懐かしのバレエ

バレエ、パフォーミングアーツ等の感想、及び、日々雑感。バレエは、少し以前の回顧も。他、政治、社会、競馬、少女マンガ。

プレミア

2012-11-26 15:10:07 | バレエ
11月。
バレエ、『イワン雷帝』のプレミアが、モスクワであって、
キャストやボリHPの舞台写真を見ていたら、やはり迫力が違う。

日本での今後のバレエ公演への思いが、フェードアウト。

イワン雷帝みたいな、重厚な舞台が見たくなってしまった。
やっぱり演出家がしっかりついて、舞台を支えてる公演がいい。
今度の日本公演に、この演目、もってきてくれないかしら?

グリ版「ロミジュリ」でもいいけど。
舞台写真見ながら、は~、ためいき。

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NHK杯 エキシビジョン

2012-11-26 02:07:07 | Weblog
全体の話じゃなくって恐縮ですが。

最後に滑った羽生選手の演技が、とても良かったです。

世界選手権の時、良いなと思い、
その後、アメリカ大会でのSPを見て、自分の好みではなくなったと思ってた選手だったので、(崩れたフリーの方じゃなく、世界最高得点と騒がれた方のが、個人的に、好みじゃなかった。)

今回、エキシビジョンで、以前に感じていた良さが戻っていて・・。心のこもった踊り、ってか、滑りで。こういう表現が、もう出来なくなってるのかと思ってた。

(4回転を2回もやる時に、こういう心に沁みる高度な表現を求めてるわけじゃないんだけど、こんな無心な感じじゃなくって、もっと安い気障なステージアーティストに、なっちゃったかな~?、と思ってたから。表現者って、かっこつけてて良い時もあるんだけど、望ましい表現じゃなくって、なんか中途半端なナルシズムに見えちゃってた。舞台アーティストって、自分に酔うとか、自信とか、自惚れ・ナルシズムも、多少必要な部分もあるんだけど、さじ加減が易しくないのよね。堂々として突き抜けたものがあれば、何でもオッケーなんだけど。

男って、女を口説く時には、かっこつけててもいいし、自分を大きく見せようとしてもいいんだけど、でも、一方で、本当にかっこいい人、とか、本当にかっこいい時、って言うのは、ことさらにかっこつけなくても、かっこよかったりする、っていう・・・ちょっと難しくなっちゃうけど。

今日の羽生選手は、かっこいいというより、マインド的にも素敵だな~と思って見入っちゃう感じ。宮城の観客に、この特別な日に何を見せるのか、きちんと準備してきてて、アイデアも思いも含めて、ちょっとさすがだな~と思ってしまいました。

ロミオの時は、かっこいい、の3乗位でした。人が、あんなにかっこよく在ることが出来る瞬間って、そうないのではないかと。)

(アメリカ大会で、大人っぽく成長した姿を見て、ああ、もう自分の好きだった羽生結弦の世界は終わったと思ってましたから。)

自分が、男性が自分の魅力をみせびらかす系の表現が苦手で、もっと無心に心から踊ってるとか、突き抜けたものがあるほうが好きなので。

それと、この人は音楽に乗って、こう動きたい、とか、こう踊りたい、という、ダンサーの生理に近いものが、元々ある人だと感じてたけど、このエキシビジョンで、それが数箇所見られて。
音楽を聴いて、心が感じるに従って、ポンッと跳んで廻ったりして、フリーハンドで滑ってるパートが、良かった。

今日は、な~んだ、やれば出来るじゃん、と思った。

世界選手権で最初に見たとき、衣装センスが良いのも目を引いたけど、今日は和装で、独創的な衣装。花びらを散らす配分のセンスとか、やっぱり洋装の時と変わらぬ良さ。

何より、今日、この日のためのプログラム。
エキシなのに、最後まで技術的にも手を抜かず、美しく舞うのも、気持ちの伝え方なんだろうなと思って。

色んな意味で、圧巻でした。考え抜かれた作品で、芸術性の高い表現でした。

この人は舞台センスもいいし、両性具有的というか、男性的なのも中性的な表現も両方やれる人みたいだけど、私自身があまり男臭いのが好きじゃないみたいで、SPのプログラムは苦手だったんだけど、逆にこのエキシでの表現がこなせるなら、表現の幅の広さとして、SPも違う目で見れそうです。

