日本ではお盆の一番暑い時期、こちら英国は曇り空ににわか雨と薄ら寒く、とっても真夏には思えない。今年は6月から7月にかけて30度近くなったことも有ったからアレが英国の真夏だったのだろう。
今春マレーシアの友達から送られたメールにブラッセルでの花のじゅうたんの写真があり、初めてこのイベントを知った。早速インターネットで調べてみると、2年に一回今年がその年であることが判った。8月になって、往復をユーロトンネルをくぐってゆくユーロスターで、ブラッセルの3泊4日の旅行予約にこぎつけた。
8月13日から15日の3日間が花祭りで、14日の早朝のユーロスターは空席なし、途中フランスのリル(Lille)で下車する旅行客も居たが、日本人の団体客はもちろんブラッセル行きの一団が目に付いた。この度はいたるところに日本人、中国人の団体がワサワサしていた。
ロンドンのセント・パンクレアス駅からブラッセル南駅まで2時間、ホテルが中央駅から歩いてゆけるとあちこち迷いつつ、1時にたどり着いた。ホテルの部屋は3時からしか入れないと言うから、荷物を預けてすぐ花のじゅうたんを見に行った。
80万個のベゴニアの花で、じゅうたんの模様は毎回違う古典のじゅうたんから取っているという。この準備に何日かかったかわからないが、私たちの行った土曜日の午後は晴天だったこともあり、近くで見るとベゴニアの花びらは黒くよじれてきてあまり気持ちの良いものではない。
ベゴニアばかりでなく西洋菊の花も使ってあったから、やっぱり行ってみないと実際のことは判らないものだ。
この花のじゅうたんが広がっている広場はグラン・プラス(Grand Place)と呼ばれるブリュッセルでは有名な大広場で110mx70mの巨大なもの。この広場を囲む4辺の建築物が豪華壮麗、花よりも建築物に圧倒された。
世界中から集まった観光客で、ごった返している中に、一辺の中央に建つ市役所のベランダから花のじゅうたんを見下ろせるとのことで、1時間も行列を作り一人3ユーロづつ払ってベランダにたどり着いたがここが超満員。係り員が停まらないよう声を限りに叫んでいるが、皆写真を撮るのに懸命の有様、それにもっと高いところからでないと全体の写真が一枚に収まらないのでがっかりした。
今回はこの花のじゅうたんを第一の目的に行ったが、花祭りとしては数年前に行ったイタリア・ボルセーナの花祭りの方が格段に良かった。しかし花祭りのほかにここブリュッセルには見るものが多くて退屈しなかった。明日は博物館について書こう。
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