きのう、岐阜・各務原~愛知・一宮への日帰りドライブ旅行に出かけた。
今回は「前編」の投稿である。
アクセス経路として選んだのは「東海北陸自動車道」。
富山県・小矢部市と愛知県・一宮市間の総延長は185キロ。
本州を横切る高速道路である。
山岳地帯を通過するため、途中にはトンネルや橋など大構造物が多い。
「冒頭の一枚」は、そのうちの一つ「飛騨トンネル」内部。
関越トンネルに次ぐ日本国内2番目の長さで、10.7キロの大隧道だ。
コンクリートの壁を抜けるまで10分近くを要しただろうか…。
そんな道をひた走り辿りついたのは訪問の主目的場所、
岐阜・各務原市の「アクア・トトぎふ」。
地上4階建ての館内には、
およそ220種類・25000点の魚類と両生類を展示。
淡水魚水族館としては世界最大級の規模を誇っている。
4階~3階にかけては、長良川水系の様子を再現しているが、
上流域の生き物としては、例えば「沢蟹(サワガニ)」。
日本固有種で、一生を淡水域で過ごす純淡水性のカニ。
津幡川でも、上流の浅い流れ中の石をめくるとよく見かけた。
狭い隙間に逃げようとする沢蟹を捕まえては持ち帰り、飼育した事がある。
水槽の中で越冬に成功し、2年近く長生きした個体もいた。
中流域の魚は種類も豊富。
例えば、背中に13本の棘を持つトゲウオ科の小魚「針魚(ハリヨ)」。
雄は植物の破片を集めて水底に巣を作る習性がある。
水草の生い茂った浅瀬を好むが、
現在では滋賀と岐阜の限られた地域のみに生息する希少種だ。
またレア度で言えば、こちらの特別天然記念物も負けていない。
「大山椒魚(オオサンショウウオ)」である。
体長1メートル、体重20キロを超える世界最大の両生類。
“長良川の王者”の風格十分だ。
他にも様々な魚・水辺の生き物たちが展示されている。
ユーモラスな髭を揺らせて泳ぐ「鯰(ナマズ)」。
昔、津幡町の用水路でも、これほど大きくはなかったが、
雨上がりで水が濁っている時に泥鰌すくいをすると、よく笊に入ったものだ。
賑やかに群れて泳ぐ「持子(モツゴ)と追河(オイカワ)」。
重なり合って首を伸ばした「日本石亀(ニホンイシガメ)」。
少年時代の憧れの水生昆虫「田鼈(タガメ)」。
更には、川の住人を捕食するハンター「青大将(アオダイショウ)」も。
続いて2階には「メコン河」の世界を展示。
チベット高原に源流を発し、インドシナ半島から南シナ海へ注ぐ大河には、
400種類もの魚たちが生息している。
とくに世界最大のナマズといわれる「メコンオオナマズ」は圧巻。
体長2メートル、体重180キロにも成長する巨大魚だが、
生態は謎に包まれていることが多く、現在絶滅の危機に瀕しているそうだ。
僕は昔、近縁種の「カイヤン」を飼育していたが、
幸か不幸か、これほど大きくなる前に他界してしまった。
同じく2階にはアフリカの巨大な湖「タンガニーカ湖」も再現。
今からおよそ2千万年前の地殻変動により創られた、
大地溝帯に水が溜まって形成された巨大な古代湖だけに固有種が多い。
色鮮やかなシクリッド達の共演が楽しめる。
そして一階は世界一の大河「アマゾン川」のエリアだ。
最注目を集めるのは、やはり「ピラルク」だろう。
熱帯雨林地帯の河川や周辺の湖と湿地を回遊する世界最大級の淡水魚。
最大で体長3メートル、体重200キロにもなるビッグサイズ。
1億年もの間、姿を変えていない「生きた化石」でもある。
古代魚らしい面持ちは威風堂々。確かにデカい!
しかも、意外に動きが素早いのに驚いた。
また「ピラニア・ナッテリー」も展示。
渡河中の水牛が数分で骨になったとか、溺れる人間が襲われるなど、
数々の伝説に彩られた肉食魚だが、実際に飼ってみると印象はナーバス。
餌のサイズは自分より小さなものに限るし、
人の目があると滅多に捕食シーンを見せなかった。
個人的に思い出深いのはピラルクの前を泳ぐ黒い魚体「コロソマ」である。
食性は植物を主にした雑食。 臼のような歯を持っている。
以前、90センチ水槽でコイツを飼っていたのだが、
ある日、思わぬ悲劇が…。
仕事に出かけている間に、コロソマがサーモスタットをガジガジ!
