懐かしのバレエ

バレエ、パフォーミングアーツ等の感想、及び、日々雑感。バレエは、少し以前の回顧も。他、政治、社会、競馬、少女マンガ。

桜を見る会とか、1億5千万円の河井議員とか

2020-01-28 01:13:36 | Weblog
安倍政権下で、自民党の中でも、安倍、という首相とかの気に入った人がえこひいきされて、巨額のお金もゲットできることもある、ということらしい。
河井あんり議員の厚顔さもあれだが。もっと悪いのは安倍政権、ということか。

桜を見る会の名簿ない件とか、いい加減というべきか、安倍を守る為なら違法もやる、というのは、やった人はいい加減というのとは違う、ということか。

こういう政権下で、日本国のモラルが低下するので。
早く、この政権が終わった方が国の為。

それを証明した河井議員への一連の疑惑だった。
リピート。
安倍政権が早く終わった方が、国の為。

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ドラゴンの闘い~アレクサンドラ・トゥルソワin欧州選手権FS

2020-01-27 09:32:04 | Weblog
トゥルソワが、ロシア3強が出てるので、フィギュアスケート欧州選手権の結果を見て、映像を見た。

順位は3位でも、トゥルソワが一番感動したかな。
FSの、ベースのドラマの内容を知らないのだけど、今回は、トゥルソワが、ドラゴンのように見えてきた。

さすがに、3強は連戦の疲れが少し見えて、世界選手権までに身体を休められるといい、と思った。けど。
関係者は、練習!練習!って、思うのかしら?

3人が3人とも、身体に疲れはありそうで、でも、やはり上の技術持ってる方が、より、つかれるように思った。
(コストルナヤとシェルバコワって、やってることが異質なので、そもそもこの二人を比べる事自体、愚の骨頂のように思うけど。)

コストルナヤより、シェルバコワが、採用してるジャンプ技術が上で、さらに全身伸ばしきって動くあり方で、総運動量がシェルバコワの方が多いように見えるので、当然シェルバコワの方が、上の疲れ方、と考えると、今回の結果は予測できたかも。
さらに、3Aを入れようと試みたあたりから、世界をあっと言わせたさすがのトゥルソワも、さすがに今までの様にはいかなくなったようで、異様に難しいことやりすぎてるトゥルソワが、一番体に疲れがあるように、自分には思えたけど。しかし、ぜんぜんひるまないトゥルソワ!

ジャンプで転倒が二つ出て、3Aの中では3位に終わったし、ロシア選手権あたりから、ジャンプの調整は大変そうに見えるけど、しかし、皆が言うように、後半の巻き返し力、集中力は驚異的。(何げに、3ルッツ-3ループもさりげなく入ってたかも。)

(それと、ちょっと気になったのが、SPでコーチに従って2Aにしたことに後悔があったようで、いったんはFSの予定構成を2LZからに変えたはずが、最終判断でやっぱり冒頭は4LZに戻してた。コーチとの話あいや、自身の調整で、苦闘する様がうかがい知れる)

ジャンプでは、大舞台へ調整途上のトゥルソワだけど、しかしジャンプとジャンプの間の部分では、いままで動作の繊細な美しさが目立ってたシェルバコワより、今回はトゥルソワの方が綺麗に動いてるように見えて。それにその時の全身から声がするような感じ、表現力の面では、益々良くなってるように見えて。
(シェルバコワの方は、連戦疲れの残る中、ジャンプに注力して、以前の綺麗すぎる位の丁寧さが、やや今回下廻っただけで、本調子に戻ればきっと問題ないとは思う)

って思ったら、今回は、トゥルソワの方が、ステップ、レベル4で、シェルルバコワの方が、3だったかも。あら、ジャッジも。

トゥルソワは、短期間に色んな種類の高難度ジャンプを跳びすぎて、特に、男子なら必要ない、SPの3Aの投入の練習で、完全に今までの絶好調ぶりに転機が来た感じで、その辺は不安は残るけど、それでも、むしろ、全体的には前より良くなってる所も見られて、そういう所が、やっぱり非凡でさすがだなって思う。

