花の公園・俳句 ing

日本は素晴しい花の国。美しい花々と公園、四季折々の風景を記録したいと思います。我流の俳句は06年3月12日からです。

サザンカに古今集を思う

2010年01月13日 06時05分43秒 | サザンカ・椿 
濃い紅色の八重小輪のサザンカ、唐衣 (からごろも、ハルサザンカ群、
福岡県・埼玉県)。 
プレートには 「濃紅色、八重、中心部に数枚の旗弁がでる、小輪、12
~3月咲き。久留米市周辺で鳳凰とよばれ、2、3の古木がある、安行
にもあるが古木はない。」 とあります。

Yahoo 百科事典によると、唐衣は 「公家 (くげ) 女性の衣服の一種。
俗に十二単といわれる女房装束の最上層に重ねるもの。奈良時代の
女子朝服の衣の上に春・冬に着用した背子 (はいし) は、袖のない、
身丈の短いものであったが、平安時代中期以降、服装の長大化に伴っ
て、袖幅の狭い袖をつけ、襟を外側へ折り返して裏側をみせる 『返し
襟』 形式となった。」 とあります。
「枕草子」 (まくらのそうし、996頃) には
「からぎぬは短き衣とこそいはめ、されどそれは、もろこしの人のきる
ものなれば」 とあるそうです。

また Wikipedia によると、
「唐衣 (からぎぬ) は、十二単を構成する着物の一つ。唐衣 (からぎ
ぬ) の起源は唐から日本に渡来した背子 (はいし) というベストのよ
うな袖のない上着で、正倉院にも残っている。(以下略)」 とあり、また
「唐衣 (からごろも) は、箏曲の曲名。幕末の万延、文久頃、名古屋、
京都で活躍した盲人音楽家吉沢検校が作曲した (中略) 『新古今組』
の一曲。新古今和歌集から唐衣の歌を採」った、とあります。

Milord Club 古今和歌集の部屋 を見てみると、「新古今」 (1205) では
なく 「枕草子」 をはさんでさらに古い、最初の勅撰和歌集 「古今和歌集」
(905) でも、唐衣を 「からぎぬ」 ではなく 「からごろも」 と読むと思われる
歌ばかり10首あるそうです。 たとえば、

唐衣 きつつなれにし つましあれば はるばるきぬる 旅をしぞ思ふ  
                             在原業平

Wikipedia のように読みで分けるのは必ずしも正しくなく、どちらの読み
も用いられたようです。

サザンカの命名者は古今集か新古今集のどちらの和歌をイメージした
のでしょうか。今となっては分かりませんが、私はおそらく古今集では
ないかと思います。
       (東京都府中市 東京農工大キャンパス 100109. 091219)


            やまとうた 想いは紅き冬の華   rocky
  
    
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