舞台に立つ人は、器になれることが大事だと、自分は思ってるので、小さくまとまらずに、色んなものを吸収して、これからも面白く変化していって欲しいと、一瞬、望みをもちました。

ちやほやしてくれる人も、辛口な観客も、色んな観客にこれからも出会うでしょうけど、どちらをも呑み込んで、必要なエネルギーを吸収して、大きくなってってくれたら、嬉しいかも。

今日は素敵な舞台をありがとう。

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このレースは審議です・・・

2012-11-25 15:49:22 | Weblog
いやいやいや、凄く見ごたえのある、すばらしいレースでした。ジャパンカップ。
って、いっていいのか、まだ確定してないけど。

府中名物、長い直線で見せる、見せる。

3冠馬VS 3冠牝馬の、形容しがたい見ごたえの、叩きあい。
見てて今まであまり見たことない面白さだったんだけど、上手く表現できない。

審議だから、騎手は怒ってると思うから、今素晴らしいレース、って言っていいのか、わかんないけど、主観的には。

凱旋門賞の10倍面白かった。
前評判どおりの、いや、期待値を超えた、想像を超えた面白さでした。

1着入線、・ジェンティル(斤量53)、岩田康誠騎手は、さすがの騎乗、って思っちゃったんだけど。
2着、オルフェ、女の子に負ける宿命?
でも、追い上げ凄かった。斤量57キロ。

今までの名勝負も素晴らしかったけど、まだまだ、違う名勝負を、競馬は見せてくれるのね。自分の想像力を超えたレースでした。

実力なら、やっぱ、おフランスの馬より日本の牝馬よね。

ソレミアちゃんは、レースよりパドックで活躍で、日本の競走馬のイメージを裏切る貴婦人的な美を見せたので、来てくれて、とてもよかった。

4時過ぎ、追伸。
レース確定、ジェンティル優勝、だそうです。
馬券取った人、おめでとー!
(あ、私?オルフェと一緒に撃沈です。い~んだ、好きな馬だから

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NHK杯 ペア・フリーとか

2012-11-25 15:21:52 | Weblog
優勝したロシアのペアの、「スパルタクス」にやられました。

女性が、若妻の艶姿みたいな魅力。渋めの赤いコスチュームが、良くお似合い。
この曲は観客にはなじみが薄そうだけど、自分にはなじみ深いので、この曲でリフトで見せる演出見てるだけで、カンゲキ。やっぱ、いいわ、ハチャトリアンとこの演目。

選曲は、観客になじみのある、受けやすいのを使うのも、競技としては、きっと有効なのだろうけど、一方、なじみやや薄めの名曲を使うことで、だんだんに浸透していくってこともあるんだろうな、と思った。

使われたの曲の部分は、バレエにおいては、反乱軍の長・スパルタクスと愛妻フリギアの、情愛を表現する叙情的なシーンの曲で、バレエでも、複雑なリフト技を披露するシーン。終盤に、敵将クラッススと、愛妾エギナのローマ宮殿の祝宴で盛り上がる、舞踊シーンの曲を持ってきてた。

ロシアのペアの女性は、フリギアの清楚さと、エギナのあでやかさと、衣装も含め、両方の要素を、彼女から感じようと思えば感じ取れる雰囲気。

男性と仲良さそうで、ダイナミックな中にも、微笑ましい演技。前半の高いジャンプが、ややタイミング合わず、優勝のがすか?と案じたので、勝てて、ほっ。

さて、そろそろ競馬、ジャパンカップの時間。
無芸にオルフェ買いしたあと、あれ?ソレミアってこんな馬だったっけ、ってな。

馬券うんぬんじゃなくて、目元がお上品な感じで、ちょっと珍しくて見とれちゃう。
美女が好きですから。

細江順子さんが珍しく赤いドレスなのも、祭典っぽくて嬉しい。

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NHK杯 フィギュア女子 バレエ演目祭り?

