日本の社会はタテ割りが一般的である。
お役所がその典型であると言われているが、民間でも殆どの組織がタテ割りである。
その弊害が言われて久しいが、なかなか治らないのは、いいところもあるのだろうし、日本人にはあっているのだと思う。
確かに、受注製品をきっちり仕上げる生産などには向いていると思う。
その組織の形は事業部制など、ピラミッド型である。
然し、世の中はより複雑で、単純なタテ割りでは対応出来難い方向に向かっている。
このような複雑な社会に対応できるのは、広域ネットワークの構築であるように思う。
インターネットがその典型である。
インターネットは、そのネットワークの中心すらない。
中心がないというのは、非常に面白い。普通では考えられないことである。
政治の世界でも、ネットワーク型の動きが出てきた。今回の総裁選も、派閥のタテ割りから、党内を横断する連携がみられた。
今回の安倍政権の目玉、5人の補佐官とタテ割りの象徴である霞ヶ関とのさや当てが早くも始まったと,朝刊に載っている。
価値観が多様化し、個人の主張が強まり、その対策が難しい、今の世の中では、タテ割りよりは、ネットワーク型のほうが、機能する場合がより多くなると思う。
個別対策よりは、総合的な解決や対策でないと、本当には、機能しないと思うのだが。
10年後、どうなっているだろうか。