二百二十四面目 コノホシヲコワスタメ その二十四

ロンドンLondon、の金融市場にとっての“鱗粉拡散状態化業界”として天文学会、地質学会、鉄道業界、郵便業界、歴史論争論壇、水道蛇口構造研究工房が、火星人により容易想定された背景は、ロンドンLondon、の金融市場に、地下欲望を宿す金のシャチホコを船長とするフランス、ドイツ、オランダに対し、理系的措置方針を、決定済みと思われるロンドンLondon、の同輩火星人の存在でした。
ロンドンLondon、に在る火星文明視野人が、ロンドンLondon、の金融市場に関する判断を専業に選んでいるが、火星式理系的措置方針の一、取っ手構造として、フランス、ドイツ、オランダ、そしてロンドンLondon、が知る学会各種を、把握している。
この視座の存在に貢献する可能性、僅か量のみで、二者が共に知る、換言すると危険を共有している、学会各種は、ロンドンLondon、の金融市場にとって“鱗粉拡散状態化業界への筆頭候補”と見なすべし。
共有中の危険とやらの素性は、二者が、危険とやらへの没入に至ったとして、まだ知らずである二者が、咎められず仕舞い、との奇態が、定義者、主筆と思われる。
そして、時が訪れ、ロンドンLondon、の金融市場にとっての“鱗粉拡散状態化業界”として、確かに、酒造業界、天文学会、地質学会、鉄道業界、郵便業界、歴史論争論壇、水道蛇口構造研究工房が、火星人による工作に晒されていきます。
英語の書簡を通じた
意味深な嘲笑
有り得ない提案の不可思議さ
暗号の羅列による思考負荷や畏怖
探偵物語への参加提案
反応は、当惑、茫然、慨嘆、畏怖、精神の硬直化、分析思考の開始、過去の回顧、未来予測とそれぞれです。
そして、“鱗粉拡散状態化業界”と見なされた郵送先は、激動の酒造業界も含め、ロンドンLondon、の金融市場へ、何ら刺激をもたらしませんでした。
その理由を火星人は追及しません。
彼らはそうした在り様でした。

スイス、インターラーケンInterlaken、1897年地図
左端、“オッホクライツァーズエヌォゲスホフ・トゥフヌ・ロフク・ゼヌォン・イラー”
右端から斜め下、“名無し”
右端、“ローツォ・オーズアンク・ウオウルォー・ウォズベルグ・イイツザング・クェシューグ”
赤、“円形闘技場”との名の歓談室