一方で、ジュニアのワリエワ。あの人は何なんでしょうかねぇ。

バレリーナばりに、全身で歌うように滑れるし。股関節が柔らかいだけじゃなく、Iスピンもただの一直線じゃなく、手腕が上下に動いたり、スピンの時に全身の形の変容を楽しめるやり方とか、別ので背面の柔らかさを見せた、脚と背面で菱形を作ってるみたいな変わり種スピンがきれいだったり、動きの独創性が比類ないのでは?。だから、3強とは異質な世界。氷上で動く彼女を見ていて飽きない。驚異的な才能で、彼女を見ると、天才少女を何人も見て、目が追い付かない感じだった。

トゥルソワは、物語がある感じが、ロシアンビューティー6(ザギトワも入れてみた)の中でも突出してる気がする。それもファンタジーとか。
ワリエワには参ったけど、自分的には、3強+ワリエワの中で、今一番好きなのは、やっぱりトゥルソワ。

もちろん、シェルバコワも、今回、転倒しながら僅差で優勝をさらったコストルナヤも、皆素晴らしいし、あの3人、ほんとは今回お休みできて、世界選手権に備えられた方が良かったと思う反面、大会主催者側には、3強が出てくれて、大会のグレードが世界選手権並みに上がった、って感じでしょうか。(会場の設営がテントみたいとか何とか、言われていたけれど。)

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白鳥&スパルタクス、そして、ガラ。

2020-01-27 00:53:19 | バレエ
ボリショイバレエ来日公演、予告通り、演目は1月発表に。キャストは出てない。(以下、一観客の勝手なつぶやき)

演目は、「白鳥の湖」(グリ版)、そして『スパルタクス」(グリ版)と、ガラ公演(珍しい!)。

広告の写真も動画も、まだダンサーは、ザハロワ、ロジキンみたいなので、このキャストで出るなら、自分は、売り出し初日に、今度は買わないと。
スパルタクスも、以前見たエギナ役とはまた違った振付になる、ザハロワのエギナ、生で見てどんなもんか見てみたい。

この頃、バレエ来日公演は、守りに入って、演目、冒険なのをやらない傾向があって、諦めていたけれど、ザハロワだったら、「愛の伝説」なんかも、ちょっと見たかったような気も、半分位した。椿姫とかも。(で、でも、下手なこと言ってお客さん入んなかったら責任取れんし、~~~。とりあえず、スパルタクスでも嬉しい)

(以前に、押さえてなくて、後から全く入手できず、しまった!という時があったので。スターシステムには逆らえず、以前ザハロワ外してしまったら、脇役キャストが、やっぱり格上のスターの日に、手堅くいいキャストが並んでいたような気がしたのと、今のボリショイに、かつてのザハロワを凌駕するような白鳥姫役って、あんまり出そうな気が、全くしないので。

そういえば、昔は、完売ではあっても、個人的には、どこかから余り券が手に入ったりしたのだけど。かったけど行けなくなった人のとか。今は、制度で知り合い以外で余り券を入手する方法もあるかもしれないけど、どのみち、時間に余裕ないとアウトだったりするので、先に抑えた方が無難。)

スパルタクス自体は、今の日本の公演状況なら、やや冒険演目なのかもしれないし、嬉しいんだけど、キャスト次第かな。
自分はワッシー好きじゃないので、それ以外のキャストが、一回前のドミトリチェンコみたいな、行って良かったキャストになるかどうか、次第。

どうせ観なきゃわかんないし、とりあえず、よっぽど嫌いそうなキャストでなければ、自分はチケット押さえる事に。
それ以外の女性キャストは、フィーリン事件で印象が下がった、提灯批評家が褒める、オリガ・スミルノワ以外で買う。

それにしても、我ながら、その昔、毎度毎度、半年以上先の公演チケットを、よくも何枚も抑えたもんだと思う。

何か予定入って行けなかったらどうするのか、って思うけど。とりあえず、今回は先に買っておくことに。

ガラ公演、って何やるのか、久しぶりではあるので、ちょっと気になる。
自分はラトマンスキー振付とかがあんまり好きじゃないので、そこそこ、奇抜すぎない方が、いい、か、な?あまり変なのでなければ。

