ROSE POSYのハンドクラフト・ブログ

”手仕事”の楽しさをお伝えできればと思います。ROSE POSYオリジナル作品もどうぞお楽しみ下さい。

みなさま、ありがとうございます

2008年12月06日 | ROSE POSYのひとりごと

真剣にこのブログのタイトルと模様替えをしようとしていたところ、
こんなにたくさんの方に励ましていただき、本当に有難く、嬉しく思います。温かいお言葉に心から感謝しています。自分は心優しい方々に見守られ、そして孤独ではないのだと実感しました。

ある種のプロの方々には、私のブログはたしかに生意気でチャラチャラと浮かれ、身の程知らずに見えたことだろう・・・、と急にこれまでの自分が滑稽で恥ずかしくなりひどく落ち込んでしまったのですが、皆様のコメントや、これまた見知らぬ方から励ましのメールもいただいて、気持ちを立て直すことができました。お騒がせしてしまい申し訳ございませんでした。

ただ、”アマのくせに勘違いな奴”、と思われてしまったことはごもっともなので、今は『はい、アマですが?何か。
ということしかいえません。苦言メールを下さった方をはじめ、厳しいプロの皆様にはどうかご指導ご鞭撻の程お願いします。

・・・
と今さらながらで恐縮ですがご挨拶をさせていただきます。

  

今がゴールではない”・・・ほんとにそのとおりなのです。フルマラソンコースのほんのまだ始めを走り出したばかり。しかもいつまで走ってもゴールはみえないコースです。

そして”自分との戦い”それもまったく同感です。
『モノ造り
とは、終わることのない自分との対話だと思います。
芸術とはスポーツに似ているかもしれません。
自分で能力の限界やゴールを線引きしてしまったら、それで活動はオシマイです。
プロもアマも関係なく、誰でも自分が置かれた土俵で
自分で出来る最大限の努力をして自分と戦うものだと思います。

さらに、人から”代価を払う”といわれたからには、たとえプロの人から見ると、技術的に素人や”趣味”の域のレベルしかなくても、気持ちの上だけでも”プロ”意識を持っていなければいけないと考えます。

どこまでがアマでどこからがプロか?というボーダーは他人が決めるものではなく、最終的には、”お客さん”が決めるものかもしれません。モノを作って売ることで、お客様からの厳しい要求という”洗礼”を受け、ホンモノのプロになっていくのかもしれないですね。

   

人はそれぞれ自分を取り巻く環境が異なり、また同じ道を目指していても、やはりレベル、能力、ペースもそれぞれです。そのことを理解してどのレベルの人とも社会人として対等に接することができる人は、人間的に器の大きい、包容力のある人だと思います。ジュエリーに限らず、どんな分野においても、技巧や知識レベルの高さや経験の豊富さだけではなく、そうした精神レベルの高さや人間性、
魅力も『プロの資質のうちではないかと思います。

プロにも2種類あって、人によっては、発展途上にある修行中の人を”素人”と呼んで叩く人もいれば、一方で、温かく見守りながら一緒に頑張りましょう、と言ってしてくださるプロの方々もいらっしゃるのだと
いうことを忘れ、一件のメールにすっかりのぼせてしまった自分を恥ずかしく思います。

  

このブログを始めたきっかけは前のエントリにあるように同じ目標を持つ人と情報を分かち合いたいということのほかに、自分のために作品履歴を残そう、ということが本来のきっかけでした。自分成長日記みたいなものですか。(あんまり成長してないですが。。。(笑))

依頼者から許可が降りていないもの以外、
作品をできるだけ公開している理由は先に述べたとおり、記録の意味もありますが、いろいろな方からの目で見た感想をいただきたいという理由が大きいと思います。失敗した作品も恥をしのんでそのまま載せ、反省文を書いていますが、それは同じように勉強中の人からすると、人の失敗談から学べることが多いからです。

  