インターラーケンInterlaken、の旅館群をまたいで滞在していた火星人一団は、通信端末で“議論志向歓談施設”の座標と、色と輪郭がおぼろ描写である風貌画像を受信します。
一団が滞在先で、二派に分かれての口論めいた思念派の発生頻度の定期化を、公知化した時期です。
二軒目の滞在先旅館、“名無し”、昼間の一時から四時に、一団は旅館から南西の現地名“円形闘技場”との施設に移動するようになります。
利用者傾向は、旅館と同様に、施設の威容への毎瞬賛意、詠唱可能人間風体が牽引していました。
一団は天井が高い、円形図書館印象の施設内の大きな円形の机を囲むように座る際に、三名と五名に分かれていきます。
一団が存在を認識するに至っていた対立項目は一団がインターラーケンInterlaken、で展開中の作戦終了期に、修辞的措置を残すべきか否か、がかがみ表紙でした。
三名側は、作戦初期、滞在先一軒目での進行段階で改めて、確信を余儀無くされた、作戦の規模に関する異常感慨を、展開主張の根幹と据え置いていました。
“文明内法律未満、言語未満である言語非経由式人間衝動、刺激作戦、これ程との大規模は、新大陸が未来にわたり、人間的苦悩、懸命調査に基づきし、実験被害感慨者を輩出しいく可能性の存在を、強力に、大雄弁に、仮定すべきである。
具体的、法的安堵軸上効能として、納得や、状況の簡易理解力の、拡散に資す、狂乱状況、容易分権化視座への、納得、状況理解力の中央集権化との台車、無数突進展望の配備が、すぐさま挙げられる。”
作戦終了期に、この必要性にさっさと賛同していく立ち話議論の機をもうける。
すると、彼らにとっての容易眺望に従い、異空間技術が作動し、新大陸領域にとっての理想法権希求者の睡眠中の夢として、無数種ものベンゼン環が新大陸の異空間座標に配備されていく。
理性の安堵に資す知略を編む衝動、希望を新大陸に残しいくべし、との主張はしかし、どこか狂乱状況担当当局への通報や、状況改善部隊の誘引といった、狂乱状況からの異文明支援式脱却までは、全く索引に見えません。
対する五名は三名に、こう立ちはだかっていました。
“軍事作戦は例外無く、入念な吟味によるろ過への、平然期待、当然視、井桁状折り重なり、無数層の頂点周辺で、体躯が井桁に絡まり合っている、が素性である。
頂点から三層以内での絡まり合いを解いたとして、例外無く、期待の主、被、二者の性能への衣服剥がしとの嘲笑や、再着用強要との侮辱を通じ、軍事作戦の法的偉勲を、下落化危険に、晒しいく試行を、恒常化してしまう、可能性を、時制無視態様にて、訴えると同義なのだ。
何故なら軍事作戦が乗る井桁構造、頂点から三層以内での絡まり合いが意味するところとは、軍事作戦にとっての最終帰結利益と、指摘される、人間文明が享受する文明の法的偉勲の上質化、これを告白する人間的表情決意を編む顔面筋肉や連関神経への、・・・・・・あまり云いたい事ではない・・・言及法、これの選択の機の理想など、今まで思案した試しは無い・・・・・・云わば・・・私達が常用する異空間技術への食事中の雑談がてらの陳腐言及と社交上微笑を・・・軍人精神が、如何に完全忌避に処し続けるべきか・・・”
「違うのだ！！！！！！！！
何を今、言っているのだ！！！！！！！
作戦の、規模、作戦展開以前は、非開示、との趣旨が、作戦の規模の趣旨、との系統、これとの稀事案の後の現在にとっての最近に、！！！！！！！！あの滞在先で！！！！！！！！！私達が遭遇した、未知、未曽有規模、懸命告白機能を、雄弁化措置支援機、全機が、捜索中との記号、その発生時間に基づき、私達は提案を選択していると言っている！！！！！！！
覚えていないのか！！！！！！！！
まさか、過去の作戦で、慣れ切っていたとでも言うのかあなた達側は！！！！！！！！！！！
軍事作戦が文明の法的偉勲の上質化を志向し、地上、地下、いずれ経由にて、確実に！！！！！！そうだ、確実に！！！！！人間が理想と現実の井桁構造、せめぎ合いの狭間で、人間的苦悩、闘争を通じ、人間的とやらの実相に肉筆をもたらし、人間的人生で、幼児、老年が隔てられず、愚かにも、神獣掛け軸、水墨画顎(あぎと)気取り！！！！！！！！この文明時代へ、遠方にて無力に忘我！！！！！！！！！これが軍人精神の完全燃焼先帰結、絶対無謬指摘、第九！！！！！！！！！！！！
軍事作戦が志向すべし法的偉勲の下落条件が今になり、発表されるとして、この作戦、初期が析出したあの未曽有事象、告白記号群は、まだ今も、観念的に通音中、表示中との事態は変わらないのだ！！！！！！！
この作戦が既に告白済みである異常さを、この作戦の実相として認定せずである理由を、どう識別しているのだあなた達は！！！！！！！」
作戦がまとっていた外装に、重きを置き続けるべしとの論理の根拠を、作戦の外装が宿す傾向である、法的偉勲守護構造に、如何なる場合であっても、置くべし、との主張を、安易さを自覚しつつ、選んでいた五名側が、大口論以降の、作戦運営の主導権を掌握していきます。
一団は長、シュルァイアスを含め、その背景に気付いていましたが、ただ、主張人数の彼我、これのみでした。
この対論項目、円形闘技場での発表機会には参加せず、を選ぶ事にした長はある時期、乙方主張、一団での優勢的染色程度を把握した後に、一団にとっての正式な作戦認識に採用する事を決定しています。