六甲1号の出撃にっき

撮影ロケの出撃模様のほか、日々の雑感なんかも綴ったものです。

國鐡廣嶋 いよいよ落城へ

2019-03-11 |  出撃 at 中国地方
 いよいよ平成最後の3月全国JRダイヤ改正の日が今週末に迫ってきました、3月2回目の出撃は3/7~9で広島近辺へ出掛けることにしました。これは山陽本線の糸崎ー岩国間において、今改正で国鉄115系電車の運用が消滅してしまうこととなり、最後の活躍を記録することにしました。

 .運用範囲が大幅に狭まる
 下関運転所に所属する115系4両編成のうち、3扉車の2000番台で組まれたL編成は、受け持ち区間が西は運転所がある下関から東は何と兵庫県との県境である三石までの広範囲に及ぶ区間を受け持っています。以前は3000番台のN編成も岡山まで顔を出していたのですが、2扉では広島近辺の混雑をさばけないとして、岩国ー下関間のみの運用となっています。2扉でも4両編成あるから定員は3扉3両編成の227系よりは多いのですが、そこは耳を塞いで聞こえないようです。
 こちらのN編成は一応残るので、次回以降にして、取りあえず広島周辺での115系の活躍記録として、以前から何度か訪れてきましたが、いよいよこれで最後になります。

 1日目は昼過ぎに出発して移動のみで終わります。
 姫路ー糸崎、岩国ー下関間では、まだまだ115系が残るので、この光景がなくなることはありません。今夜は松永で滞泊します。

 .豪雨被災地域を走る
 翌朝5時起きで再び西へ進みます。三原ー白市間では115系の撮影は朝しか出来ないので、まずはここにアタックをかけます。この区間は昨夏の豪雨災害で最後まで不通になっていた区間で、報道写真でも濁流に線路の下の土盤がえぐり取られた姿が生々しかった状況でしたが、懸命の復旧作業で約3か月で列車が通れるようになりました。今回は実際に被災した本郷ー河内間に行ってみようと思います。
 問題は駅間距離が長く、隣の駅までの1駅に10分もかかる区間ですが、平行してバスなどの補完的交通機関がないので車か歩きになってしまいます。
 片道約90分掛かりますが、途中に別の場所でも撮りながらぼちぼち行きます。

 最初に来た場所は、団地が建っている場所で、直線を南東に走ってきた線路がここで大きく南へカーブする場所です。
 本郷駅から歩くこと30分、現地に来てみると、東側にある山の影が長く落ちていて、8時近くなってようやく日が当たってきました。
 8:10ごろの上り列車を最後に撤収、河内方面に歩きだします。

 途中のS字カーブで8両編成を撮ろうとしたのですが、線路脇の雑草が高くて、後ろ4両撃沈してしまいました。
 めげずに更に河内方面へ歩きます。

 30分程歩いて、予定していた小さな橋の場所に来ましたが、橋は半分が濁流に押し流れされて無くなっており、川岸もえぐられていました。

 また近くにはポンプ小屋と思われる建物が横倒しで流されたままになって
おり、コンクリートの建物ですら容赦なかった状況が伺われます。

 ここでは下りの115系1本の他に上りの貨物など数本を撮影、上りの線路の山側が土砂崩れの斜面になっていて、ここで大きく減速するため、各列車とも所要時間が長くなった臨時ダイヤで運行が続いていましたが、今春の改正後は減速措置も解除されて通常のダイヤに戻るようです。
 10時半で切り上げ、本郷駅まで90分の延々と歩いて戻ります。

 .初訪問地で撮影三昧
 12頃に本郷へ戻って来たら、次は白市以西へ向かいます。これは夕方18時頃までは糸崎ー白市間には115系の充当列車がなくて撮影にならないので、運用がある白市以西でないと撮れないからです。
 白市の次の西高屋で下ります。ここは数年前に1度来ていますが、115系は逃していました。今日は前回逃した場所ではなく、別の場所で撮ることにします。

 時間が15分位しかないので、午後の1本目は西高屋駅で降りて東へ数分歩いた所に丁度適当な畦道を見つけてここで撮影。13時頃でしたが、線路が西北西に向かっているため、正面にまだ日は回っていませんでした。
 次の115系はおよそ2時間後、更に東へ歩きます。

