「ムー大陸の歴史についてはさほど強い関心は抱いていなかったが執筆を始めると止まらなくなっていた。
私も励起機器の音波を照射され続けていたのだ。
ところで、ムー大陸の歴史についての議論は星際的であると思われる。
大陸に関わった理力も同様に星際的であり、沈没を止めなかった。
自己中心的に星際的議論を止めれば、大陸の浮上を止めるような振る舞いと言える。
だから、私は興味深い議論を聞いても止めない。
議論に付随発生し得る権益云々を目指して、連中のように介入を始めるような真似はしない。
私は自身に音波を照射していた励起機器の停止操作を知っている。
これが私の利益だ。」
青龍像の眼差し
二百七十四青字