花の公園・俳句 ing

日本は素晴しい花の国。美しい花々と公園、四季折々の風景を記録したいと思います。我流の俳句は06年3月12日からです。

紅ツバキ 松笠から 花壇の語源へ

2009年03月13日 06時13分34秒 | サザンカ・椿 
花と緑の振興センターで見つけた、松笠のような花型で、赤の花びらに白斑が入る
ツバキ、松笠 (まつかさ)。

Movable Type で作った 「和みの庭」 のブログ によると、「京都 二条城の椿 松笠」
として写真があり、「1681年の 『花壇綱目』 に載っている古い品種。資料には斑入り
とは書かれてないが この花はハッキリした白斑入り。」 とあります。
しかし 京都の椿2 2005 に掲載する二条城の椿 「松笠」 の写真は、紅一色で
斑入りではありません。
同じ二条城で、違う花色の松笠があるようです。

Geocities 今月の花 には斑入りの写真を掲載して、「紅色一色のものを 『松笠』
と呼び本品のごとく白斑の入ったものを 『鹿児島』 と呼ぶこともある」、とあります。
楽天市場 には 「鹿児島 (古典種椿) ヤブ椿。 松笠形の花型で、八重咲き。
紅色地に白斑が入」 る、とあります。

おそらく紅一色の松笠が先にあり、白斑入りは後から見つかったもので、花形が同じ
なので区別せずに松笠と呼ぶ人と、別品種として鹿児島と呼ぶ人がいるのでしょう。 
変異したものが鹿児島で産出または発見されたのか、あるいは別のいわれがある
のか、はっきりしたことは分かりません。

木の花は挿し木など栄養繁殖が可能で、別品種とするのが良さそうです。
ツバキの斑入りはよく絞りと呼ばれるので、「松笠絞」 が分かりやすいようですが・・・

なお 「花壇綱目」 は、名古屋園芸・花の博物館 によると、著者水野 (氏) 元勝、
寛文五年 (1665) の序があり、奥付には延宝九辛酉年 (1681年) とあるなどで
出版年は確定できないが、ともかく我が国で最初に出版された園芸専門書で、
内容はたいへん幅広く詳細だそうです。
またYahoo! 百科事典によると、この本は 「花壇」 という言葉の嚆矢だということです。

品字梅に続いて、これもたいへん参考になりました。
       (埼玉県川口市 花と緑の振興センター 090228)


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コメント (2)
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