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Reiko's Travel 記事と現在の英国事情

在英51年、2020年7月未亡人になって以来、現在英国事情と過去の旅行の思い出を記載。

コロナウイルス拡大その後4月1日

2020-04-02 07:47:37 | ロンドン周辺

今日一日の感染者数は一気に4000人も上がった、死者も24時間で563人、これは今まで英国では感染検査が行われていなかったためで、やっと千単位の検査が始まったために、感染者の数が急に増えた。死者も今までは病院で亡くなった数だけしか入れていなかったのが、今日からは自宅や老人ホームなどで亡くなった人たちの数も入れているそうだ。

本当にドジなリポートだと思う。

それにしてもコロナは怖い。健康な人や10代、20台の若い人たちも亡くなっている。今日亡くなった退職したドクターは、応援に駆け付けた末、感染後数日で亡くなったそうで、英国でなくなったドクターはこの方で4人目だという。

昔一緒に働いたことのある友達は、40歳近くで医科大学を卒業して、、今現在ロンドン北部の家庭医(GP) になっている。最近どうしているかなど心配だけれども、恐ろしくて連絡できない。コロナの症状が出た人は絶対GPへ行ってはいけないとお達しが出ているけれど、規則を破るのが平気な英国人(ばかりではなく英国に住んでいる外国人たち全部を含む)も多くて医療関係者の感染も多い。

ポルトガルのキャンプサイトで一緒に遊んだ英国人夫妻からメールが来た。

カバナスから自宅のあるカンブリア地方(湖水地方)までの1750マイル(2800km)をなんと四日半で走って帰ってきたそうだ。彼らはキャラバンをポルトガル中央部のキャンプサイトに預けて大きなヴァンに乗っている。スペインへの入国もフランスへの入国も親切な警察官に助けられ、高速道路を乗り継いでの強行軍だったそうだ。今年73歳の彼は1月心房細動で英国へ行って治療してもらっていたから、私たちが1月末帰ってくるときには会えなかった。それでいて、この強行軍。すごい体力か気力か。

今日思い立ってマスクを作った。娘が置いていったインドの木綿布でガーゼよりやや厚手の空気がスケスケ通る布で、インターネットを見たらコーヒーフィルターで製図してミシンで縫いゴム紐の代わりにパンティストッキングのモモのあたりを2㎝くらいの輪切りにすると伸びが良くて耳に優しいひもができる。

約10分で一枚できてこれならたくさん作れるが、自宅隔離のこの身ではこんなマスクをして出かけるところがない。

友達ににマスクをした写真を送ったら忍者のようと言われてしまった(大笑)

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コロナウイルス拡大その後3月30日

2020-03-31 05:35:25 | ロンドン周辺

この3日間ブログを書かなかった。その間感染者は毎日順調に増え続け、今日では2万2448人になった。死者は3日間で少しづつ減っていき、260人、209人、183人になった。少しづつ減ってもトータルでは1411人、ドイツの感染者5万9216人に対し死者は481人、これはテレビでも取り上げられていた。ドイツは毎日テストをして感染者の早期発見をしているそうだ。

日本は1806人の感染者に対して55人の死者だけ。英国の11分の1の割合、日本は清潔で国民全体がマスクをつける習慣があるからだろう。英国ではこんな習慣は成り立たない。最近のテレビニュースを見ていると地下鉄でマスクをしている人たちも増えてきている。それでも数えられるほどの人たちだけ。

今朝駅へ新聞を取りに行くとき、道端の駐車場には車が1台だけ停まっていた。とうとう今週はロンドンへ仕事に行く人たちがほとんどいなくなったのだろう。

それでも今日の新聞を見たら全く怒りを禁じえない。中国がまた野生動物をマーケットで売るようになった。コロナの元凶と言われている蝙蝠も売られ、食される。全く中国人はあの国からどこへも行かないようにしてもらいたい。

それに今日の新聞では、パニック買の人たちが新鮮食品の使用期間が過ぎたからと、、あけてもいないパンやハムのパックやバナナなどを大量にごみ箱に捨てていることだ。パンもミルクも無くて泣いた夜勤帰りのナースもいたのに、なんてあさましい人たちだろう。食料を無駄にする人たちには高い罰金を加すとかにできないものか?

