Reiko's Travel 記事と現在の英国事情

在英51年、2020年7月未亡人になって以来、現在英国事情と過去の旅行の思い出を記載。

スペインの旅 (4) コミージャス

2010-11-27 00:50:49 | キャンパーヨーロッパ 2010年



サンテジャーナ・デル・マルのみやげ物店で見かけた絵葉書に、ガウディの建築があるのを見つけ、洞窟のあとコミージャスへ向かった。

海岸通に駐車して、通りかかった人に聞くとここをまっすぐ500メーターくらいといわれ、歩いてゆくことにした。この町も奥へ行けば行くほど、重厚な落ち着いた町並みで、ガウディのカプリーチョのサインを見つける前にパラシオ・コミージャス・公爵邸の門を見つけた。

パレスは閉まっていると書いてあったが、一応外観を見ようと長く曲がった門中を歩いて行くと、なんと目の前にカプリーチョが出現。
一応塀で仕切られ、カプリーチョの敷地への入り口がない。コミージャス邸は坂道を上がったところにあり古くて、立派な建築物だった。

この公爵がガウディの初めてのパトロンであり、このカプリーチョを依頼したものだ。だからこのカプリーチョはガウディのまったく初期の作品なのだ。

 

公爵邸の門を出て、ぐるっと一回りした町の一角にカプリーチョのサインを見つけ、一人5ユーロづつを払って入館した。
この建物は公爵邸に向かったほうが正面玄関で、料金を払った門はたぶん昔は使用人用の裏門に当たるらしい。今では敷地が区切られているが、昔は伯爵邸の屋敷の一部だったらしい。

 

 


邸宅内は外観の派手派手とは反対に簡素化され、天井に彩色されたパネルが見えるだけで、落ち着いた雰囲気だ。


 

外観の壁はひまわりの浮き彫りタイルで飾らされ、庭の石門までが装飾されている。

 

この公爵邸やカプリーチョと向かい合う岡の上にある明るく巨大な建築物は、ガウディの師であるワン・マルトレールの設計でガウディのクラスメート・クリストバール・カスカンテが施工した大学だという。ガイディは後世にすばらしい美術品を残しただけでなく、後世の人たちの為に教育の必要性を進言して、この大学が建設されたものだという。

 


コミージャスの町はやはり磨かれた石畳と古い高層建築物からなり、ゆっくり見て歩けばいろいろ面白いものに出会いそうだ。でも数分おきに降り出す雨の中では早くキャンプサイトに落ち着きたくなるのは止むを得ない。


 

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