真剣にこのブログのタイトルと模様替えをしようとしていたところ、こんなにたくさんの方に励ましていただき、本当に有難く、嬉しく思います。温かいお言葉に心から感謝しています。自分は心優しい方々に見守られ、そして孤独ではないのだと実感しました。
ある種のプロの方々には、私のブログはたしかに生意気でチャラチャラと浮かれ、身の程知らずに見えたことだろう・・・、と急にこれまでの自分が滑稽で恥ずかしくなりひどく落ち込んでしまったのですが、皆様のコメントや、これまた見知らぬ方から励ましのメールもいただいて、気持ちを立て直すことができました。お騒がせしてしまい申し訳ございませんでした。
ただ、”アマのくせに勘違いな奴”、と思われてしまったことはごもっともなので、今は『はい、アマですが?何か。』ということしかいえません。苦言メールを下さった方をはじめ、厳しいプロの皆様にはどうかご指導ご鞭撻の程お願いします。
・・・と今さらながらで恐縮ですがご挨拶をさせていただきます。
”今がゴールではない”・・・ほんとにそのとおりなのです。フルマラソンコースのほんのまだ始めを走り出したばかり。しかもいつまで走ってもゴールはみえないコースです。
そして”自分との戦い”それもまったく同感です。
『モノ造り』とは、終わることのない自分との対話だと思います。
芸術とはスポーツに似ているかもしれません。自分で能力の限界やゴールを線引きしてしまったら、それで活動はオシマイです。
プロもアマも関係なく、誰でも自分が置かれた土俵で自分で出来る最大限の努力をして自分と戦うものだと思います。
さらに、人から”代価を払う”といわれたからには、たとえプロの人から見ると、技術的に素人や”趣味”の域のレベルしかなくても、気持ちの上だけでも”プロ”意識を持っていなければいけないと考えます。
どこまでがアマでどこからがプロか?というボーダーは他人が決めるものではなく、最終的には、”お客さん”が決めるものかもしれません。モノを作って売ることで、お客様からの厳しい要求という”洗礼”を受け、ホンモノのプロになっていくのかもしれないですね。
人はそれぞれ自分を取り巻く環境が異なり、また同じ道を目指していても、やはりレベル、能力、ペースもそれぞれです。そのことを理解してどのレベルの人とも社会人として対等に接することができる人は、人間的に器の大きい、包容力のある人だと思います。ジュエリーに限らず、どんな分野においても、技巧や知識レベルの高さや経験の豊富さだけではなく、そうした精神レベルの高さや人間性、魅力も『プロ』の資質のうちではないかと思います。
プロにも2種類あって、人によっては、発展途上にある修行中の人を”素人”と呼んで叩く人もいれば、一方で、温かく見守りながら一緒に頑張りましょう、と言ってしてくださるプロの方々もいらっしゃるのだということを忘れ、一件のメールにすっかりのぼせてしまった自分を恥ずかしく思います。
依頼者から許可が降りていないもの以外、作品をできるだけ公開している理由は先に述べたとおり、記録の意味もありますが、いろいろな方からの目で見た感想をいただきたいという理由が大きいと思います。失敗した作品も恥をしのんでそのまま載せ、反省文を書いていますが、それは同じように勉強中の人からすると、人の失敗談から学べることが多いからです。
私は、自分のブログに来てくださった方のコメントに加え、他の方のブログからもたくさんのことを学んでいます。その方々が、けして”閑”だとは思えません。現に私のスクールの校長先生もそうだし、ジュエリーCAD界で活躍されている方はおそらくとても多忙と思われますが、それでも惜しみなく、身の回りに起こっていること、今自分が取り組んでいること、そしてそれぞれのビジネス哲学を披露して下さっています。数少ないながらも、宝飾業界の常識破りのようなことをなさっているわけで、凄いことだなと思います。
タダじゃ教えないよ、とか素人は相手にしたくない、というプロの方もいらっしゃるでしょうが、”知識は出しても減るもんじゃない。持ちえる情報はどんどん出しますから一緒に頑張りましょう”という考えのオープンな方もたくさんいらっしゃいます。
インターネットは本当に素晴らしく開かれた”知識の泉”です。そこから得たティップス、アドバイス、裏技、ノウハウを、いろんな方がブログから発信すれば、きっと私のように勉強中のたくさんの人たちがきっと読んで参考にしているに違いありません。そしてまたその人たちの手で情報が拡散していきます。