2012-11-25 02:43:32 | Weblog
フィギュアへのまじめな演技感想じゃなくって、
単なるバレエ好き観点から見ての与太話ですが。

1.宣伝写真の浅田選手、「白鳥の湖」のコスチュームに、冠までつけてるのが、オデット姫みたいで、単純に嬉しい。

2.さらに試合。
まず、ゲデバシヴィリが、「ドン・キ」。グランフェッテみたいに回転したり、ミスしてもジャンプで高さを見せたり。サポーターしてたけど、怪我を感じさせない明るい演技。

この人は選手たちの中でも、この演目がとても似合うパワーや陽気さを持ってて、同じやるなら演目合ってる人で見たいので、嬉しい。

3.そしてそして、中国のミドルティーンの女の子が、趣味のいい色合いのピンクの衣装で登場し、「眠りの森の美女」曲で、オーロラ姫の無垢と可憐を表現。
私に見る目がないんでしょうけど、ぱっと見で、FSでは、彼女が一番技術高い演技だったかと思った。(次の鈴木選手とかの方が、順位上だったのが、自分的には意外。)

この中国の人は、たまたまこの日は良くできたのかもしれないし、ショートではもっと体硬かったとけど。
この「眠り」は、彼女が素で(ことさらに演技しなくても)
まだ無垢なお姫様そのものに見えて、チャイコ曲にジャストフィット。
演目を、この上なくよく表現出来ていて、3回転×2や、全ての難度技の軽やかさが、私にはオーロラそのものに見えて、眼福。

4.そして、浅田選手の「白鳥の湖」。

いや~、バレエ純クラ定番演目が、連チャンで、特に「眠り」あたりでもう、個人的には、バレエのり気分全開。

「白鳥」は、
フィギュア観点と全く別に、見るたびに手、腕の表情、表現が、前より良くなってて、その点はさすが、浅田選手、と思った。ジャンプは迷いが見えて、でも自分なんて、そういうのも表現要素として、たのしんで見ちゃうから。

今日のは、「迷える白鳥」でしたね。これを言ったら、ファンの人は怒りそうだけど、でも、「オデット姫」って、そもそも迷える姫なのよね。
パワー不足の今日は、黒鳥は出てこず、自分的には「白鳥」ばかりを感じました。

一方、今回、浅田選手は、客観的にはSPで、とても面白いことをやっていたな、と。

観客に先行して磁場を作る舞台アーティストは、いくらでも居るのだけど、今回のSPでの浅田選手は、そういう強引な引っ張りではなくって、観客と一緒に舞台の「場」を作っていくっていう、珍しいことを、結果としてやってました。
私も、こういうあり方は、はじめてみました。

こういう「場」の形成といい、あるいは、「白鳥」での腕の繊細・優雅な動きとか、その上体への流れとか、フィギュアスケートの加点要素とは別になると思うけど。
そういう、競技の点づけ以外の部分が、私には色々面白かったです。
(てか、もはやフィギュアの点数のつけ方詳細に、私は興味失ってる・・。)

浅田選手は、白鳥の腕の動きに心を込めようとしてたように、私には見えたけど、そういうのをやるより、やらない方が、ジャンプ決めやすくは、なるのだろうけど・・。

フィギュアとして、浅田選手にも、男子の羽生選手にも「え?一位?」とは、ちょっと思ったから、
個人的には、自分に厳しい浅田選手のコメントの方が好きだけど、羽生選手の方が要領はいいのかもね。

(自分は見る目がないんでしょうが、女子は中国の子が優勝かと思ったけど、浅田選手でよかったです。)

(内容的には、難度高くてミスも出した羽生選手と、難度下げてゆるやかな1位の浅田選手は、比べられないかもしれないけど。)

自分が一番好きだったのは、当然ロシアのマカロワの繊細な芸術性ですが。
マカロワは、SPが特に素敵。FSは本人、不本意な出来っぽかったけど、宮城の大会の芸術レベルをあげてくれて、現地の熱く暖かいお客様には、良かったのでは、と。

あ、今回、宮城のお客様たちの客席の雰囲気が、TV見てて「良いな」と思いました。

男子の2位、高橋選手、個人的にはこのみじゃないけど、とてもいい出来に見えました。
この選手の演技で、はじめて心を動かされた。。(ファンの人、ゴメン)

私は、男性が自分を見せる踊りを、好きではないのだけど、今までのそういう高橋選手の演技に、今回はもう少し奥深いものが加わったように見えた。技術の高さに、気合がみなぎってた。まさかと思うが、コーチがモロゾフになったせい?(違うかな?)

やっぱ、自分って、ロシア系(コーチの教え方)好みってことなのか?

