久々の”石モノ”です。今回は、お知り合いの方からのフルオーダーです。
カジュアルなシルバーのペンダントをご所望とのことでしたが、とくにきまったデザインというのはないとのことで、いろいろお話をうかがいながらお好みのデザインを絞り込んでいきました。
石がはいっているものがほしいとのことで、私のストーン・コレクションも見ていただき、非常にお気に召していただけたのが、ティアドロップ型の『シーブルー・カルセドニー』でした。
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シーブルー Sea Blue、の名のとおり、南国リゾートの海を思わせるような、爽やかでエギゾチックな色味の石です。これは、ドイツのある宝石加工企業が、天然カルセドニーを特殊な技術でカラートリートメントしたもので、市場にはあまり出回っていないので、展示会などで出会うたびに少しずつ集めている、ROSE的には注目の石なのです。オーダー主さまと趣味が合ってとても嬉しい反面、コレクションから消えていく寂しさも感じたほどです。
このティアドロップ型の石を前提として描いたいくつかのデザインの中から選んでいただき、ご希望を反映した微調整をしたうえで制作したのが今回の作品です。
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普段からカジュアルでスポーティなスタイルでお勤めとのことで、お会いしたときに、お召しになっておられたパリっとした白いコットンのブラウスに合うイメージでおつくりしました。
ご本人のご希望で、チェーンではなくナチュラルな革紐で、長さはロングで仕立ててほしい、とのことでした。無染色の2mmの革紐を使っています。バチカンなどのぶらさげ金具はあえて作りませんでしたが、細いチェーンなら輪の前後に通してご利用になれます。
右側の写真に映ってますが、革紐のジョイント部分に小さなハートのプレートチャームをアクセントにつけました。革紐は、ジョイント部分を左右にスライドすると長さを簡単に調節できるような仕様になっています。
沖縄の海岸で拾ったサンゴやら貝やらと一緒に記念撮影♪
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サイドは、2mmのキュービックジルコニアを留めてあります。最初、ブルートパーズのメレをご提案しましたが、”無色透明がいい!”とのことで、CZに落ち着きました。
こうして写真でみると、シーブルー・カルセドニーはトルコ石に似ていますが、実際は半透明でして、光線の加減で、”シラー”のような幻想的な不思議な色相がフワっとあらわれます。
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なんか、ずっと眺めていると吸い込まれていきそうです。私は南国といえば、沖縄とグアムしか行ったことがありませんが、この色のイメージとしては、”カリブ海”とか、”エーゲ海”がお似合いのような・・・。
最長寸3.5cmとかなりボリュームがあるので、しっかり裏抜きして軽くし、肌馴染みをよくするために裏張りをしてあります。
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ご要望はナチュラルテイストの革紐とのことでしたが、つやのあるオフホワイトの細い平革紐と、ブルーのスェードのリボンをサービスでおつけしました。紐を二重にしてチョーカー丈も楽しんでいただけますので、カジュアルだけでなくいろんなTPOでお使いいただけるかと思います。
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今日、直接お引渡しさせていただきましたが、オーダ主さまは、この日のために夏物のコットンのシャツを着てきてくださいまして、まさにペンダントとぴったりの組み合わせでした。とっても気に入っていただけたときの内面からホコホコと湧き上がる満面の笑顔を拝見する瞬間ほど嬉しいことはありません。今回の作品は、”お客様とのコラボ”デザインといっても過言ではなく、お礼をいっていただくのが恐縮で、私こそが感謝の気持ちでいっぱいです。
さてさて、ハンドクラフトの次のお題は、ジュエリーCADを使った作品とすることにしましょう。