怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

世の中の流れについていきたい気持ちはよくわかるぞ、お義父さん。でも私の話すことを聞いてくれっ

2017年11月24日 | カテゴリー分けするのに飽き
義母が風邪気味で同席できない某宴会に義父と二人で行くことになった。ここでは凄い年の差結婚の欧州人男とアジア人女夫婦がかなりいて、わたしも義父と二人で出かけるとそのように間違えられる。初めのうちは嫌だったけれど、今は「勝手にどうとでも思ってくれ」という心境さ。

その集まりは19時開始だった。
街中なので駐車場探しが難しいだろうと早めに家を出発した。
会場から徒歩数分のところの駐車場が一台分空いていた。ラッキー!と私たち二人は喜んだ。
駐車料金のために義父はパーキングメーターまで歩いて行った。私は車のそばで待っていた。
何分経っても戻ってこないので、何か戸惑っているのだろうと私も見に行った。
義父「これはスマートフォンでしか料金を支払えないんだ。硬貨が入らないんだ」
りす「え?でも、一週間前、ここで料金を払いたい女性がわたしに両替を頼んできましたよ。無事にこの機械で払ってましたよ」
義父はもちろん私のそんな体験談を真剣に聞くこともなく「ここはダメだ」と諦めた。
再び車に乗って、宴会会場から徒歩15分かかるところへ行った。
義父「ここもスマートフォンしか使えない!」と言うので私はおかしいと思いその表示を凝視した。
りす「お義父さん、ここは料金支払いは9時から18時までで、18時以降は無料って書いてありますよ」
私の言うことなど、まったく聴こえないのか聞きたくないのか、無視された。
また、別の駐車場に向かった。
そこからは20分歩かなければならない。でも、義父が使い慣れている場所なので、安心だ。
無事にそこに駐車して、私たちは急ぎ足で20分歩いた。
義父は「遅刻は大嫌いだ」とブツブツ言っていた。だったら、私の話をもっと聞いてくれよー。

すでに、みんな集まっていて歓談していた。
早めに家を出たので、そんなにひどい遅刻でもなかった。用心深い義父だものね。

後日、そのパーキングメーターを撮影した。

これをみて、ドイツ語が全くわからなくても硬貨で支払えることはすぐにわかる。

九時から5時まで料金を徴収する、というのもドイツ語の壁が高くともちょっとした常識で判断できると思う。

義父はそんなことより、この携帯電話の部分を見て舞い上がってしまったのだろう。
自分では使いこなしてみたい携帯電話(スマートフォンはもっていない!)、日々指南書を読んで理解を深めているはずなのに普通の通話すらすることができないもどかしさ。
そんな劣等感があせりを起こし、表示を見るなり「もうダメだっ」と勝手に解釈したのだろう。
でも、となりの息子のヨメがちょろちょろ口出しているのをもうちょっと聞いてもいいんじゃあないか?
ああ、そうさ、アジア人ヨメはなーんにもわからないおばかさん、ってことで、それで満足させておくほうが家庭円満。

翌日の朝、義父は義母に「街中の駐車場は午後6時以降は無料だったぞ」と得意げに話していた。
むっ。