Reiko's Travel 記事と現在の英国事情

在英51年、2020年7月未亡人になって以来、現在英国事情と過去の旅行の思い出を記載。

南アイルランドの旅 (3) Apple Camping

2010-09-21 20:22:30 | 南アイルランド旅行 2011



ウオーターフォードのバイパスからティポラリーのりんご園(Apple Camping)に着いた。ここは政府の農業プロジェクトの一つで、ティポラリーの山に囲まれた盆地の平野に何十エーカーも果物が植えられている。特に多種類のりんごの木が植えられていて、今がその収穫時期。キャンプサイトはこのりんご園の真ん中に巨大な小屋が3つ並んでいてその中の一つにオフィス、トイレ、シャワー、洗濯場、皿洗い場までが設置されていて、アイルランドのキャンプ場では一番安かった。
小屋の一つはこの地で取れた、野菜、果物それにりんごジュースの瓶詰めやりんご酒などを売っており、絶え間なくショッピングに訪れた人たちで賑わっている。




 


キャンピング客はこの中の敷地を自由に歩き回って、りんごや果物を試食してもよいとの事で、いろいろな種類のりんごを試したりプラムや梨などもとって楽しんだ。小屋の中にはりんごを圧搾してジュースを作る大きな機械があり、絞ったジュースに(そのままでは味が薄いから)クエン酸を加えて瓶詰めにしている。このりんご園で売るだけでなくあちこちに出荷されている。



 


りんごの木はどれも私たちの手の届く大きさで,収穫時の人手を考えればすばらしいアイディアだと思う。小さな木に鈴なりのりんごで、作業員に聞いたところ、アイルランドは雨が多くて根元は水に強い種類の木に幹はほかの種類を接木し、高さ1メータくらいでまた違う種類を接木して小さいままで多収穫を図っているそうだ。だからりんごの根元が象の足のように太い。
イチゴも地面に直植えでなく、摘みやすいように高く長い橋のうえに並べた箱(写真右下)の中に植わっている。そして長いホースが走っていて水と肥料を供給している。さすが政府の研究機関だと感心することしきりだった。


  

小屋の天井はツバメが飛び交い、雛にえさを持ってくる親鳥が巣に近づくときの雛の大騒ぎで日中はとってもにぎやかだ。ロンドンではツバメを見ることが無い。


  

一日りんご園の周囲の農道を散歩に行った。野うさぎが飛び出したり、羊や牛の群れが広い牧場いっぱいのんびり草を食んでいる。動物たちの冬の飼料のための牧草が刈られ丸められて転がっているのはいまどきヨーロッパ全部の農地で見られる風景だけど、この草をおにぎりのように丸める作業はここアイルランドではじめて見た。どこも巨大な機械作業だった。

  


この春生まれた牛の赤ちゃんはやっと乳離れして母牛から離され、耳に身元証明書をつけていてまるでイヤリングのようでかわいい。



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