*この所、過去の名舞台映像を複数見てみて、私たちは、過去に、凄い啓示のある名舞台、好舞台を、たくさん見てきたのだ、と思い知らされた。
いい舞台って、脳を刺激する様で、色んな言葉を思いつく。

最近、そういうのは減ったけれど、まだバレエを見ている。ボリショイ来日公演って、80年代後半から、コンスタントに見てきている。

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ふたりの女~劇団第七病棟公演 唐版・葵上

2020-01-08 01:00:41 | Weblog
こないだ、源氏物語の舞台化(?)の「氷艶2019」、ってのをTVでチラ見して。

そういえば、石橋蓮司演出、緑魔子主演の唐十郎台本「ふたりの女」って舞台も、源氏物語に想を得た、舞台作品だったと思いだした。
公演した、第七病棟という劇団は、非常に公演数か少ないっていうか、名舞台を作ったけど、「次」を待ってると、なかなかやらない、こだわりのある(?)劇団みたいで、非常に良かったので、次も見たいと思ったけど、結局、次の公演を私は見られなかった。

商業主義とは対極にある劇団だったみたい。

それはともかく。
源氏物語、って、ベストセラー文学の割には、この数十年だと、映画化とかで決定的なヒット作は生まれてなかったような気がする。天海祐希主演の映画は、あんまりよくなかった。主演を男性にした方が良かった。次の生田斗真は良かったけど、内容がいまいち。

先日上げた、少女漫画の「あさきゆめみし」は良かったと思うけど、

よくよく考えてみると、この、唐十郎脚本、で、緑魔子が葵と六条の二役、相手の「光一さん」を石橋蓮司が演じた、この「ふたりの女」こそは、私が鑑賞する事の出来た「源氏物語」の舞台化・映像化・漫画化の諸作品の中では、一番優れていたんじゃないか、と言うような気がしてきた。

光一さんの彼女の葵、エキセントリックな若い女性が、ちょっと暗めのストーカーみたいだった六条という女の暗示にはまるようにだんだんおかしくなって、憑依されていく様が、狂気女優の異名をとった緑魔子の不思議に説得力のある演技で、納得させられてしまう力技。

幸せになれるはずが、六条の毒気にはまり、死ななくても良さそうな葵が、自死する。

上手く書けないけど。

源氏物語の葵と六条の話は、舞台化すると、荒唐無稽になりそうだけど、あの第七病棟の自然で説得力ある不思議な演技の世界は、かなり上級者の演出だったと、今更ながら、感嘆する次第。(もっとも、唐十郎も、石橋蓮司も緑魔子も、源氏物語の舞台化の為に、この作品を創ったわけじゃないかもだけど。)

懐かしの名舞台。

自分も舞台鑑賞では道楽をしてきた中、今まで見た良かった公演30位上げるとしたら、入りそうな、観に行ってよかったと思う公演だった。
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一方で、漫画の「あさきゆめみし」の方は、色々長所はあるんだけど、一例をあげると、源氏が禁断の恋を成就する時、恋愛の定石の「殺し文句」を使ってる所など、やっぱり、他の源氏翻案の作品群にはない魅力があった。

突破できにくい壁を源氏が突破するにあたって、藤壺に、光源氏が、”父の帝にとって貴女は桐壺更衣の身代わりで、父は本当のあなたを愛しているわけではない。”と示唆して、「真実のあなたを愛しているのは、いったい誰なのですか?」と問うて、本当のあなたを愛しているのは、自分だと伝えていた。

瀬戸内静聴の講釈なんか聞いてると、官能性ばかりが強調されてしまうのだけど、やっぱり、壁を突破する決定的な一言がある方が、恋の話としては、グレードが上がる気がする。

*あ、そうだ、こないだの「氷艶2019」に出てきた悪役の男「長道」ってのは、あれって、藤原道長の名から取ったんじゃないかな?
言葉の使い方、天皇の死が薨去じゃなくて崩御だったり、臣下が光る君を「光源氏様」って呼ばないんじゃないかと思うんだけど、そう呼んでたり
、藤壺が最後の方で、自分の事を自分で「母上」と言ったり、かなり変だったけど。誰も違和感ないみたいで、まあいいのか(?)

