手作り感って？？

スカパー！などのＴＶショッピングをみていると、何百本単位という、大量生産品なのに、『一流の職人が手間暇かけて、手作りしているものなんです。』『ス リランカの職人が１つ１つ手作りしているにもかかわらず、なんとこのお値段！！』などといった売り文句が必ずと言っていいほど飛び出します。

量産品とて、最終的には人が手で１つ１つ磨いたり石留めしてるからあながち”手作り”というのも嘘ではないですが、間違っても、『え～、原型は最新鋭の機械で彫りまして、しかも海外大量生産だからこそできるこのお値段です！』とは言わないですよね。

”１つ１つ職人の手作り”、っていう言葉は、プレミアム感があるのでしょうか。このマジックワードは、迷えるShopperたちの背中を最後に押す、ご印籠のようなものとなっています。やっぱりありがたい感じがするのでしょうかね。

　　　

ロハスとかスローライフ・ブームの影響からか、よく、”手作り感”、（ハンドメイド感）という言葉を耳にしますが、たいていはポジティブな意味で使われます。『手作り感』、って具体的になんでしょう？

ジュ エリーＣＡＤでは、人が想像しうる、ありとあらゆるデザインを再現できます。ゆえに、もちろん”手作りっぽい”ものもその定義が明確であれば、表現するこ とができます。具象物や、曲線的で形が不定型・不規則なものや、アシンメトリーなデザインを、”手作りっぽい”、というならば、それは当然、CADでも作 ることができますよね。

”温かみを感じる”、とか、”しぶい”とか、”作り手の心が伝わってくる”といったような、”わび・さび”の世界にも似た、人間の第六感的な部分で感じられるファジーな印象を差しているならば、”手作り感”は、さすがにコンピュータでは表現が難しいと思います。

”手が不器用だからこんなもんしか作れませんでしたが、なにか？”、みたいな、（笑）私の自己満足的な成果物を好んで求めてくれる奇特な人がいる限り、やはり手作りも粛々と続けていこうと思った今日この頃です。なんたって、手で作るのは楽しいですしね♪何事も楽しくなくちゃ続かないです。