ここからはちょっと”攻め”の姿勢に転じてしまいますが、情報であれアイデアの提案であれ、結果的に人の思考や行動にプラスの影響を及ぼすブログやサイトは、インターネットから得られる利益の社会還元活動だといっても過言ではないと思います。それを、”ブログは閑人がするものだ”とか、ブロガーを斜に構えて批判する人に、なぜそのブログをROMする”暇”があるのが摩訶不思議です。
自分からは情報は(もったいないし時間もないから?)出さないけど、人の情報は黙って摂取する、それが自分の考えと相容れないと攻撃や批判をする、そういう人々はインターネットの恩恵を受ける権利はないと思うのですが・・・。
ネットから知識を得る、そして得た知識を再び社会に還元する仕組み、つまりブログやWiki、SNSなどがそうですが、ひとりひとりの持つ知識は限られていますがそれらが集まれば1つの巨大なデータベースとなります。(いわゆる”集合知”ですね)つまりそうした情報の循環と蓄積の土台となるのが、”オープン・コミュニティ”の発想です。お互いに直接会ったり見知っていなくても、ネットでの情報交換が”コミュニティ”となり、情報は集合知として人々の役に立ちます。
一方、そうした考え方が受け入れられにくい社会もあるのだと思います。オープン・コミュニティの発想は、情報を共有することでみんなで成長し、共存共栄・相互扶助するという考え方なので、閉鎖的な社会や業界とは相性が悪く相容れないものでしょう。今回のメールも、”聖域侵入禁止”のイエローカードだったのかもしれません。でも、今いるプロだけでしか成り立たない世界であれば、これか将来のプロとして育とうとしているすべての若い人が受け入れられないということになってしまいます。
世の中に閉鎖・閉塞的で成長が伸びない産業はいろいろありますが、その世界にいる人の中にも、最前線でどんどん新しい発想で道を切り拓いて変革を目指す方々がいることも確かです。そうした方々は新しい考え方や異業種で成功しているアイデアをどんどん受け入れています。
今、日本のジュエリー業界も、おそらく、そうしたパイオニアの手で、”開かれた”世界になっていく過渡期にあるのだと信じています。
とにかく、私も教えていただくばかりでは、社会的にWin-Winではないので、同じく勉強中の方々の参考にしていただけるような情報を常に強く意識して、これからも自分の体験したこと、感じたことを書き続けたいと思います。
プロの皆様、私が間違っていることや勘違い、見当違いなことを書いていましたら、どうか、どんどん忌憚なく修正・叱咤・ご指導をお願いします。
とにかく、仕事もブログも楽しくなくては続きません。前向きに楽しく、私のペースでがんばります。
最後に、文章が散漫になり、また長文をお許し下さい。
職人2世(?)のド素人ですがROSEさんのサイト楽しみに見てますよ
他の作り手のサイト見るのは楽しいし勉強になります~
作り手は進化してなんぼだと思います
うちのシャチョーも難問クリアするたび小躍りしてます(笑)
あ、CADにも成長してほしいです、演算ミスとか演算ミスとか・・・
このようなつたないサイトを見ていただいて恐縮です。
お父様のご職業を継がれるのですか?
師匠がお父様なんて、なんて素敵なんでしょう。
小躍りしているシャチョー様(お父様?)、可愛いですね。
進化してなんぼ、本当にそのとおりですよね。
人が進化し続ける限り、ソフトウエアも、まだまだ進化していくと思います。成長するからこそ、間違いも犯す。なんかソフトウエアってのは人が作って操るものなのだから足り前なんですけれど、ありえないでしょ的な間違いをしおかしてくれたりして、人がまだまだコンピュータなんかに支配されないという証拠でもあり、なんだかそう考えるとソフトというのはかなり人間臭くて面白いヤツです。
大変でしたね…。
わたしも他の皆さん同様ROSEさんのブログを楽しみに見ています。
ROSEさんの女性らしい細やかなセンスや、業界以外から見たジュエリーへの視点でのご意見はむしろ貴重なものだと思います。
無理のない範囲で…
楽しんでやらないと何事も続かないですもんね
なんか、いまさらながら自分で自分のエントリーが本当に恥ずかしいです。ヘコんだりしてる場合じゃないですよね。CAD勉強中の学生はそんな暇があったら勉強しなさい、って、感じですよね。(^^; がんばります。
今後ともどうぞいろいろとご教授ください。