もう、昔からの日本の伝統的な文化ってのは、あんまり継承されてないんだなって、何となく知った。
今の時代は、源氏物語を知らない人が、紙媒体じゃなく電子書籍で読んでたりするのだと。これも時代の趨勢らしい。
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今宵も与太話。


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ボリショイ・バレエ、2020来日公演のポスター

2020-01-06 02:07:03 | バレエ
そろそろ来るだろうと思っていたが。

えっと、まだ簡単な広告を見ただけで、1月に詳細発表で、3月一般前売りだというので、ザハロワとか、まだ出るなら、その日のチケ取りだけは忘れないようにしないと、と思って、書いてみた。すぐ買わないと売り切れそうな日だけでも押さえる気で。

去年とか、この所、完売公演のチケットを後から買おうとして買えない事が3回位あったので、自分に要注意。

その、最初の宣伝写真だから、まだあてにならないと思うけど、「白鳥の湖」の写真で、プリマがザハーロワ、王子がロジキンだったような。それだけで、公演日:2020年11月26日(木) ~12月6日(日) 東京文化会館だけ出てて、演目も表示なし。(去年の夏ごろ、ざっと来日予定が出ていたにも拘らず)ま、いっか。
きっと白鳥はやるんだろうし(たぶん)。それは見るし。(ボリショイとダンチェンコの白鳥は、何回来てもまた見る気になる自分。)+α演目は、この頃、日本の公演事情はシビアみたいで、ほぼ無難演目しかやらなくなったので、ひと頃の様な冒険演目は期待できないが。上演してくれるだけ、まし。

(ちなみに、今度のボリショイ・イン・シネマの「海賊」のキャストは、クリサノワが入ってたので、彼女は来日公演の方は、来るかな??
その後の「R&J」、悲しいことに、もうグリゴローヴィチ版でなく、ラトマンスキー版になってたので、行かない。)

今の芸術監督になってからか、何と無く、曲の演奏のテンポが緩くなったような気はしているけれど。腐っても鯛ならぬ腐ってもボリショイ。
こんな役に立たない記事でスマン。


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年末年始

2020-01-04 03:01:54 | Weblog
年末年始は・・・結局、エレーナ・フィリピエワの最後の「白鳥」全幕とか、気になる公演はあったけど、美食ばかりで、芸術鑑賞には全く行けず。

んで、TVの劇場中継とかを、ちょっと見てお茶を濁した程度で・・・。
【12/31 テレ東 ジルベスターコンサートのバレエ】
東京バレエ団、集団創造として、私的には印象は良かった。そんな、凄い名振付とかではなくても。オーチャードホールの舞台上だけでなく、時には、建物内のカフェの近くとかも使って、踊ってたけど、このバレエ団は海外公演、野外公演等の経験的蓄積がかなりあって、こういう、イレギュラーな空間も使う場合の「場」の作り方が、おそらく、他バレエ団よりうまいんだと思う。

今回の作品は、自分の印象では、一人一人の顔が印象に残る有り方でなく、東京バレエ団という一つの集団全体の印象が残る有り方で、昔のバランシンのバレエ団のあり方に、そういう所は似てるかな?、と思った。

練習量というか、指揮者や、バレエ団以外の人との共演、コラボレーションについて、しっくり馴染んでいるように感じたのは、やっぱりそれなりに見えない所で、労力を割いてる結果だろうと想像された。高名なスターダンサーが出てたわけでなくても、好印象の舞台だった。

*東京バレエ団と言えば、先のくるみ割り人形の衣装、ロシア製のだっていうから、ちょっと見てみたいと思ったけど。(この頃バレエに行けず生活)

【恒例、ウィーンフィル、ニューイヤーコンサートのバレエ】
今年は見るのやめようかと思ったけど、今年は今までよりましだったかも。

【バレエじゃないけど。アイスショー氷艶2019】
これは、年末ごろ、BS日テレで再放送してたのを、全部じゃないけど、とぎれとぎれ見た。
(前に、一回、TV放送あった時は、ちょうど中盤の、海賊の女性二人のシーンで、正直、「源氏物語」のはずなのに、なんじゃこりゃ~、と思って、見るのをやめてしまったのだけど。

