怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

女の敵

2008年06月23日 | 近隣の人たち
ブラジル出身のR子さんは私と同様、ドイツ人男性と結婚を機会にドイツにやってきた。

彼女は2週間ほど前、滞在許可延長のため、役所に行ってきた。
その直後に街で会う約束をしていた。
会うなり、
「どうして、また1年のビザしかもらえなのかしら?!」
R子さん、えらくご機嫌斜めである。
ドイツに来て3年、彼女は毎年1年ビザなのだが、他のブラジル人でドイツ人配偶者を持つ女性の知り合いたちは3年以上の長いビザをもらっているそうそうな。
おまけに「強制ドイツ語講座」を受講しなければならなくなったそう。

この「強制ドイツ語講座」私が勝手に歪曲して訳した言葉だ。
ドイツ政府はあまりにも増えた移民たちがドイツ語が不自由なために問題を起こすため、2,3年前にこの規則を作ったらしい。
600数時間のドイツ語授業の履修と試験に合格が条件だ。もちろん、すべて有料。

R子さん、そんなにドイツ語が不自由なわけではない。
就職等でドイツ語必須の環境なわけでもない。

「あの女(役所の担当官)”仕事が必要でしょう?それにはもっともっとドイツ語できないと、だめなのよ!”とか言うの!だんなはちゃんと稼いでくれるんで、あたし、働く必要なんか全然ないんだけどぉ~!!」

私は担当官の外国人に対する偏見が彼女にぶちまけられたものと理解した。
その夜、夫に下の写真を見せながら、R子さんの悲劇を報告した。



左がR子さん、右は私。
夫はこの写真を見ると、こう言った。
「ふむ、きれいな人ですね・・・・役所の担当官は太った醜いおばさんだったのでしょう。きれいな人はいじめられます」
この時、わたしは役人が女性だったことを言わなかったのだけど!
で、極めつけは~
女の敵は女ですね」と、一言~!




これは彼女の故郷の海辺で撮ったもの(写真の写真を撮った、きれいだったので)。
まるで、化粧品の宣伝のような仕上がり。
きれいなのは認めるが、派手すぎなのだぁ~!
わたしと対極にある雰囲気ではないか!顔を伏せていても、その派手さは全身から伝わってくる。

来年、役所に行くときはアドバイスしよう。
「髪をひとつにまとめて、黒か紺色のおとなしいスーツで行ったら?すこぉしうつむき加減に、しおらしく演技したほうがいいかも~」
と。



これはおまけ写真~
R子さんの家に遊びにいったら、同居の彼女のお義母さまの作ったケーキをいただいた。
がですね~
これ、スポンジ部分は明らかにスーパーで売っている出来合いのもの~
いちごをのせて、ゼリーを流し込むのも手間のかかる作業なのでけれど、でもぉ~

義母に報告したら、彼女、なぁ~んだかえらく勝ち誇ったような表情をしていたのが印象的。
あ、ここでも”女の敵は女”???
手作りは世界のどこでも勝ちなのだ