青龍神界鏡

次はまた首相してみんかお前。
https://www.youtube.com/watch?v=CsI7GSs4d1s

二十六 白目に裏返って呑むお金、

1987年12月18日 12時00分26秒 | 投稿

米はほぼ日本中の銘柄が檜製のでかい木マスに満タンになっとるが、マスは電灯が無数に灯る卸屋で、七十から九十個ある。
検分役は手を入れ、真剣に吟味する。
常時、大勢が米をじゃらじゃら。
卸屋での仕手仕草は、現代の証券取引所のそれとは、あまり似ない。
水気、甘味、日持ち、全てを検分役は分かる。
顔は、一人残らず厳しい。
米の価値とは何たるや、を徹底理解している。
米俵に入っていない米が、電灯が灯る庫で積まれているが高さは十七、米。
トラクター何台で、積んできたのか、が現代人の問いだが実際は三階の窓から、俵を解いて上からずばさー、だった。
大量、の俵を解いて、とにかくどかどか上から米ば、ばら撒く。
電灯で光る米の山の米は、無料価格で、平民家庭か平民向け料亭行き。
味は、堅く、水気が籠りにくい、が当時としては、全然合格。

公家、財界人、上流料亭、隠密経営旅館行きは、秋田、新潟産の米、野菜、全種。
秋田産の米はあまりに、甘く、砂糖入りごたる。
“女の胸を、どうしたがるか自ら、米共は”。
苫小牧の魚、小豆は身が締まっとるらしく、これらも上流料亭行き。
“女の股を、どうしたがるか自ら、難解漢字共は”。
喰えば頭が、思考神経満ちるらしき豆と化すらしい。
難波経済、人を自ら襲う猿の籠、ここ在り。

光る米の大山は、一カ所だけだった。
七米級の米の山は、質の上下を問わず、四十カ所ほど。

山を探すなら、無数だった平民向け卸屋の毎日な籠溢れ模様が候補に挙がる。
ジャガイモは僅か季節を除き、無料でから床に、土まみれが、毎日放り置き。
高さは、形成ならんが足元に広がり面積は例えば縦三・五、横五米。
人参は、基本給が新卒二十万として、一本三円から五円が木の箱に立てで、密集刺さり。
一店舗に三十箱。

ナスは無料で、腰の高さの大台に、毎日満載。

大阪平野に生えていた野菜はほぼ全て安い。
ニンニクは大量入り一袋が四千円と高い。

肉類は保存が効かんでから、概して嫌われていた。
すぐ腐る、と。
肉の卸屋に足を向けるのは料亭、旅館経営者。

水は、樽を載せた水屋馬車が無数回遊しとった、で見付けたら貰う。
またはかなりでかい樽が馬車から降りて止まっている体育館的家屋に向かい、樽に自分で入れていく。
水は、平民から上流階級まで、神戸六甲山系、無濾過水だった。
ドン引きぞこれ。
ふてーこいつら。

トキ、ガン、ワシ、フクロウ、鶴、サギ、ライチョウの肉料理屋は高級だった。
暖簾を見れば、眼力者は分かった。
鳥肉、高級店舗、を。
入店者、抱える話題は、政治家、発火口論寸前の赤黒い炭。
これ、国籍を問わずの傾向。
素っ裸で丸焼きのライチョウがぷすぷす煙立てて、毛無しで皿に乗って来る。
大抵は、こうした非日常視野が、行司の合図となった。
誰も、丸焼きに箸を伸ばさん。
熱は冷えゆく。
口論の結果は、それぞれ。
互いが納得に至ったら、喰い始めるが、既に味はいまいち。

奈良産の奈良漬けは、まずさ、わざとらしさ、が共に不評だった。
そして奈良には、難波経済の脈動は、境の山の有無を無視し、あまり伝わらずだった。

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