英国ではこの状態が後6か月続くかもしれないという。もううんざり、ショッピングへ行って、自分の好きなものが買えないのがこんなに欲求不満になるものとは思わなかった。

 

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コロナウイルス拡大その後3月27日

2020-03-28 08:12:20 | ロンドン周辺

昨夜8時一般市民がNHS のスタッフに感謝の気持ちを表すために、玄関先やバルコニーに出てチアーと拍手を送った。

首相官邸でもダ―ニングストリート10番地でボリス・ジョンソンが玄関に出て拍手しているのがテレビで映し出された。そして今日のニュースではその首相と厚生大臣がコロナに感染して自主隔離に入ったとのこと。

新聞では40歳台の健康だった男性が感染して、自主隔離していたのに一人住まいで、誰にも看取られずに亡くなっていたという。

今朝の散歩は亭主が行かないというから、私一人2つの駅を回って3㎞ぐらい速足で歩いてきた。昨日も駅へ着くと同時にロンドンから来た10両編成の電車が入ってきて,降りた客は1人、今日は8両編成の電車に乗客2人だけだった。

私たちがいつも乗る駅の線路の反対側は大小の工業地帯で、道路の舗装工事をしている集団2組と道路わきにズラーっと並んだ車で、この辺りはコロナの影響を受けていないらしい。

今夜7時からのロイヤルオペラハウスからの出し物はバレーPeter and Wolf(ピーターと狼)だった。

子供向けのバレーで、始まると同時に娘に電話して、ジュードに見せるようにと言った。きれいでかわいい面白いバレーだった。30分で終わってすぐ娘に電話したら、前にオペラハウスへ連れて行って見せたので、よく知っていて、楽しんでいたそうな。特にハンターが鉄砲を持ってずらっと並んだところが一番面白かったなんて、困った男の子だ。

パトリックのお父さんがロンドンのナショナル・シアターの無料プレイのインフォメーションを送ってくれた。毎週木曜日夜7時からインターネットで見せてくれるという。

楽しみがまた一つ増えた。

今日の英国では感染者24時間で2885人増え、死者も181人増えた。

まだまだ増えることが予想され、ロンドンやバーミンガムなど大都市のExhibition Centre (展示会場)を急遽ベッドを入れてナイチンゲール・ホスピタルと呼んでいる。ベッド数も4千台とか。

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コロナウイルス拡大その後3月26日

2020-03-27 06:28:53 | ロンドン周辺

今日も良い天気だけれど、今朝はとっても寒く裏庭のバケツの雨水に氷が張っていた。

二人で歩いて駅迄行ったけれど、風は身を切るように冷たかった。 近くの駅へ行く道路の駐車場には昨日よりももっと車は少なくなっていた。政府がキャンペインしている自宅勤務のお達しを守る会社が増えたらしい。

今日のコロナの感染者はうなぎのぼりに増えて昨日よりも1日で2158人増加、死者も1日に110人も増えた。イタリアやスペインの感染者や死者とは比べられないが、ドイツなど感染者は英国の4倍近く、しかし死者は英国の半数、どうしたらこうなるのだろうか。

NHSでは医療関係者が足りなくて今日は40万5千人の退職者がボランティアとして駆り出された。酸素吸入器の不足で、電気掃除機メーカーのダイソンが1万台の酸素吸入器の生産を政府から注文された。

21歳の既往症のない,健康な女性が死に、若くて幸い命を取り留めた人達がテレビで、どんなに苦しかったか、どうやって感染しないよう身を守ることの大切さを訴えている。

娘は毎日電話してきて必要なものを買ってくると言ってくれるが、相変わらず新鮮なミンチ肉は何処にもないそうだ。今夕は牛乳を持ってきてくれたがパンは無かったという。

テレビでは朝からNHS の職員へ感謝の気持ちを伝えるために、今夜8時に国民皆が窓やドアから拍手をするとのキャンペーンをやっていた。ちょうど8時、ラジオを付けると さあ皆さん外に出て拍手をしてください。 とのアナウンス。

玄関へ出てみると隣の家族は総出で手を叩き叫び声をあげている。通りのあちこちから拍手と叫び声が聞こえる。国民が一つにまとまった瞬間だった。これで明日はもう勝手に遊びまわる人たちが減るだろうか?感染者が減っていくだろうか?

イタリアでは死者の数が多すぎて、焼却場が間に合わず、軍隊の車で棺桶をよその焼却場へ移動するなどをやっているという。お葬式も家族少人数に限られるというから、家族や親しい人を失った人たちはどんなにつらいだろうか。ただイタリアは死者の数が減りつつあるというからこれだけが喜ばしい。と言っても一日千人づつ無くなっていた人たちが数百人単位になっただけで、まだまだ死者が増えるのだろう。

最近日本のブログを見ていると、あまりコロナの話題が減ってきて、巷では安心感が広がっているように見受けられる。でも東京で急に感染者が増え、小池都知事が今週末は外出しないようと呼び掛けているニュースを見た。まだまだ安心できないコロナウイルス。

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桜と春の花

2020-03-27 00:54:47 | ロンドン周辺

我が家の前庭のレンギョウの横の街路樹は彼岸桜で3月20日に花は終わりかけ、道路の向かい側にこれも若い桜の木がありちょうど満開になった。

 

可愛いピンクの花びらもセミダブルで彼岸桜より1週間遅く咲き出した。

 

 

10メーターも離れていない道端には巨大な白い花の桜の木が2本、今を盛りに咲いている。まるで花簪みたい。

 