私は、羽生選手は、もう世界選手権の時とは別の選手になったと思ってるし、あのキム・ヨナを優勝させたオーサーと組んだ時から、何があっても驚かない気でいたので、ま~、変わっちゃったけど、こんなもんかな、と。

前に感動したことのある選手だから、変わっちゃったけど、ま~、優勝してよかったかな。表現特性のある人だったけど、(オーサーと組んだらキムもこうなってたし。)今回、羽生選手の演技に表現性の面で、「ノートル・ダム・ド・パリ」の世界を、自分は感じなかった。世界選手権の3演目には、それぞれの作品世界を感じたから、それがなくなった。けど、それより難度あげあげプロでも、もう少し後半無難に持たせられるようになればいいかな~と。今は、作品世界の表現よりも、技術を安定させてくれた方が、ヒヤッとしなくて済む。

ナルっぽいのは、この位だと個人的に好みじゃないし、以前の、表現に入り込めてた方の雰囲気が自分は好きだけど。

(ダンサーのマラーホフの昔のナルシス系は、あの位はまってると気にならなくなってた。)

そんなことより、羽生選手は、メダル取る為にオーサーと組んだんでしょうから、ま~、取りに行けば、って感じです。
この人は、きっと野心や欲はある人。それがないと才能だけでは、上には行けないから。

一回前、気に入ってた選手だから、手放しで喜べる勝利ではないけど、やっぱり勝てて良かったと、心が思ってる。

周りが甘やかしそうで、こわいけど。
浅田選手に甘く、羽生選手に辛い自分。今の彼のナルちゃんぶりを、残念に思ってるけど、でも、かつての才能を思うと、この勝利に、賞賛でなく、辛いこという価値はある人だと思いたい。彼の才を惜しむから、あえて「こんなもんで満足するほど、馬鹿じゃないよね?」って、ひっそり言っておきたい。

長洲未来選手。この人も芸術性に妙味。始めて見たとき、他の選手と教養、育った土壌が違うような気がしてた。彼女が滑る時、彼女の心と頭に流れている音楽を、私も感じることが出来た。今日も。競技選手だけど、それだけではない、音楽を愛する彼女の生活を、彼女のスケートから感じるのが楽しい。

鈴木選手は、う~ん、もう少し、きれいに全身を使えればいいのに、と随所で思うんだけど。それをやっちゃったら、もっとミスが出るんでしょうね、誰しも。
だからこそ、きれいに滑れることにも価値も出てくるのだと思うけど。

とりあえず、おめでとう、真央ちゃん!(ていっていいのかな。次も楽しんでリンクに立ってね)彼女って、「季節感:春」だな~。

羽生選手は、素晴らしかったロミオを私は忘れない。
成功して、メダルも取ったら、もう一度、表現に身を浸せる別の個性に戻ってくれたら、嬉しいな。今は欲しいものを得るために頑張って、といいたい

さて、怪物君・オルフェのご機嫌はいかに。

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ギャラリー1

2012-11-14 00:15:31 | バレエ


たまには、画像でも。
・・・街で見かけた、バレリーナの写真です。

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くるみ割り人形の王子

2012-11-13 01:36:18 | バレエ
バレエ『くるみ割り人形』の、どこかの公演のポスターを見かけた。
12月の風物詩。

くるみ割り人形の王子は、思春期の少女の観念の存在で、「理想的男性像」と言う、恐ろしいキャラ。

生々しくなく、雑にいうと天使系の個性のダニール・シムキンは、とても役に合ってるんじゃないか、と単純に考えていたのだけど。

でも、もう少し、「男」を感じさせる部分があった方が、より作品の真意に近いのではないか、と思い直した。

ようは、少女が、「王子様」と思って、憧れてくれるような男性であることが、望ましい。

そうはいっても、今のバレエ界って、昔に比べてそういう存在が薄いのだけど。
(その中にあっては、シムキンなんて贅沢な位、良い部類に入るけど。天才なのに、努力型優等生のようにバレエを学んで吸収してる所とか、ピュアなハッピーオーラの感性とか、天才らしからぬ所、見るたび発展してく豊かさとかには、感心してる。)

思春期の少女が、クリスマスプレゼントの人形を見て夢想する王子様。
一緒に夢の国へ行ったり、ねずみの王様たちと闘ったり。
それは、少女期に男性に対する憧れとか夢とかを育てて、やがて来る現実の青年との恋愛に向けて、心の準備をしていくプロセスを物語っているのだけど。