私は、自分のブログに来てくださった方のコメントに加え、他の方のブログからもたくさんのことを学んでいます。その方々が、けして”閑”だとは思えません。現に私のスクールの校長先生もそうだし、ジュエリーCAD界で活躍されている方はおそらくとても多忙と思われますが、それでも惜しみなく、身の回りに起こっていること、今自分が取り組んでいること、そしてそれぞれの
ビジネス哲学を披露して下さっています。数少ないながらも、宝飾業界の常識破りのようなことをなさっているわけで、凄いことだなと思います。

タダじゃ教えないよ、とか素人は相手にしたくない、というプロの方もいらっしゃるでしょうが、”知識は出しても減るもんじゃない。持ちえる情報はどんどん出しますから一緒に頑張りましょう”という考えのオープンな方もたくさんいらっしゃいます。

インターネットは本当に素晴らしく開かれた”知識の泉”です。
そこから得たティップス、アドバイス、裏技、ノウハウを、いろんな方がブログから発信すれば、きっと私のように勉強中のたくさんの人たちがきっと読んで参考にしているに違いありません。そしてまたその人たちの手で情報が拡散していきます。

ここからはちょっと”攻め”の姿勢に転じてしまいますが、情報であれアイデアの提案であれ、結果的に人の思考や行動にプラスの影響を及ぼす
ブログやサイトは、インターネットから得られる利益の社会還元活動だといっても過言ではないと思います。それを、”ブログは閑人がするものだ”とか、ブロガーを斜に構えて批判する人に、なぜそのブログをROMする”暇”があるのが摩訶不思議です。

自分からは情報は(もったいないし時間もないから?)出さないけど、人の情報は黙って摂取する、それが自分の考えと相容れないと攻撃や批判をする、そういう人々はインターネットの恩恵を受ける権利はないと思うのですが・・・。

  

ネットから知識を得る、そして得た知識を再び社会に還元する仕組み、つまりブログやWiki、SNSなどがそうですが、ひとりひとりの持つ知識は限られていますがそれらが集まれば1つの巨大なデータベースとなります。(いわゆる”集合知”ですね)つまりそうした情報の循環と蓄積の土台となるのが、”オープン・コミュニティ”の発想です。お互いに直接会ったり見知っていなくても、ネットでの情報交換が”コミュニティ”となり、情報は集合知として人々の役に立ちます。

一方、そうした考え方が受け入れられにくい社会もあるのだと思います。オープン・コミュニティの発想は、情報を共有することでみんなで成長し、共存共栄・相互扶助するという考え方なので、閉鎖的な社会や業界とは相性が悪く相容れないものでしょう。今回のメールも、”聖域侵入禁止”のイエローカードだったのかもしれません。でも、今いるプロだけでしか成り立たない世界であれば、これか将来のプロとして育とうとしているすべての若い人が受け入れられないということになってしまいます。

世の中に閉鎖・閉塞的で成長が伸びない産業はいろいろありますが、その世界にいる人の中にも、最前線でどんどん新しい発想で道を切り拓いて変革を目指す方々がいることも確かです。そうした方々は新しい考え方や異業種で成功しているアイデアをどんどん受け入れています。

今、日本のジュエリー業界も、おそらく、そうしたパイオニアの手で、”開かれた”世界になっていく過渡期にあるのだと信じています。

  

とにかく、私も教えていただくばかりでは、社会的にWin-Winではないので、同じく勉強中の方々の参考にしていただけるような情報を常に強く意識して、これからも自分の体験したこと、感じたことを書き続けたいと思います。


プロの皆様、私が
間違っていることや勘違い、見当違いなことを書いていましたら、どうか、どんどん忌憚なく修正・叱咤・ご指導をお願いします。

とにかく、仕事もブログも楽しくなくては続きません。前向きに楽しく、私のペースでがんばります。

最後に、文章が散漫になり、また長文をお許し下さい。


続けるべきか・・・

2008年12月06日 | ROSE POSYのひとりごと

先日、匿名でメールが届きました。メアドは”お知らせ”欄にのせていますのでときどき来ます。匿名ならコメントで書いていただいてもよかったのに、私に恥をかかせないためにメールで下さったお気遣いにまずはその方に感謝します。でも、とても重い内容です。