そのすぐ近くの細くて弱弱しい若木にはまた違う種類の花が咲いている。花のサイズは我が家の向かいのよりも大きい。ブロムリーのカウンシル(地方自治体)は最近桜の若木を至る所に植えているようだ。

私たちが引っ越してくる前から裏庭の隅にこの椿の木があった。もう20年イチジクの木の陰になって花の時期も知らずにすぎていたが、今年初めて太陽の下で花が咲いた。

今朝日本の人たちのブログを見ていたら翁草と言うのを見つけた。

この方へそ曲がり姫と言う名のブログを書いていらっしゃるが初めて翁草と言う名前を知った。

https://blog.goo.ne.jp/hesomagarihime7102/e/817c8128a7cdc47dce90b0985918d41e?utm_source=admin_appeal&utm  

 

 

毎朝駅まで歩く道路わきの前庭に咲いている花だ。今までアネモネの1種類かと思っていたので、今朝はこの人のブログを見てカメラを持って散歩に出かけた。

とっても印象深い花だがこれが野草だとは知らなかった。

翁草の隣の庭には高さ1メーターくらいの小さな桜が咲いていた。こんなに小さくても花がびっしり咲くのだなーと感銘。

つい先日私のブログに載せたモクレンは花の終わり近く、

歩道に落ちた花ビラが無惨。

あちこち垣根を彩るつややかな新芽が素晴らしい。真っ赤な燃えるような葉が太陽にきらめいている。

我が家の庭にも2本芽を出したこのプランツ、雑草のようであまり好きではないがこれも花が咲いているらしい。面白い花。

ついこの間まできれいに咲き誇っていた椿の花。日本では椿の花は首から落ちると仏壇には決して飾らないと言われていたが、ここの花は落ちない。木にしがみついたまま枯れて茶色に。なんて哀れな最後になっていくか。

 

駅のすぐ近くのお屋敷の前庭に植えられた桜の若木、これこそ花もウルトラ満開。名前も知らない桜の花だ。亭主と二人見とれていた。

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コロナウイルス拡大その後3月25日

2020-03-26 07:54:41 | ロンドン周辺

今朝も亭主と散歩に行こうとしたら、行きたくないと言う。昨日駅の近くで私が新聞を取りに行っている間に、ジョガーがすぐ近くを走って行って彼の吐く息が自分の顔にかかったという。

戸外だから大丈夫だと安心させてやっと出かけた。昨日は長い列を作って駐車していた車はだいぶ少なくなっていて、今日ロンドンへ出社した人たちが少なくなったようだ。

テレビでは病院がパンクしそうだから、感染を防ぐために不必要な外出を避けてナショナル・ヘルスを助ける。そんなキャンペーンを毎日しているおかげらしい。

それでも地下鉄は朝夕満員の乗客で、いつ感染してもおかしくない状況だそうだ。

昨夜友達から回ってきたe-mailではロンドンのロイヤル・オペラハウスが3月27日から4月17日の間にバレーやオペラを4回ライブで見せてくれるそうで、それもYouTubeかFacebook で自宅のコンピューターで見られる。

こんな時期だからなんと素晴らしい粋なはからいでないか? 庶民が自宅缶詰状態ではいろいろ不満が出てくるのと音楽家やオペラ、バレーリーナの出演者も出演しなければ生活が懸かってくるだろう。政府がバックアップしているのだろうか?

昨日パトリックにお願いしてショッピングに行ってもらったけれど、必要なものが全部手に入ったわけではない。

今日お隣の奥さんが、欲しいものがあったら買ってくるからと言ってくれ、卵が手に入らない。と言ったら、今ジェイソンはお店に行ってるから電話で伝えると言ってくれた。ジェイソンは帰っくくるとあの店には卵はなかったからもう一軒スーパーを回ってくると言ってすぐ出かけて行った。

1時間ほどして買ってきてくれたのがアヒルの卵だった。鶏の卵はお店に出るとすぐ売り切れて、高い卵だけが売れ残っていたのだろう。

もうこうなってくると値段の高低ではない。

新聞でも取りざたされているが、今まで安かった消毒薬や、パラシタモールや子供の解熱剤が何十倍にも値上がりしてインターネットで売られている。

こんな時期に金儲けをしようと言う嫌な人たちがいる。

 

 

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コロナウイルス拡大その後3月24日

2020-03-25 03:50:08 | ロンドン周辺

今朝のニュースでは、ジョンソン首相は1日1回の散歩やスポーツは良いとのことで近くの駅迄歩きに出かけた。往復で2km足らずの道。

一番近い駅へ行く道は相変わらず通勤客の車がズラーと並んで駐車していて、自宅で働けない人たちが多いのだなと痛感させられる。娘婿のパトリックも隣のジェイソンも自宅勤務で、晴天の今日、隣は娘たち二人と庭で遊んでいる声が聞こえる。

