです。模様になる部分とそうでない部分のどちらをマスキングするかで、凹凸を変えることができます。
このローズ色がとても好きです。
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