ROSE POSYのハンドクラフト・ブログ

”手仕事”の楽しさをお伝えできればと思います。ROSE POSYオリジナル作品もどうぞお楽しみ下さい。

マルチカラー・ストーンの伏せ留めリング

2007年11月06日 | ジュエリー作品&試作品

実はコレ、『作品』ではなく、かなり前に『伏せ込み』という石留めの練習台のリングです。ブサイクさもご愛嬌で記念にとっておくことにしました。

伏せ込み』とは、地金に石が埋まっているように見える石留めの方法です。爪がないので、ひっかかりがなく、シンプルな雰囲気に仕上がります。”チョコ留め”と呼ばれることもあります。

『練習なのだから、石は大きめのほうがやりやすかろう』と、4mmの石を使ってみたらこれが失敗のもとでした。伏せ込みは石が大きくなるほど難しいです。(・・・ということは後で知りました。)。無謀でした。・・・てか、よく石が割れなかったものだと思います。もうやりません。(笑)

石は全部で10石使っており、キュービックジルコニアの白、ピンク、ラベンダー、赤、オレンジ、天然石はアイオライト、ペリドット、ブルートパーズです。

石によってカットやプロポーションが違うので、ある石は地金ときれいなツライチにつるんと留まったり、またある石はなかなか留まってくれず、大苦戦でした。格闘の末、『ついに完成だ!』と超音波洗浄器にいれた途端、あえなく石落ちポロン(号泣)という感じで、やっとこさ、かろうじて全部の石が留まりました。(見た目はさておいて・・・)



なんか、ポップでキッチュで、夜店で売ってるオモチャの指輪みたいですねー。(笑)



~透かし珠シリーズ~ 花模様の珠ペンダント

2007年11月06日 | ジュエリー作品&試作品
”透かし珠”シリーズです。

◆これまでご紹介した作品◆
桜のペンダント ~桜珠(さくらだま)~
た~まや~♪ 花火柄の珠ペンダント

今回は、四弁のお花+ドット模様です。
これまで考案した模様は限りなくありまして、まだまだこのシリーズの展示は続けられそうです。 

ちなみに、誰でも考えそうな”地球”も作ってみましたが、見た目がまったく可愛くなく、ボツ決定!<鋳造するまでもなく、握りつぶし>でした。この球形には、同じ模様がランダムに配置されているのが可愛い、という結論にいたりました。 


ボリュームはありますが、とっても軽いです。


シルクコードで大人の雰囲気に。

でも、この透かし珠、大変な時間をかけて作る甲斐がないんです。厚さ1mmも無い薄い中空の球にランダムに模様を切り出していくという、非常に根気のいる手間のかかる作業なので、量産品としての”商品”展開は難しいです。珠をパーツに分けることで量産で似たようなものを作ることは出来ますが、どこかに”継ぎ目”を作らざるをえないので、まったく模様のニュアンスが異なってしまいます。

筆者も珠シリーズを自分でも常時着用しており、手前ミソながら、沢山の方からその意匠のユニークさに注目していただいて気をよくしており、おかげさまでオーダー制作の依頼も時々いただいてます
しかし、手間を考えると採算は度外視せねばなりません。模様彫りに没頭するという、私個人の楽しみとして作っているにとどまっています。

しかし、『同じの欲しいワ~!3000円くらい出せば作ってもらえます?』、って気の抜けちゃうようなことをのたまうオバチャンもいます。こちらの希望価格を伝えると、のけぞって、『そら、高いワー。シルバーなのに何でそんなにするん?ほな要らんわあ。』って、あのう、露店の安売りシルバーじゃないんだから、勘弁してぇな~

もし3000円で売ったら、材料費やキャスト代を差っ引いて、総制作時間で割ると、私の”工賃”は時給30円そこそこってことに?!いまどきの日本でそんな低賃金の仕事はないっつーの!オバチャン、ジュエリーメーキングつうのはね、1個1分でチャッチャッ、みたいな組み立て作業とちゃいまんがな~。