我が家から真っ直ぐ歩いていく道はいつもより車は走っていないし、各家の前庭にはそれぞれの乗用車が停まっていてまるで日曜日のようだ。

首相も2人以上の集りは禁止とのことで、歩道を歩いているのは1人か2人まで、向こうからくる人を避けるために道路の反対側に行く。しかし日陰になるため、相手が通った後はまた元の歩道に戻っていく。

駅近くまでに10数人の人たちと行き会ったが皆お互いに避けあっていた。この駅にある無料の新聞が目当てで、やっと足の痛みが取れてきた亭主はここまでなら歩けると喜んでいる。

幸い知り合いにも出会わず、ゆっくり歩いて今日の散歩は終わり。

昨夜娘にメールでショッピングリストを送り今日の午前中にドイツ系のスーパーへ行ってほしいと頼んだけれど、娘も仕事が休みの日は孫のジュードの面倒を見なければならず、ジュードを連れてスーパーマーケットへは行けないとのこと。

それで午後パトリックが行って買い物をしてきてくれたが、頼んだ牛肉も鶏肉もなくパンもロールのみ、卵も無くて冷凍の鳥の胸肉とドイツのソーセージなど買ってきてくれた。

一番うれしかったのがチョコレート・アイスク,ームでお願いした2箱を買ってきてくれた。誰もアイスクリーム迄買い占めようと思わなかったらしい。

このアイスクリームは亭主の一番のお気に入りで、毎週日曜日の夜、食後のスイーツがこれだった。そして以前は ”もしあと余命2-3か月になったら毎日これを食べたい” と言っていたのが、昨年肺がんの宣告を受けてからは、””まだすぐ死ぬわけではないから1週間に2回食べたい”と言うので昨年8月からは日曜日と水曜日に欠かさず食べていた。

このコロナ騒動でショッピングに行けなくなり、あと2個しかなくなって今週は水曜日の分をやめると言っていたので、2箱(一箱6個入り)も買えたのはとっても嬉しい。

今日までの英国の感染者は8077人そしてト―タルで422人が死亡した。イタリアの6820人の死者やスペインの2696人の死者から見ると大したことが無いように思えるが、政府は何としてでも早くこの蔓延を抑え込みたい。

私が思うにはこの国の人たちは衛生観念に乏しい、家の中を靴で歩くし犬は家の内外何処も自由に走り回っている。おまけに口の周りをぺろぺろなめられて喜んでいる人たち。挨拶だって握手はまだいい方で抱き合って両頬にキスする。(私はこれがいまだに慣れない)

こんな生活習慣が変わってきたら日本の様に、感染者も死者も格段に減るだろう。アジアではヨーロッパほどの感染者も死者も出ていないことを考えれば、こんな生活習慣の問題ではないかと思うこの頃。

 

 

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コロナウイルス拡大その後 3月23日

2020-03-24 06:58:52 | ロンドン周辺

昨日日曜日は英国の母の日だった。孫のジュードとパトリックが我が家の玄関前まで来て頼んでおいたミルクとパンを持ってきてくれた。その中に赤いバラの花10本が入っていた。英国首相ボリス・ジョンソンはテレビで、母の日だけれども年取った親の家へ行ってはならない と毎日5時の首相会見で話していた。

土曜日から今日までの3日間英国には珍しく晴天が続き、日曜日のウエールズ・スノードニアでは観光客が押し掛けた。ロンドンの家族連れは南のブライトンへ車を連ねてピクニック、ロンドンから遠くへ行かなかった人たちはリッチモンドパークやハムステッドヒースで超満員、政府が言う2メートル以上離れているようにとのお達しは誰も思い出しもしなかったらしい。

日曜日までの英国の感染者5683名うち死者281名は今日月曜日は335名迄増えた。この数字はイタリアや、スペインと比べるとまだまだ少ないが、政府では今の数字はイタリアの3週間前にあたる、今拡大を停めなければイタリアのように死者が膨大な数字になると危機感を募らせているが、若い人たちや家族連れではほとんど危機感が無いらしい。

自営業には政府が80パーセントの給料を払ってくれるとのことで、自宅待機の人たちはまるで突然もらったホリディーのように感じているらしい。

先週金曜日、カバナスのキャンプサイトに居る英国人の友達にメールを送ったところすぐに返事が来た。この日ポルトガル政府も国家の非常事態宣言をした。今現在ポルトガルには何人の感染者がいるのかは知らない。

カバナスのキャンプサイトでは掃除人への感染を防ぐためトイレ・シャワールームを閉めてしまった。もうほとんどの人たちが本国へ帰りつつあるようだが、キャンプサイトでは早く全員を返して閉めてしまいたいらしい。スペインとポルトガルの国境には軍隊が出動して入国を厳しく管理しているとのこと、それよりスペイン・フランス間は国境を閉めているという。全く大変な事態になってきている。