夢が壊れるようなことを書くと、私の実人生上では、少女期における「くるみ割り人形の王子」的存在って、例えば学校の先生とかだった。上級生とかもあるけど。

だから、みかけは普通の中年とか、もやし系やせ男とかだった。
ありふれた学校風景だけど、クラスの傍若無人な男子生徒に、授業中、なにかで囃し立てられた時、その先生2名が、それぞれ庇ってくれた。ただ、それだけのことなんだけど。

私は気が強かったので、フォローを必要とはしてなかったけど、でも、大人の男性たちの態度には、女性を尊重するマナーがあるように感じてた。

そういうちょっとした経験が、男性に対する尊敬心を養う、という意味で、その後、もう少し大人になって現実の恋人が出来る時のメンタリティの下準備には、なってたんだと思う。ずっと後になって、「くるみ割り人形」を見て、そういう実人生の経験を振り返ってた。

くるみ割り人形は、軽いバレエに扱われたりしてる感があるけど、本当は意味もあるし、音楽も優れた作品。

友人は、チャイコ古典バレエはもう見ない、といっている。
(いい舞台に出会わないと、どの作品も凡庸に見えるのは確かだから、くるみ嫌い、って人の気持ちも分るけど。)

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雨・・・

2012-11-12 00:17:44 | Weblog
私事ですが、日曜に近所でご不幸があり、予定がおじゃんになって深夜帰宅して録画を見たら、
エリザベス女王杯が重馬場で、ヴィルシーナが2着だった。
あちゃ~、レース見ても、なんとも言いがたい。

勝ち時と言うか、勝ちそうな時に上手く勝っとかないと、次があるとは限らないということ?

1着はレインボーダリア。単勝結構ついてた。緋色の勝利馬の纏う布が栗毛の馬体に映えて、女の子には赤もいいな、と。

私が競馬をいつも見てるわけじゃないこともあって、久々に、柴田善臣騎手の勝利ジョッキーインタビューを見た。46歳。勝ち馬を実直に称える言葉が、パパが娘を語ってるみたい。
(ついでに、別のインタビューで、「レインボーダリアは諦めずに一生懸命走る馬だから、G1勝たせてあげたい」ってなコメントが。)

ところで、勝利騎手のインタビューはいつも感動的だけど、前週の競馬番組で、勝った騎手じゃなくて、ブリーダーズカップに挑戦して勝てなかった武豊騎手を取材してて、ちょっと珍しいアプローチだった。

自分なんか、レース前から「たぶん、負けるんだろ~な~」とかって、つい思っちゃって、(ゴメン)やはり負けたけど。
誰よりも勝つことの好きな栄光の過去を持つ男が、負け続ける現実に耐えながら、何かそのうち見えてくるものがあるのかな~?なんて思った。
勝つ事は皆好きだけど、この人くらい、栄光の過去があって、屈辱の現在と負のスパイラルがあって、そのドラスティックなアップダウンに耐えてる立場の人も、珍しいんじゃないかと。
負けて悔しい花いちもんめ。
若いもんに追い抜かされ、このガキと思いながら負けてく現実に耐えるメンタリティ。強烈な耐性エネルギーだと思う。その中で前と違うものが見えたりとか、あるかな?と。

勝つジョッキーは、誰でもドラマになる。
そんな中、負けるジョッキーのドラマが、ちょっと目を引いた。

60代・矢沢栄吉の画像を見たら、生き生きして自然体オーラ。
今の武豊には、そういう纏いものがないと気づいた。勝って賞賛されると、勝者オーラが出るんだろうか。
勝ち負けをはっきりさせる世界は、舞台・芸事よりある意味シビアだから、ステージアーティストのようにはいかないだろうけど。

勝つことだけが全てではなくて、負ける事の中で、何かプラスの蓄積ができれば、別の価値もありえるかもしれないけど。

以上、40代ヨシトミ勝利、&、「40代、武豊・耐える力」(?)(文科省の何かのフレーズみたいだな)でした。

※すっごい不遜なこといってるかもしれないので、ガチ競馬ファンの方、豊ファンの方ごめんなさい。

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ファイナル

2012-11-11 00:55:08 | バレエ
ついに・・・・、ってゆうのか、

5月の「マラーホフの贈り物」公演の演目詳細発表を見て、「ファイナル公演」の実感が湧いてきて、寂しい。
過去の実績のある公演で、今度もきっといい公演になるだろうし、人選もいいし、今年の「必ず行く公演」リストに入れとこうっって思う。でも、「最後」って言われると、さみしい。特にファンではないけれども。

