ROSE POSYのハンドクラフト・ブログ

”手仕事”の楽しさをお伝えできればと思います。ROSE POSYオリジナル作品もどうぞお楽しみ下さい。

富士山キター!

2014年12月15日 | ガラス工芸・サンドブラスト


サンドブラストに親しんでくるについれて、草花などの具象物の世界から一歩外に出て、風景画のようなものに挑戦してみたくなりました。教室ではまだ誰もやっていないみたいだし、一番乗りです。(^^)

まずは、構図が簡単でそして誰が見ても美しいと思う名峰、富士山を彫ってみました。(描く、ではなくて彫るんですよね。ガラス表面の色層を落としていくことで図柄を造っていきますので・・・)



グラデーションのつけかたなどまだまだ改善の余地があります。(瑠璃色なので難しいのですが・・・)

本当は山と山の境界をもうすこしぼんやりとさせたかったのですが、瑠璃色は難しい。すっと色が飛んでしまう。

コップはどうしても、図柄に裏と表が出てしまいますが、裏が空白なのはもったいない。

ということで、富士山の裾野をこんなふうに裏でつないで、木を配置してごまかしました。(^^;;空に鳥の群れをとばしてみたりとか、もう少し工夫の余地があったかな。木の部分はあえて砂をかけず、鏡面のままで被せガラスの美しさを残しました。

これ、図柄は満足なのですが、仕上がりがまだまだ未完成な感じなので、またチャレンジしてみます。

サンドブラストで描画するには、絵画と違っていろいろな要素を省く作業が必要になります。単色のみしか使えないこと、器によって色層 の厚さに個体差があること、1個の器でも色層の厚さにムラがあること、細い線や陰、リアルなテクスチャーなどの表現が難しいこと、などなど・・・。そうしたことを考慮して、サンドブラストで表現可能なように、単純化したり、デフォルメしたりして、独自の図案を考える 必要があるのです。

なーんて、いろいろ考えたところで、実際、彫ってみないとどう転ぶかわからないんですよね。人間の手作りの素材に対して、さらに手で加工するのですから・・・。だから、サンドブラストは奥深くて面白いのだともいえます。

今度は同じ図柄で、「赤富士」を描いてみようかな。薄いブルー地もいいかもしれない。

ちなみにガラスと全然関係ないですが、「富士山麓」という富士山の伏流水で作られる、キリン・ブランドのウィスキーがあります。キリンの富士御殿場蒸留所にお邪魔したことがあるのですが、綺麗な空気と天然水で作られるお酒は本当に美味しい。丁寧に作られた純国産ウィスキーと、そして生地も職人さん手作りの純国産のグラスのコラボレーション。このグラスで飲むウィスキーはどんなお味がするでしょう・・・。



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