帰宅してみると、水槽から湯気が上がっていた。
水温は70℃。 当然、魚は全て煮魚に。
…The End。
まあこの様に、館内には豊かで身近な自然、
姿を消しつつある貴重な自然が広がっていた。
「アクア・トトぎふ」、おススメのお出かけスポットである。
今回は「前編」の投稿である。
アクセス経路として選んだのは「東海北陸自動車道」。
富山県・小矢部市と愛知県・一宮市間の総延長は185キロ。
本州を横切る高速道路である。
山岳地帯を通過するため、途中にはトンネルや橋など大構造物が多い。
「冒頭の一枚」は、そのうちの一つ「飛騨トンネル」内部。
関越トンネルに次ぐ日本国内2番目の長さで、10.7キロの大隧道だ。
コンクリートの壁を抜けるまで10分近くを要しただろうか…。
そんな道をひた走り辿りついたのは訪問の主目的場所、
岐阜・各務原市の「アクア・トトぎふ」。
地上4階建ての館内には、
およそ220種類・25000点の魚類と両生類を展示。
淡水魚水族館としては世界最大級の規模を誇っている。
4階~3階にかけては、長良川水系の様子を再現しているが、
上流域の生き物としては、例えば「沢蟹(サワガニ)」。
日本固有種で、一生を淡水域で過ごす純淡水性のカニ。
津幡川でも、上流の浅い流れ中の石をめくるとよく見かけた。
狭い隙間に逃げようとする沢蟹を捕まえては持ち帰り、飼育した事がある。
水槽の中で越冬に成功し、2年近く長生きした個体もいた。
中流域の魚は種類も豊富。
例えば、背中に13本の棘を持つトゲウオ科の小魚「針魚(ハリヨ)」。
雄は植物の破片を集めて水底に巣を作る習性がある。
水草の生い茂った浅瀬を好むが、
現在では滋賀と岐阜の限られた地域のみに生息する希少種だ。
またレア度で言えば、こちらの特別天然記念物も負けていない。
「大山椒魚(オオサンショウウオ)」である。
体長1メートル、体重20キロを超える世界最大の両生類。
“長良川の王者”の風格十分だ。
他にも様々な魚・水辺の生き物たちが展示されている。
ユーモラスな髭を揺らせて泳ぐ「鯰(ナマズ)」。
昔、津幡町の用水路でも、これほど大きくはなかったが、
雨上がりで水が濁っている時に泥鰌すくいをすると、よく笊に入ったものだ。
賑やかに群れて泳ぐ「持子(モツゴ)と追河(オイカワ)」。
重なり合って首を伸ばした「日本石亀(ニホンイシガメ)」。
少年時代の憧れの水生昆虫「田鼈(タガメ)」。
更には、川の住人を捕食するハンター「青大将(アオダイショウ)」も。
続いて2階には「メコン河」の世界を展示。
チベット高原に源流を発し、インドシナ半島から南シナ海へ注ぐ大河には、
400種類もの魚たちが生息している。
とくに世界最大のナマズといわれる「メコンオオナマズ」は圧巻。
体長2メートル、体重180キロにも成長する巨大魚だが、
生態は謎に包まれていることが多く、現在絶滅の危機に瀕しているそうだ。
僕は昔、近縁種の「カイヤン」を飼育していたが、
幸か不幸か、これほど大きくなる前に他界してしまった。
同じく2階にはアフリカの巨大な湖「タンガニーカ湖」も再現。
今からおよそ2千万年前の地殻変動により創られた、
大地溝帯に水が溜まって形成された巨大な古代湖だけに固有種が多い。
色鮮やかなシクリッド達の共演が楽しめる。
そして一階は世界一の大河「アマゾン川」のエリアだ。
最注目を集めるのは、やはり「ピラルク」だろう。
熱帯雨林地帯の河川や周辺の湖と湿地を回遊する世界最大級の淡水魚。
最大で体長3メートル、体重200キロにもなるビッグサイズ。
1億年もの間、姿を変えていない「生きた化石」でもある。
古代魚らしい面持ちは威風堂々。確かにデカい!
しかも、意外に動きが素早いのに驚いた。
また「ピラニア・ナッテリー」も展示。
渡河中の水牛が数分で骨になったとか、溺れる人間が襲われるなど、
数々の伝説に彩られた肉食魚だが、実際に飼ってみると印象はナーバス。
餌のサイズは自分より小さなものに限るし、
人の目があると滅多に捕食シーンを見せなかった。
個人的に思い出深いのはピラルクの前を泳ぐ黒い魚体「コロソマ」である。
食性は植物を主にした雑食。 臼のような歯を持っている。
以前、90センチ水槽でコイツを飼っていたのだが、
ある日、思わぬ悲劇が…。
仕事に出かけている間に、コロソマがサーモスタットをガジガジ!
帰宅してみると、水槽から湯気が上がっていた。
水温は70℃。 当然、魚は全て煮魚に。
…The End。
まあこの様に、館内には豊かで身近な自然、
姿を消しつつある貴重な自然が広がっていた。
「アクア・トトぎふ」、おススメのお出かけスポットである。