Reiko's Travel 記事と現在の英国事情

在英51年、2020年7月未亡人になって以来、現在英国事情と過去の旅行の思い出を記載。

スペインの旅 (11) カデス(Cadez)

2010-10-21 13:35:32 | キャンパーヨーロッパ 2010年



3000年の歴史を秘めたカデスを訪れるために、停まったキャンプサイトは、対岸のエル・プエトロ・デ・サンタ・マリアの海岸線にあり、そこの港からカトマランのフェリーが行き来している。このS.Mariaの町はカデスのベッドタウンのようで、町の中心に大きな闘牛場が在った。
フェリーは30分でカデスの港に着く。この日も暑いくらいの晴天で、雲ひとつ見えない。






港から歩いても町の中心地はすぐで、人通りの多い方面をめがけて歩くとサン・ホアン・ディオス広場に着いた。そこから大聖堂は狭い通りをぬけてすぐだった。この大聖堂はフェリーの上から見える一番大きな建物で、とっても期待していったが、中に入ってがっかりした。全体が薄暗く、色彩らしいものが全然無い。馬鹿でかい柱が入り口近くに数本建っていて幕で覆い、ここから先は有料ですよと坊さんが一人料金徴収所でがんばっていた。大人5ユーロ、老人は3ユーロというが入っていった人は誰もいなかった。









大聖堂の隣のサンタ・クルズ教会は無料で、この建物がコルドバのメスキータの造りに似通っているのに気がついた。デコレーションさえ同じならサイズの差こそあれ似ていると思う。ここカデスはタヌテッソス文明からフェニキア、ギリシャ、カルタゴ、ローマ、アラブに征服され、最後にキリスト教徒によって奪回された歴史の宝庫であるが、実際見て回るものはあまり無い。この教会の向かいに博物館のサインが在り宗教関係の博物館でなければよいがと思いつつ3ユーロづつ払って入ってみた。期待に反してここは聖堂の博物館で、宗教画と教会の金銀宝石などばかり、中に古い手書きの本・・・羊皮紙の巨大な本が並んでいてこんな本を書いた人たちの苦労がしのばれる。(ちょうど遣唐使と共に唐に渡った僧たちの写経のストーリーを読み終わったところだったから。)






狭い中世の通りを歩いていて面白い巨木と面白いオブジェの立っている中庭に着いた。ここはアートスクールの玄関で庭はアートの展示場のようだった。






カデスは野球のグローヴのように海に突き出た岬の町で、狭い通りが縦横に走っている。西の海岸に向かって歩いていたら一軒のアパートの壁にデューク・オフ・ウエリントンがここに住んでいたという看板が張ってあった。イギリスもこの国と戦って、ジブロルタルを取り上げたのだから。





海辺はどこもしっかりとした石垣が組まれて、波浪に拠る侵食を防ぐようになっていて、石垣に沿って散歩道と公園が続いている。この庭にマレーシアやボルネオで見た熱帯の巨木が根を張っていて、驚き見上げたものだ。ここは気候が熱帯に近いのかも知れない。







このモニュメントは1812年ヨーロッパ諸国に範とされる国民議会召集にこぎつけた記念碑として建てられたもの。


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