わざわざメールくださったくらいですから、その方は私のブログにかなり頭にきておられると思います。また同様の意見を持っている方も多いのだろうと想像しまして、真摯に捉え自分なりの考えをここにお話させていただきます。

そのメール内容を要約すると、素人のくせにプロ気取りで知ったかぶりの講釈をたれているが、宝飾業界の世界を甘く見るな。作りのわからない素人がジュエリーCADなんかちゃんちゃらおかしい。といったものでした。 

まず申し上げたいことは、私はブログでは、ジュエリーのことを中心に書いて行きたいと思ったですが自分をどう位置づけるべきかわからず、ブログ上では”アーティスト”と名乗っています。アマかプロかと聞かれたら、プロとはそれで生計を立てている人だと定義すれば、私は”アマ”です。

しかし、ときには私のようなつたない者の作品をたまたま気に入って買ってくださるお客様も少なからずいらっしゃいますし、私の周囲から制作の依頼が来たりもします。ある先生が、”プロの定義は、その仕事でお金がもらえるようになることだよ。”とおっしゃいました。ですが、私は自身を”プロ”とは思っていませんから、いつもあくまで素人の視点で書いています。

女性は、デザイやコンセプト、雰囲気などが気に入って本人の好みのツボにはまり、しかも値段が自分の財布と見合えば買います。特に欲しい理由は説明がつかないことが多いのです。
”こんな素人のレベルの作品をよくも恥ずかしくもなく陳列しやがって”、と嘲笑するプロの方々も多いと思いますが、それがたまたま売れてしまうのは仕方がないことなのです。

しかし、そこには微少ながらもお金のやりとりが発生するので、責任意識はもつべきだと考え、技術レベルはともかく自分の出来る範囲で、プロの方と同じ姿勢で真剣に一品一品丁寧に造っています。つけ心地はどうか、石がぐらついたりはずれないかどうか、ひっかかりはないか、同じ女性として日常生活での使用に支障がないよう、様々な場面を想定しながら仕上げにとても気を配っています。フルオーダーで頼まれたときは、2度も3度もオーダー主が納得するまで作り直すこともあります。

私がジュエリーCADを始めたのも、人に頼まれたことのなかに自分の手作業ではできないことがあり、ソフトウエアの力を借りて表現力を高めたい、とはっきり書いています。端的には、ミル打ちとかパヴェ風とかまっすぐなミゾが彫れるようになりたくて、ラヴァーグの門をたたいたら、たまたまCADに出会った、と書きました。手で出来ないところはコンピュータのお世話になろう、という単純な発想でした。そしてCADを学びながら、同時に造りも学んでいるという次第です。

さて、ジュエリーCADを学ぶにあたって、もともとジュエリー業界に身をおいていないために、制作の現場も踏んでいないし、業界の人なら当たり前に知っている”プロトコルもわからない。先輩からいろいろ教えを請うチャンスもない。情報も公開されていない。そのハンディに大変苦労しているということも何度も言及してきました。

だからこそ、私のブログにジュエリーの現場のプロの方々からのコメントやアドバイスが来たときは、本当に飛び上がるほど嬉しく、厳しいコメントも大切に心に刻んでノートにも書き写して繰り返し読み、勉強させていただいて、ブログを始めて良かった・・と思い、私も出来る限りの情報を同じく情報を求めている人たちに出していきたいと思った次第です。

自分がジュエリーCADにたどり着いたのも本当に偶然で、はじめたときにはあまりに情報がなさすぎて、そして今でもあまりジュエリーCADに関する情報がありません。CADのプロの方で役に立つブログを書いている人もわずかです。とにかく素人には非常に敷居が高く、ジュエリーCADに興味を持っても、まったくとっかかりもない状況です。しかもスクールは自習とマンツーマン形式のため、たくさんのPCが並んでいて多くの生徒さんがいるのに、なかなか情報交換をするチャンスがありません。

