プレアデスの７姉妹

いまバラ図鑑第2集以降の掲載品種のピックアップ作業をしていて、アーカイブ写真にやや不満のある一部の品種を補充撮影することにしました。
原種やオールドローズから現在まで掲載予定品種約780品種をほぼ決定し、写真が不十分なものはどこの公園に植わっていたか調べました。5－6月に補充撮影に行くつもりで、今から楽しみです。

アーカイブを整理していて、まだアップしていなかった品種から。
ピンクの八重のオールドローズ、セブン・シスターズ　
seven sisters　(Climber, Hybrid Multiflora, Rambler) 。

強香性、一季咲きです。
このバラも補充撮影したい品種の一つです。

石油業界で、オイルショック以前に業界を牛耳っていた巨大7社
のことだと思っていましたが、それはもともとはギリシャ神話の
プレアデス (プレイアデス) 七姉妹から来ているのでした。
さらに驚いたことに、HMFによるとこの品種は日本の氏名不詳者
の作出でした。

別名に、
　• Grevillei　(販売者名から)
　• R. cathayensis platyphylla
　• R. multiflora platyphylla
　• Rosa rubeoides Andr.
　• Sakura Ibara ( 日本のサクラバラ＝一重とは違うらしい)
・Exhibition name : Seven Sisters
など10数の別名があります。

Wikipedia によると、プレアデス (プレイアデス) 七姉妹とはティーターン族のアトラースと海のニュンペーであるプレーイオネーとの間に生まれたマイア、ターユゲテー、ステロペー、メロペー、ケライノー、アルキュオネー、エーレクトラーの７人 で、狩猟と貞潔の女神アルテミスの侍女となりました。

ティターン神族がゼウス神族との戦い（ティターノマキアー）に敗れると、父アトラースはゼウスによって、世界の西の果てで天空を背負うという役目を負わされる事となりました。両腕と頭で天の蒼穹を支えるこの役目はアトラースにとって、たいへん苦痛を伴うものでした。
ある神話によれば、メドゥーサを討伐したペルセウスがアトラースの元を訪れたとき、アトラースはペルセウスが持っていたメドゥーサの首により、 (苦役を逃れるため自ら望んで) 石と化す事となりました。アトラースが石となった名残りがアトラス山脈だそうです。

アトラースが天を背負う役目を負わされた後、オリオンがプレイアデス姉妹を追いかけ回すようになり、ゼウスは彼女らを初めはハトに、ついで星に変えました。だからオリオン座はいまだプレイアデス星団を追って夜空を回っているといいます。

作出者　日本　氏名不詳 1809年以前。
販売者　イギリスで　Charles Francis Greville 1809 年以前、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　'Grevillei'　名で。
　　　　　　　　
　　　(千葉県佐倉市　佐倉草笛の丘　　2011年6月3日)

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