ROSE POSYのハンドクラフト・ブログ

”手仕事”の楽しさをお伝えできればと思います。ROSE POSYオリジナル作品もどうぞお楽しみ下さい。

音の世界の職人芸 ~オカリナの世界~

2008年09月13日 | ROSE POSYのひとりごと

だんだん今週に入って、秋らしい爽やかな天気になってきました。涼しくなってくると思い出す、ROSEが人々が窓を閉める季節だけの趣味として楽しんでいるのが、『オカリナ』です。そして楽器の蒐集癖も始まっています。(笑)

オカリナという楽器は、原始的な民族楽器から発祥したもので、構造は非常に単純ですが、実に奥が深い楽器です。

オカリナは、土をこねて形をつくり、人の手で穴を開けて窯で焼かれます。ただ音を出すだけならば誰でも作れそうですが、いわゆる、調音された正確な音が出るオカリナを作るのは並大抵のことではないそうです。単純だからゆえに、素晴らしい音のするオカリナを作ることは至難の業であり、、熟練した職人の芸と技が必要な楽器だそうです。

あの、オカリナ奏者のカリスマ、宗次郎さんがご自身の手でオカリナ作りもなさるそうですが、自分が納得いく音が出る作品に出会うまでに1万個も焼いた、とのことでした。

陶製のオカリナはとてもデリケートな楽器で、温度や湿度によって、音色や音質が変わってきます。寒い日に演奏するときは、音が出にくく低めになるので、正確な音程になるまでオカリナを人肌で温めたりします。

   

オカリナの発祥はイタリアのようですが、日本製のオカリナが世界で最も質が良いそうです。日本伝来の焼き物に使われる土の質が、オカリナに向いているのでしょうか。それとも、正確で繊細な仕事が得意な日本の職人さんが作るものだからでしょうか。

オカリナは、制作後はもちろんのこと、ピアノやヴァイオリンのように演奏者が調律するようなことはできません。職人さんによる制作時の調律次第でその楽器の善し悪しや癖が決まってしまいます。このように見た目ではわからない正確さを追求しながら、1つ1つ、人が作っているなんて凄いことですよね。



一番上の写真の黒いオカリナ2点が、Night(ナイト)社の”コンサート・シリーズ”というモデルです。その名のとおり、コンサートで他の楽器との合奏でも利用できるレベルの正確な音階を出すことができます。



こちらが、同じナイト社の世界最小のオカリナです。正しい音階が出て、コンサートで他の楽器と合奏できるレベルのもので世界最小、ということです。シャレで買いました。茶目っ気がありますよね。とっても可愛いらしい音がでます。指の太い男性にはちょっと厳しいかも。

オカリナにはいろんな大きさがありますが、ソプラノ、アルト、テノールなど演奏のベースとなる音域によって役割分担が別れるためです。一般的には購入前に試し吹きをすることができないため、手にするまでどんな音がするのかわかりません。それぞれ個性や得意不得意があります。

なお、一番上の写真で下の列の右から2番目、茶色のものが、ヤマハ製です。申し訳ないですが、音はこの中で最も良くないです。(^^;;大手メーカーが作 るからと行って必ずしも良質とは限らないようです。1つだけ良い点をいえば、音はともかく、少ない息量でも音が出せるので、初心者やお子さんにはいいかも しれません。

   

オカリナはそれほど高価な楽器ではありません。オカリナの教室はあまりありませんが、楽譜が多少読めれば、独学でじゅうぶん演奏できるようになれます。独習用の教材などもいろいろ出ていますので、少ない予算で手軽に始めることが出来ます。

オカリナは音域があまり広くないのですべての曲が奏でられるわけではありませんが、クラシックだけでなく、南米音楽、Jポップスなど、幅広いジャンルの曲が楽しめます。たとえば、宮崎駿の映画で使われている曲は、まさにオカリナの音色がぴったりです。

もうちょっとうまくなったらの話ですが、いつか石造の教会か聖堂で澄んだ音色を響き渡らせてみるのが私の夢です。

オカリナのぬくもりと優しさに癒されてみませんか



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2 コメント

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Unknown (chiz)
2008-09-14 00:38:07
ROSEさんってホントに多趣味ですね!!
脱帽です。

私も、若い頃は、絵画に陶芸といろいろ手がけてましたが
今では、子供と一緒に、お絵かきしたり、折り紙したり、
拾った石や、貝殻や落ち葉に、アクリル絵の具で
アートもどきのペイントをするくらいですね。。。

ROSEさんのオカリナ聞いてみたいです。。。
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へーーーーー (校長)
2008-09-15 12:45:36
へーーーー


すごいな・・・


今度吹いて欲しい・・・


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