といっても、プロの方はなかなか情報を開示してくれませんから、エントリーレベルの人にとって一番参考になる情報とは、同じくエントリーレベルの人がみずからの経験を通じて情報公開することだと思いました。私の通うスクールは、私のように宝飾業界そのものも素人でしかもCADもはじめて、という人が多いので、自分が学んでいる課程や、その稚拙な作品の展示、やってみて率直に思ったこと、失敗談なども含めて、全て包み隠さず晒し出してみよう、と思った次第です。道化師になってもいい、同じく学びの途中にいる人と情報を共有したい、それだけの気持ちから書いていました。

素人が中途半端な気持ちでやってる、のではなく、素人があがきながら、精一杯頑張っているのです。”こんな不器用なやつもいるのか、オレ(アタシ)はけっこうイケテルかも”、と思ってもらえればいいのです。

私の発言が間違っている場合、プロの方が”こいつ馬鹿でぇな”と陰でせせら笑ったり、叩くのもよしですが、一方で、エントリーに対するコメントで、ちがいますよ、とか、こういう考えもありますよ、と訂正をしてくださる人のほうがよほど建設的でオープンマインドであり、インターネットという媒体の正しい使い方を良く理解しておられる方だと私は思います。

その、”ななしの権兵衛さん”の言によれば、”プロは自分の作品や持っている情報を外に公開しないものだ。この業界にそんなヒマなやつはいない。駄作を晒したり薀蓄するやつは閑なアマだ。”とのことです。まあ私は”アマ”の分類なのでごもっともですけど・・・。日記も家計簿も三日坊主な私がひとえにくじけがちなモチベーションを保つために続けてきたブログなのですが、この先どうしたものか、気持ちがすっかり萎えてしまいました。もう店じまいすべきなのかな、と真剣に考えています。

猫ネタで人から叩かれることはないので、ねね姫ブログに変えるとか。


”新物”に弱いワタシ

2008年12月06日 | ROSE POSYのひとりごと

今日は、あるお店で、次の2品に心の臓をぎゅうとわしづかみにされて衝動買いしてしまいました。

まずは、今年秋に収穫されたばかりのフレッシュなオリーブオイル。
Extra Virgin Olive Oil Nouveau 2008
メーカーは、Bartoliniというそうです。
ワイン同様、やっぱり”ヌーボー”つうんですね。イタリア産です。
フレッシュ感を味わうなら、絶対に生のままいただきたいですね。オリーブオイルも香りが命、ヌーボーは、フランスパンやグリッシーニにそのままつけていただくか、パスタやメインディッシュの最後の仕上げ、サラダにオイル&ビネガー仕立て、ってところでしょうか。
ああ、早く開栓したい!



ヌーボーってラベルが貼ってある。
かなりこじゃれておりますが、値段は庶民的。1000円ちょっとでござい。(^^)

もうひとつの”戦利品”が、小豆島産の『新漬オリーブ』。



自分が漬けたオリーブのあまりの美味しさ(笑)に、『日本(東京)産オリーブ』も捨てたものではない、と悦に入っていたところ、この商品をみつけました。グリーンオリーブのシンプルな浅漬けです。このオリーブ、このまま食べても美味しかろうと思いますが、さらにROSEが試みた、エクストラバージンのオリーブオイルにスパイスとハーブを加えて漬け込んだら、ワインのアテになってくれそうだ!という期待から、この季節だけの限定商品なので2袋もらっときました。限定という言葉に弱い・・・。(^^;100gいりで一袋500円くらいだったと思いますから、これもかなりお買い得だと思います。

香川県・小豆島は瀬戸内海の安定して温暖な気候に恵まれた島です。昔は小豆島といえば『二十四の瞳』でしたが、いまや、オリーブの島としてすっかり有名になりました。あの御馴染みの”かどや”のごま油もここで作られています。のんびりしているかに見えて、島の人々のポジティブな力強いビジネスパワーを感じる島です。いつか必ず訪ねてみたいなぁ。