もう少し、ちゃんと見たら、思ったよりずっと良かった、かも。

宮本亜門演出とは知らなかったし、フィギュアスケートの選手や元選手たちが行ってるアイスショーとかについて、業界外の、舞台の演出家、演劇とかミュージカルでもいいけど、別系統の演出家をつけた方がいいのに、って、ずっと思ってた。

光源氏の話のはずだけど、原作の小説から、筋を大幅に変えているので、正統派の源氏物語の舞台化を期待すると、その海賊の所とか、原作にない部分等で、ちょっと当惑する部分はどうしてもある。

私的には、宮本亜門は、好きでも嫌いでもない演出家で、殊更に褒めたい演出家でもないのだけど、ここは、やはり、こういうちゃんとした演出家が入ってとても良かった、と言うのが第一の感想。私は、フィギュアスケーターたちの、我流な演技・演出がかなり嫌いなので。

紫の上役の、ユリア・リプニツカヤが、予想外の出色の出来。

(外国人なのに、日本人がやるより良かったので、凄く意外。)容姿が舞台映えして、普段よりこの舞台での方が、もっときれいに見えた。また、内面性のある演技で、純粋でいちずに主人公を愛し、原作の紫の上より、もっとずっといい女に見えた。理想的なヒロイン像の形象が素晴らしい。

各人の衣装が各々デザイン違って、衣装の水準も高かったと思うが、とくにリプニツカヤの衣装だけ、袖部分超薄くて手が隠れるほど長いのが、滑るときれいにひらひらして、天女の羽衣の様、着物風衣装でも、脚を高々上げてスピンしたり、脚上げたまま滑れるように、上手くつくってあったみたいで、着物先入観のある日本人の自分からすると、意外な感じ。と言うわけで、衣装の係もGJ。

・ステファン・ランビエール、ポスターの写真が、着物衣装似合いすぎてて、この人って!(主役の光源氏より、兄役の朱雀帝の方が、よりかっこいい、みたいな?原作は反対で、光源氏が誰よりもかっこいい設定だった気がする。)ペアで動くシーンも、男子シングルの元選手じゃないみたいに、ペアダンスっぽく振る舞えるとか、なかなか恵まれた人。外人が、朱雀君をやる違和感が全くなかった。コーチとしても活躍してるし・・・。とにかく、容姿に恵まれてて舞台映えがすると思わない人は珍しいかも。(自分はこの人のファンではないのだが。)

一番良かったのは、音楽かも、と言う位、舞台をよく作り上げていた。テーマ曲:松本孝弘、劇中曲:川井憲次。ってあったので、松本氏の功績かな?こういう音楽系の人って、才能あるのねぇ、とひたすら感服。

・ファンじゃないけど、主演:高橋大輔、努力賞って感じ。まさかの、歌まで歌っていた。(一瞬、本人が歌ってると思わなかった。)
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(※後日追記:以下、「初挑戦」等書いちゃったけど、2017年氷艶で、歌舞伎役者とのコラボ舞台はやっていた模様。お詫び訂正。(といっても、こちらはあくまで演出も歌舞伎界の人の様だし、現代劇方面の、舞台の演出家のもとで、主演したのは、はじめてなんじゃないかな?)
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演技も、歌も、殺陣みたいのも、ちょっとある。スケートが上手なのは当たり前でも、剣抜いたり、チャンバラシーンが、素人目に上手に見えた。
最後はワイヤーで吊られて、空中にいたり。(これだけは、当たり前だけど、ジャニーズとかの方が上手いけど。(別に怪我しなければ、吊りはあれ以上上手くなくてもいいけど。)でも、それ以外は、たぶん初挑戦にしては、そう思わせない位に、色々うまくこなしてた印象。演出の指導も良かったのかもしれないが。それに、やっぱり運動神経がいいのか、チャンバラは、宝塚出身のキャストの人よりうまいと思って感心した。笛吹くのも様になってるし。)