タヴィラのキャンプサイトに居たオランダ人夫妻にもメールを送ったところ、今日、返事が来た。今スペインを走っているところで問題ないとだけ書かれてあった。ずいぶん心配していたのでふっと安心して涙が出た。81歳のご主人と12歳年下の奥さんで、オランダ人は自転車で走り回るから二人とも年齢以上に元気だけれど、この緊急事態、焦って帰っていくのだろうと思う。自国に帰っても2週間の自己隔離をしなければならないのは何処の国も同じ。

スペインでは外出禁止を厳しくしていて、自転車で走っている人やジョギングしている人なども即刻高い罰金を払わされているという。英国では外で運動している人達は許されているがパブやクラブは閉まり2人以上の集りは禁止されている。

私も木曜日にマーケットへ行ったのを最後に、これ以上危険を冒したくない。自宅隔離で運動不足になるため裏庭で縄跳びを始めた。この2日間500回飛んで息も絶え絶え、足の筋肉痛も少しづつよくなってきた今日は700回飛んだ。あと数日頑張れば1000回飛べるようになるだろう。

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コロナウイルスの感染拡大

2020-03-19 03:47:39 | ロンドン周辺

昨日ポルトガル・タヴィラにキャンプしている英国人夫妻からe-mailが来てびっくりした。

彼らは3月20日にスペイン・サンタンデルからポーツマスへのフェリーを・予約していたが、フェリーがキャンセルになった。フランス・スペイン間は国境が閉じられ、ポルトガル・スペイン間は・トランジット(通過)をするチケットがあって初めて入国できるとのこと。

あれこれインターネットを探し回って4月上旬に帰国のフェリーを予約したそうだが、これとてスペインのコロナ感染がどれほどになるかでキャンセルになるかもしれない。

タヴィラのあんな片田舎の町で、コロナウイルスに大騒ぎしているのは、最近ファーロで働いているネパール人7人に感染が見つかったからで、彼ら50人近くが隔離されたそうだ。

ネパール人は2年前にカバナスの郊外で出会ったことがあり、ポルトガルの農家に出稼ぎに来ている。今はオレンジの収穫時期、50人もの働き手がいなくなったオレンジ農家はどうするのだろうか?

レストランもカフェーも閉まってきて、スーパーマーケットでは一度に30人までしか入店できないという。

長時間待ってやっと入店しても肉も魚もないとのことで、たっぷりあるのはトイレットペーパーばかりとメールに書いてあった。

ポルトガルではトイレットペーパー不足のデマは流れなかったのだろう。

英国では今後死者の予測が2万人と言われている。この数字の中に私たちも入るのではないかとだんだん恐れてきている。

スーパーマーケットでは70歳以上の人たちだけに開く時間を設け、年齢チェックをするとのこと。オフィスで働く人たちは自宅で働くよう政府の要請があり、娘婿のパトリックなど大喜び。

今週末から学校も閉まるとのことだが、先生は学校へ行って生徒とはインターネットで教えるという。すると孫の面倒は一体どうなるのだと心配になる。私たちでは引き取れないし、パトリックもいつまで自宅待機になるかが判らない。

そんな心配は日本でも数週間前からあったが、現実に身近になるまで判らないものだ。

早く収まってほしいコロナウイルス。

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モクレンと彼岸桜

2020-03-18 09:02:38 | ロンドン周辺

3月初めバスでルーシャムへ行く途中、バス通りの両側の家々にモクレンの大木が花を開き初めているのを見て、その翌日カメラを持って歩き回った。

2月末に白い蝋燭が突っ立っているようなつぼみだった白モクレンは満開。このお屋敷の前庭はこの木だけでほとんどの面積を奪われている。

 

バス通りの歩道にはみ出して満開の紫色のモクレン。

このお家も前庭がほとんどこの木でいっぱい。

上の庭の片隅にとってもきれいな椿が咲いていた。モクレンよりもあでやか。

 

同じストリートのモクレンでもこの家の花はまだつぼみ。

 

こんなに巨大な木に今が最高の花開く時期。

このバス路線にはモクレンの大木が8本もあった。

 

我が家の前庭の歩道に植えられた彼岸桜はまだ10年にもならない若木で、今まで3月初めはポルトガルに居たからいつから花が咲きだしていたのかを知らない。

 

 

 

 

やっぱり桜の花は青空のもとで見るのが一番、3月初めは青空を見ることが少なかった。

曇り空では花のピンクがくすんで見えて華やかさがない。

モクレンよりも椿よりもやっぱり桜を見ると嬉しくなるのは私が日本人だからか?いつまでも見ていたい。

 