 先程の撮影場所から結局10分ほど歩いた場所で白市折り返しの運用2列車を撮って西高屋は撤収。

 続いて来たのが、以前EF65の貨物を撮って以来となる入野ー白市間の、夕方に上り列車が順光になる場所に来ましたが、草が伸びていました。2両分位は足回りが刈り取られたのですが、4両とも入れるとなると妥協です。
 白市では日暮後の列車をビデオ撮影して撤収。滞泊地である広島市方面へ向かいます。

 .久々の広島駅で駅撮り
 最近は駅のホームで三脚立てて列車を撮る事など滅多になくなったのですが、広島駅で何年ぶりでしょうか? という位で三脚立てて撮影してしまいました。

 20時台にちょうど115系の発着が固まっているので、効率よく記録する事が出来ます。ここでは4列車を記録。20:40頃には1・2番線で発車と到着の2列車のランデブーが見られました。
 その後は前記事に記載の広島焼きを食べて後は寝るだけ。明日も早い。
 今日は何と5万歩も歩いてしまいました。少し足が痛い、明日は大丈夫心配。

 .広島西部で新規訪問
 広島ー岩国間ではなかなか撮影していなかったのですが、今回115系が走るのが最後になるので、この区間でも記録をするため、撮影場所の選定を行います。今日は最後の土曜日でしかも明日は雨予報なので、撮影者が集まるかも知れません。

 1ヵ所目は滞泊地の五日市と廿日市の間で撮る事にして、広電で移動します。下車したのは駅名が変わる予定の山陽女子大前駅?電停?
 ここから線路沿いに五日市方向へ戻りながらロケハンをします。

 やって来たのが住宅地の中の柵が低い場所でしたが、南側の建物の影がなかなか晴れずにヤキモキしたものの、獲物の糸崎行き8連が来る少し前に上り線路は日が当たるようになり捕獲。
 すぐに撤収して楽々園駅から廿日市まで再び広電で移動、廿日市からはJRで岩国方面へ向かいます。次の場所が今日のメインイベントかな?

 ということで、やって来たのが大竹ー和木間の鉄橋。
 多分有名撮影地だろうから、人がそれなりにいるかなと思いきや、撮影者は地元の人がたったの1人居ただけでした。意外。

 お目当ての8連に続いて40分後に来る4連は、せっかくですから、斜め45度から狙うことにしました。川の流れが緩やかなので水鏡期待でしたがどうでしょう?

 鉄橋で2本撮影した後は、同じ構図も飽きるので、和木駅の南側に行ってみたのですが、草木が伸びている所が多くて撮影に適した所が無く、時間切れで踏切からの撮影となりました。オマケに側面に日が回ってないし。
 撮影後は大急ぎで和木駅に戻ります。今撮った列車が岩国から折り返して来るのでそれに乗って東へ向かいます。

 土曜日の10時台でしたが、和木からの乗車で上手く右側の窓際が空いていて、宮島を見ながら115系に揺られます。ここで115系に乗ってこの景色を見るのも最後かも知れません。

 .最後は西高屋でリベンジ
 昨日は西高屋駅の白市側で撮影したのですが、今日は西条側で撮影することにします。西高屋ー西条間は数年前に来た事があるのですが、運用を見誤って115系を撮り逃していたので、今度はちゃんと収めようと思います。
 西高屋で乗ってきた115系を降りて、白市から折り返して来るのを狙うべく全速で歩きます。

 歩くこと約20分、畑の中で折り返してきた下りの115系を捕獲。
 この数分後にもう1本、上りの白市行きが来るので合わせて2本捕獲しました。
 白市行きなので、今の列車も25分程で折り返して来ます。

 踏切近くまで戻って下りの2本目を捕獲。
 この場所が、数年前に撃沈した場所だったので、見事にリベンジも果たすことが出来ました。
 天気も予報では昼から曇り予報だったのですが、上手い具合に外れてくれて、ピーカンで撮影を終える事ができました。
 今日は帰路になるので撮影はこれでおしまい。充実した広島遠征になりました。

 来週は長野へ行くか、再度広島へ行くか悩ましいところです。




  
コメント
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