一方で、シムキンのくるみ王子姿の舞台写真を見ると、8月の時より王子っぽく見えた。
演目に気持ち入るタイプなのかな。

異業界、フィギュアスケート界の町田選手と、2ショットでNBSさんのHPに写ってて、これは意外な取り合わせ。私はバレリーナ好きなので、小出さんとの2ショットも見たいけど。

東京バレエ団は、結構よく見てたダンサーさんが退団されていた。事情はよく分らないけど、人の意見は様々でも、心に残る踊りだった。バレエ界だけじゃないけど、変化、時の流れを感じる。次の人生での活躍を祈ります。

ダンサーの人生はそれぞれで、わたしたち観客は、その一瞬の輝きの、目撃者なんだよね。主役だけ見てるわけでもないし、いい踊りをしてる人って、けっこう覚えてる。
自分の書いてる感想を見ても、やっぱり主役中心になっちゃってるけど。

シムキンのガラは行けないと思ってたけど、最終確定の演目を見ると、やっぱり見たいなと思う。個人的に、(期待値に比肩するか分らないけど)ケントの「椿姫」でボッレなら、と。逆に都さんはロミジュリはもう見たので、キエフ・バレエのガラでの演目の方が、自分的には見たい演目。って保守的な古典好きの意見みたいだけど。(”いや、ロミジュリが、い~んだよ!”って人も、居ると思うけど。)

ケントを純クラで見たいとは思わなくて、彼女ならドラマティックな男女の恋愛劇と思ってしまうし、、逆に都さんはリリカルな役や古典に近い方が、自分は好きかな。

一方、キエフ・バレエのチラシの都さんの「ライモンダ」と、フィリピエワの「白鳥」の舞台写真は、二人のプリマの異なる良さ(ロイヤルのスタイルの中での都さんの端正さ・品・軽さと、ロシア式の伸びやかな美女肢体の醸すロマンティズムとか)が、端的に良く切り取られてる写真で、二人並ぶとちょっと感心した。
時に、フィリピエワは、パートナーはもしかして、昔の彼氏だったマトヴィエンコよりも、シドルスキーの方が合うのかな~??とも思うんだけど。

さて、恒例のキャスト変更のマリインスキー・バレエ。
ここはよくキャスト変わるので、直前判断と思ってたけど、オールスター・ガラで、見たいと思ってた演目が、「変更」になっていた!
こればっかりは仕方ないですね。主催者さんが悪いわけじゃないんだけど、好みの問題で、パスかな?

紹介されてるニューフェイスのプリマたちは、写真で見る限り良さそうに見える。1時代前のジェーニャたちより、こっちの方が自分は好きかも。

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カードの囁き

2012-11-09 00:55:59 | Weblog
今日は、車窓から、夕陽の紅色をバックにした、ちょっと幻想的な富士山が見えた。

(写真なし残念ブログ)何かいいことあるかしら。

さて、極く私的な話。

タロットカードで彼氏との関係を見たら、

正位置がいっぱい出て、正位置祭り。こんなに正位置ばかりだと、鉄火巻きみたいな。

確率論的には、正位置と逆位置のカードが、半々位になりそうな気がするけど。

凄くいい相性でいい関係・・・とかだそうで、へ~、ふ~ん、みたいな。
ほんとかな~。
ちょっと嬉しい。ルンルン♪
(ダマされやすい性格だと、後輩に言われた。)

バレエ「カルメン組曲」(アロンソ版)のカード占いのシーンは、
何回占っても、カルメンは死ぬと出る、というもの。
こういうのは、逆位置祭りだったのか。
いや、もっとシンプルな1枚を引く占いかな。

あのシーンは、場面の意味は解説に書いてあっても、実際に演じられてる舞台上の段取りの細かい意味づけが分らずにいて、実の所、動きとあわせて逐一解説して欲しいと思いながら見てた。非リアリステッィク、シンボリックで、場面の意味をもっと深く知りたくなる印象的なシーン。

物語上は、カルメンは元々死ぬ運命にあったとみるべきなのだろうけど、自分がカード占いをしてみると、カルメンはカード占いをして、「死」の運命を引き寄せてしまったように錯覚した。

ラッキーもアンラッキーも、想いが引き寄せる・・。

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