下の写真4枚は運動不足解消のためベッケンナムの静かな通りを歩き回り見つけた見事な花をアイフォーンで撮ったもの。

毎年この木の下を通ると、あまりの巨大さ華やかさにほれぼれするピンクのモクレン。

ベッケンナムには舗装されていない私道の砂利道が多く、連日の雨で大きな水たまりが至る所にあった。遠くからでも目立つピンクのモクレン。

昔福井県に居た頃、春先の山々に真っ白なこぶしがいっぱい咲いていた。ここでは時々ピンクのかわいいこぶしを見かける。

初めて歩いたこの通りは彼岸桜が6本も満開。友達みんなを連れてきたい。ここだけ春が一足飛びに来たような気がする。

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コロナウイルスの進展

2020-03-17 07:31:09 | ロンドン周辺

毎日コロナウイルスのニュースばかり、友達と電話で話してもまずはコロナが一番の話題。

娘(女学校の先生)と孫の学校ではクラスの生徒の親がコロナに感染したという。小さな子供では症状があまり出ないから、感染しているかが判らないとのこと、亭主のために娘一家の我が家への訪問を禁止した。ラッキーなのは最近は電話やFacetime でいつでもおしゃべりしたり、顔を見ることが出来る。

英国政府は70歳以上の老人には外出禁止を勧告した。それで娘など毎日電話してきてショッピングはインターネットで頼むから欲しいものを言ってくれと言う。

実際テレビのニュースはこのウイークエンドのスーパーマーケットの長い行列を見せてくれ、ショッピングへの意欲を減退させてくれる。

一時はトイレットペーパーの買い占めで大騒ぎした人たちは、今度は食料品の買いあさり、友達によれば冷凍庫の冷凍食品が消えてしまった、全部売り切れ、缶詰類、パスタなど長持ちするものは全部ないという。何しろこの外出禁止はこれから4か月は続くと言われている。

私は一週間に1-2度はルーシャムのオープンマーケットへ買い出しに行く。ショッピングトローリーを引っ張って約4㎞程ある川渕の散歩道を速足で歩いていく。

時々リスが飛び出したり、カラスが巣作りの材料をくちばしにくわえて急いで羽ばたいていく。散歩の人たちや犬を沢山引っ張っているドッグシッターの人たちに自転車のグループなど結構賑やかな道だが、野外では感染の機会は余りないと思うがどんなものだろうか?

英国の感染者や死亡者はイタリアやスペインから見るとずっと少ないが、今後どれほど増えるかが政府でも危惧されて、4月のロンドンマラソンも10月に延期され、シアターやパブなど人の集まる所が禁止になった。

今日我が家のストリートの街路樹に張り紙が出されて、見ればお年寄りで外出できない人にお手伝いをします。ショッピングや、薬局へ薬を取りに行く、電話で話し相手になってあげるなどと素晴らしい無料サービス。

今まで話したことのない斜め向かいのインド人からのオファーだった。親切な人みたい。でも私は娘に頼めるからお願いしなくてもいいか。

こんな人々の交流が今英国の各地で始まりつつある。

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我が家の堆肥

2020-02-23 21:12:35 | ロンドン周辺

この家に移ってきた28年前、裏庭には木が多く小さな池があった。

野菜や花を植える場所がなくて、大きなつるバラを藪を堀り切って捨てた。そして一番奥に並んでいるFir Tree(もみの木)の近くに温室と作業小屋、そして亭主の工作室が徐々に増えて行った。

以前から野菜や果物のくずを捨てるのが嫌で、私の誕生プレゼントにコンポストボックス(堆肥入れ)を作ってほしいと頼んだ。

 

作ってくれたのが上の2つ。野菜くずや果物、食べ物の残り物などそれに芝生を刈った草も入れたりしていたが、すぐ気づいたのは野ネズミが繁殖しだした。

それでネズミの害を防ぐために大きなプラスチックの容器にあちこち小さな穴をあけてごみを入れることにした。

 

 

ところがしっかり蓋をして入り込めないネズミは一番下の穴をかじって大きくして出入り自由。

大きな穴は4か所もありネズミ防止には役立たず。

 

 

10年ほど前からはこのサスペンションコンポストボックスを使っている。

今までの古いボックスには木の葉や芝生の刈った草だけ入れることにした。プラスチックボックスが汚れているのは昨年大量に落ちたクッキングアップルを入れたせいで腐って汁が流れ出たせい。

このサスペンションコンポストボックスにはさすがのネズミも届かない。あらゆる食べ物の残りや捨てるべき野菜のくず、木の葉や芝生の草などを入れ、一年に一度春先に開けてしっかり堆肥になったのを畑に入れる。

昨年は2回も海岸へ行って乾いた海藻を大袋いっぱいに拾ってきて水に浸けて塩を抜き、堆肥に混ぜ込んだ。それとクッキングでつかいふるした油がとっても良いと気づいて、いつもごみに混ぜ込む。だから私のコンポストはミミズでいっぱい。

 

 

昨日このコンポストボックスを開けて袋に移した。全部で6袋と植木鉢1個分、サスペンションの入れ物は中身が軽いとくるくる回せて酸素を取り込むことが出来るが、一年分の堆肥が出来上がるころには私の力では全然動かない。上の蓋を開けて半分出し、残りを底の蓋を開けるべくひっくり返すには亭主の力がどうしても必要。来年もお願いしなければと、頑張って生きてほしいと言い聞かせている。

