Reiko's Travel 記事と現在の英国事情

在英51年、2020年7月未亡人になって以来、現在英国事情と過去の旅行の思い出を記載。

今季最後のオペラをROHのライブで見た

2024-06-16 01:37:07 | 日記

オペラやバレーの季節は9月から翌年の6月まで公演される。それで6月11日のオペラがオンラインで映画館で上映された、これが今季では最後になる。

オペラはアンドレア・シェニエ イタリア人ジョルダーノによるフランス革命の物語。

私には初めて見るオペラで、出かける前にもちろんストーリーを読んで行った。

舞台は18世紀のフランスで、衣装も当時を再現してあり、シャンデリアがたくさん下がっている伯爵家の部屋。たくさんのシャンデリアが当時はキャンドルだったから部屋でキャンドルに火をつけそれが一斉に上に上がっていったところはよくできていた。最後は主人公2人が断頭台に消えていく前の牢獄を手を取り合って出て行くところで終わった。

それでこのオペラの主人公・詩人のアンドレア・シェニエになったのが今一番有名なテナーのョナス・カウフマン この人が見たくて行ったのだけれど、以前見たころよりずっと老けて太ってがっかりした。(自分が老けていることは忘れて、彼には昔のハンサムスマートでいて欲しかった。)もう10年ほど前、大英博物館で知り合った日本人夫妻はドイツに移住して50年、カウフマンの追っかけでわざわざドイツからオペラを見に来たと言っていた。

おまけに相手役のソプラノの女性がアメリカ人の55歳の人。舞台で見る分には遠くからだと年も表情も判らないからいいが、映画でクローズアップになるとやっぱり歳は隠せない。中年男女の恋物語になってしまう。

映画では舞台裏も出演者の練習風景も見せてくれるのがいいような悪いような・・・というのは第3番目に重要な役割を演じる下僕カーロ・ジェラルドになる男性がモンゴル人のバリトンで太ってあまりに醜男、この人数年前にウエールズのカーデフ・オペラ・コンパチションで賞をもらったそうで、声は素晴らしい。

だから舞台裏でこの人を見たくなかった。舞台では衣装やかつらなどであまり顔は気にならなかったから。

今から20年ほど前、まだカウフマンが若くて油の乗っていたころ、当時は若くてきれいなソプラノの女性が多かった。アンジェラ・ギョギユやアナ・ネトロブコなど彼女たちはどうしたことか第一線から脱落してしまったのだろうか。

それならまだ若くて上手なソプラノ歌手もいっぱい出てきそうなものなのに、今回は映画では見たくないオペラだった。

数日前ルーシャムのマーケットへ行ったところ、此の大きなパパイアが1ポンド(200円)で売っていた。実は熟れていて柔らかく帰ってきてすぐ切って半分食べた。甘くてそれでも甘さはくどくなくておいしかった。

以前読んだブロ友さんのブログに、メイドの土産に(一度食べてみたい)というところで、お手伝いさん(メイド)にどうして?奥さんもいるのにと思って、やっとメイドが冥途であることに気が付き、それ以来パパイアを見るたび、メイドを思い出す。

一昨年道端で咲いていたこの花、野生の ぜにあおい より花も大きく色も濃いがタチアオイよりずっと小さい。

裏庭にただ一本だけ咲いた八重のポピー

これもただ一本だけ咲いた春菊の花。

 

 

 

 

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