昨年12月1日に訪れるはずのタヴィラ行が、孫や娘夫婦のコロナ感染で3月まで延期し、とうとう3月22日に出発することになった。
その出発1週間前、フランスに住んでいる古い友達N子からのスカイプで、一緒に行きたいという。急遽往復のチケットを購入し、Passenger Allocate Form(乗客配置書(PAF)なるものをインターネットで書き送った。
N子は私がイギリスに来た1972年初めて知り合った日本人で、結婚式にも来てくれた古い女友達。そして彼女のご主人はポールより2年ほど前に亡くなっており、私がポールの遺灰を撒きに行くのに便乗して、彼女もご主人の遺灰を持って行く。
さて3月22日飛行機は夕方の5時20分発、朝から準備完了して10時過ぎには時間のたつのが遅く、とうとう娘にトラム(地上電車)の駅まで送ってもらった。
クロイドンの国鉄電車であっという間にガトゥィックの空港に着いたのは12時。
英国は2月でパブリックのマスクも撤廃したが、飛行場内や機内では必ずマスクをしなければならない。それも手製の布マスクはだめで、安い紙マスクなら良いという。
6時間も空港で待つのも仕方がないか・・・とのんびり構えて、空港内の待合所で数独などして時間をつぶした。
さて出発1時間前、まるでポルトガルまで歩いて行くような長い廊下を歩いて、飛行機に乗る手前の検問所、ワクチン証明書を見せろと言う。ところが空港中央部の待合所で開いたNHSの証明書がインターネットが遠すぎるのかどうしても開かない。見せられないなら搭乗不可と言うことで、焦りに焦った挙句取り残された。
この夜はもうポルトガルへ行く飛行機はないし、翌朝6時の飛行機に再予約して一人110ポンドづつ支払った。と同時に空港に一番近いホテルで一泊、それもインターネット予約が直接行って予約するより10ポンドも安い。
1泊87ポンドのホテルで10時頃から泊まって朝3時起き。すぐ空港へ向かった。空港の荷物取扱所は4時にオープン、大きな荷物を送った後は手荷物だけでまた長ーい廊下を歩いて飛行機搭乗口まで行き、検問では前夜飛行機会社の人がコピペしてくれたワクチン証明書は難なく開いた。
ところが今度はPAFが開かない。こんなこともあろうかと昨夜ホテルでN子のカメラで映してもらっておいた。OK GOのサインが出て乗る手前手荷物のサイズを調べるおばさん、二人ともバックが大きすぎると48ポンドもとられてしまった。
格安飛行機も何とか乗客から搾り取ろうとする。昨日に次ぐ今日で、二人ともふくれっ面でやっとポルトガル・ファーロ空港へ向かった。