出来上がったコンポストは鉢植えのプランツを移植するときには下に必ず入れ、ほとんどは畑に混ぜ込む。昨年も小さな畑にたくさんの野菜が収穫でき、今まで殺虫剤や化学肥料を使ったことが無いのが自慢です。

 

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ベッケンナムの2月

2020-02-22 08:12:22 | ロンドン周辺

最近英国では毎週嵐が来て大雨を降らし、英国中央部からスコットランドやウエールズでは大洪水。私たちの住むロンドン近辺は南東に面し被害が一番少ない。

2011年から今年まで1月2月を英国で過ごしたことが無いから、気候も忘れていたことが多いが、2月に外で干した洗濯物が乾いたなどと言うことはなかったと思う。以前の2月は洗濯物を干すとバリバリに凍った記憶があった。

前庭の柿の木下、こんなにかわいいクロッカスの花が咲いた。

 

このクロッカスの球根を植えた覚えがないが、こうして沢山咲くところを見ると、きっとずいぶん昔に植えたものだろう。

これは我が家から近い通りの歩道にあるプラムの木で、こんなに多くの花が咲いて、今年も豊作に違いない。

これも歩道に咲き出したアーモンドの花、桃の花によく似ている。ポルトガルとは1か月遅れだが、この実は食べられない。

 

街路樹の早咲きの桜。まだ咲き始めで花数が少なくて侘しい。名前は知らない。

メインストリートの公園側に咲くこの花は梅や桜ではなく,実がならない。

 

白いつぼみがろうそくを立てたようなモクレン。花が一斉に咲きだすと見事だが花が終わった後の地面の汚れ方も激しい。

今が盛りのウインターチェリーこれも街路樹。

 

この雪のように白い花は桜よりも花が小さく一体何の花なのか判らない。

よその庭のボケの花。

大きなお屋敷の前庭の白椿か山茶花、花は椿にしては小さめ。

これは白椿。

通りの垣根の変わった花。

ベッケンナムでは2か所だけで咲いているミモザ、今年は暖冬のせいで早いのかポルトガルとほとんど変わらない。

私の意識の中ではミモザはポルトガルの花と植え着いてしまっている。ベッケンナムで見るとますますポルトガルが懐かしい。

ミモザの横で見かけた南天。日本では難を転じるというところから南天はめでたい植物と言われている。なんだかこじつけみたい。 それにしてもこんなに立派な南天を英国では見たことがなかった。

 

教会の庭に咲き始めたプリムローズ。亭主は子供の頃この花をいっぱい摘んで売りに行ってお小遣いにしたものだそうな。昔はこんな花を買ってくれる人が居たと古き良き時代。

 

 

 

駅へ行く道端のウインターチェリー。この木の横に咲く白い花はワイルドチェリーで6月ごろに小さな丸い実がなり食べられる。花より団子、実のなる方がずっといい。

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春の花

2020-02-06 23:51:55 | ロンドン周辺

私たちが帰国した1月末ごろから割合良い天気が続いて暖かい。前庭の柿の木の下には、いつごろからとも知らないうちに野生のスミレが繁殖しだした。

毎年だんだん増えていき、濃い色の花を咲かせている。この辺りだけ本当に春の色。

 

 

まだつぼみのクロッカスももうすぐ咲き出す。

 

裏庭のサクランボのなる桜の木の根元、昨年秋桜の木を切ってしまったがスノードロップが咲き出した。もう木陰が無くなったからずんずん増えてゆくのだろう。

このサボテンの一種だと思う棘のある木は数年前、ポルトガルの英国人女性で庭師をしている人から赤白一枝づついただいて、挿し木でついた。太陽の当たる窓際では定期的に水やりが必要だったからキッチンにおいて1-2か月に一回の水やりで花が咲きだした。

この摩訶不思議なサボテンは娘がまだ結婚前にパトリックからもらったもので小さな鉢に長さ3-4センチのグリーンの茎の上に小さな丸いサボテンが載っていた。もう10年も我が家の窓際で、頭が大きくなりすぎて、支えが必要。すると茎の処から横に伸びたグリーンの茎からどんどん根が出てきている。どうしたらよいのか未だに思案中。

 

帰ってきたらまた孫の面倒を見る祖父母の仕事が待っていた。2日続けて迎えに行って、水泳教室へ連れて行ったり、教科書を読むお手伝いをしたりで、お礼にもらったのが春一番のチューリップ。昔造ったビキニの花瓶に入れてみました。

 

我が家から向かいの通りの各家庭の前庭にはいろいろな花が咲いている。

ウインターチェリーが満開。遠くからでも目立つ華やかさ。

まだ裸木の多い通りで、この木だけがとっても華やか。

一軒の庭にはヘザーがびっしり植えられていて、ピンクや白など色とりどり、当分咲いていることだろう。

 

 

 

この可愛い花はこのあたりの前庭に多く、名前が判らない。巨大な緑の葉をもち、花がこうして固まって咲く

 

ただ一軒だけ白の山茶花の咲いている庭があった。我が家の赤い椿はまだまだつぼみが硬いまま。

一軒の前庭の垣根のクレマティスは勢いよく通りの梨の木に登って花盛り。

 

 

クレマティスは5-6月の花のはず、我が家のそれはまだ葉も出ていないのにこの木だけはウルトラ満開。

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プレ―ラファエリティ・シスターズ(Pre-Raphaelite Sisters)

2019-11-10 16:04:44 | ロンドン周辺

10月半ばから来年一月までロンドンのポートレート・ギャラリーでは上記タイトルの展覧会を開いている。

プレ―ラファエリティというのは、19世紀英国画壇に発生した新しい画法とアイディアのことで、その当時フランスでは印象派が台頭してきていた。日本で知られる英国のプレ―ラファエリティ・ブラザーズではウイリアム・モリスが一番有名である。

今回の展覧会はその新派の画家たちを支えた妻や女友達で、モデルでもあり同時に彼女たち自身が画家でもあった人たちの作品を展示しているもの。

展示されている中には以前からテートブリテンで常備されているものも多かった。

 

 

 

上2枚の写真は当時のプレ―ラファエリティ・ブラザーズと呼ばれたメンバーたち。

 

 

上の絵はハムレットの恋人オフェーリアが狂っておぼれ死んだのを描いた作品で、ここの展覧会ではコピーだったため写真写りが悪い。この絵はテートブリテンに昔から飾ってあり、私の好きな絵の一つ。画家はこのブラザーフッドを立ち上げた3人の中の一人でジョン・エヴェレット・ミレー(John Everett Millais)でモデルが33歳で亡くなったエリザベス・シダル(Elizabeth Siddal)

彼女は当時ブラザーフッドの3人の男性の絵のモデルだったが中の一人ダンテ・ガブリエル・ロセッティと結婚していた。

 

この絵のモデル クリスティーナ・ロセッティ(Christina Rossitti 1830-1894)はダンテ・ガブリエル・ロセッティの妹で・ブラザーフッド間で活躍した。

 

 

1860年に発表されたこの絵はファニー・コーンフォース(Fanny Cornforth )のモデルの最初で画家はダンテ・ガブリエル・ロセッティ(Danti Gabriel Rossetti)。日本の琴をつま弾いている高級娼婦とのこと。

彼はこのファニーをモデルに多くの絵を描いているが顔が全く同じで、一目で彼の作品とわかる。

 

 

この会場で一番目にひく巨大な絵、女流画家エヴリン・デ・モーガン(Evelyn De Morgan 1855-1919)の素晴らしい作品 Night & Sleep。彼女は1873年、後のロイヤルアカデミーに入学、当時女性画家はまれだった。彼女はギリシャ神話を題材にした絵を多く描いた。

 

 

画題プロサピーナ(Proserpina)はローマの女神でワインや農業をつかさどる。

画家はダンテ・ガブリエル・ロセッティでモデルがジェーン・モリス(旧姓ジェーン・バーデン)(Jane Morris 1839-1914年)この画家の描く女性の顔はどんな違うモデルでも同じに見える。

特に彼女をモデルにたくさんの絵を描いているが全く同じ顔で同じ表情。ちょっと引ける。ジェーン・モリスはウイリアム・モリスと結婚して生涯新しい芸術ムーヴメントに尽くした。

 

 

ウイリアム・モリスによるLa Belle Isoult (オペラ・トリスタンとイソルテ)のイソルテ。モデルは結婚前のジェーン・バーデン(Jane Burden) 結婚してジェーン・モリスになった。画家が違うとモデルも全く違った顔になる。

 

 

マリア・ザンバーコ(Maria Zambaco 1843-1914年)はモデルでありまた彫刻家でロダンに師事した。この絵はThe tree of Forgivenessと題するエドワード・バーン―ジョーン(Edward Burne-Jones)の作品。

画家とモデルは深い仲になり当時の世間でのスキャンダルになった。この絵は彼女が忘れられない画家によって新しく描き直されたものだと言う。

 

 

 

The Bequiling of Merlin はキングアーサーの物語に出てくる、魔法使いであり預言者のマーリンが湖の精二ムエに法典を取られて身動きできないところを描いたエドワード・バーン・ジョーンズの大きな絵。顔のモデルはやはり愛人だったマリア・ザンバーコ。

 

プレ―ラファエリティの絵を見てゆくと、ほとんどがギリシャ神話やローマの神話、言い伝え、伝説のKingアーサの物語などから採ったものが多い。このような物語性のある絵画はそのストーリーがわかるとなおさら興味がわく。

まるで物語の挿絵にしたらよいような絵が多いと感じた。

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