ファンを集められるスタースケーターなので、まさかここまでやるとは思わなかった。体当たり的と言うのか、何でもやる感じ。

脱線するけど、こないだの全日本選手権の高橋大輔選手の演技見て、「この人変わった!」って思った。たぶん、演出家がついて、舞台をやった事とかが、表現面にいい影響あったんじゃないかと思ってた。

やっぱり、フィギュアスケートの選手って、素人の指導とかで演技を我流でやっちゃうけど、演技の指導の出来る演出家が付いたり、或いは、舞台とかの役者さんと一緒に舞台やったりした方が、演技にとっては、絶対いいと思うし、フィギュアスケート選手の演技とか、表現の一部には、顔芸とか、オーバーアクトが、表現力があると勘違いしてる向きがあって、あれからは脱却してほしいと、よく思う。

「氷艶」は、皆、マイク付きなので、舞台俳優の発生訓練は無くてもできるように、上手く作られていた。
高橋大輔は、声は高い方ので、なかなかいい声なんではないかな。本人は、「光源氏役をやるには、顔が濃い」、って自分で言ってたけど、声的には、こういう声で光源氏、っていう設定でも、通用するように思ったし、実年齢より若い、青年の思いみたいのは、この設定なりに伝わってきた。

・とりあえず、舞台を作るにあたって、色々な工夫には感心させられたし、「スターの高橋大輔を見せる」域を超えて、ちゃんと作品を見せる、ストーリー性のある舞台を見せる、レベルには達していて、途中までは感心した。

・逆に、ここまでやるなら、最後、もう少し上の感動があるような台本設定に出来なかったかな?とも思った。

スケーターの演技を見せる趣旨だけでなく、たぶん、歌うたえる人を使って、ちょっとミュージカル要素のある舞台にもしたかったのかな?って思ったけど。

その意味では、一般的には、藤壺役:平原綾香の起用は要だったのかもしれないし、歌はまあ、それなりに、演出意図をよく伝えてはあったけど。
自分主観では、源氏の理想の女性二人の内、紫の上役のリプニツカヤが、予想外に良かった、可憐で美しかったので。(日本の女優で探しても、ここまで適役な人ってなかなかいないかも。手垢にまみれてない感じが凄くあって。)

それで、なんで、藤壺がこの人なの?!っていう、わがままな感想に。
藤壺とは、「輝く日の宮」と言われるほど、美しかった女性であり、彼女の為に、源氏は父の后を寝取る大罪を犯す、
理性を失わさせるほど、常軌を逸した情熱を抱かせるほど魅力的な女性のはず…という、「源氏物語」原作の刷り込み、先入観があるもので。

チケット買って、観に行った観客が満足してれば、上記は大きなお世話感想かもしれないが。

「源氏」原作へのこだわりを言いだすと、朧月夜だって、設定とぜんぜん、違うやんか、とか、
何で六条とか葵の上とか出てこないの?とか、あるけれど。

平原綾香さんの藤壺が良かった方、ごめんなさい。歌は上手だったけど。リプニツカヤの紫の君が、むしろ原作よりいい女だったのに対して、この藤壺は、何とも平板な、大和なでしこの形象で。

それでも、舞台役者としては、(好演ではあったけど)キャリア的には素人の高橋大輔の相手役としては、平原綾香は演出サイドからすると、手堅いキャスティングだったのかもしれないけど。

(色んな「源氏物語」がある中で、大和和紀の「あさきゆめみし」の藤壺は、さすが少女マンガイズムで、なまなかならぬ人生を送った女性の半生記として、これとは対照的な深みのあるものだったと記憶している。高貴な生まれの姫が、帝の后として厚遇されながら、源氏と通じ、罪の意識に慄きながら半生を送る中で、心の成長を遂げる様が感慨深いものがあって、やっぱり、最初から最後まで同じ様な形象より、一人の女性が曲折を経て、成長したり変化したり、そういう方が、見てて面白い。内容も深かったし。)

平原綾香については、もしかしたら、メイク、鬘とかの工夫でもう少し舞台容姿を上げることは可能だったかも?と思う。

後は、フィギュアスケーターで、よく使ってもらえる人たちって、毎度同じような人に声がかかる傾向があるので、私は業界内事情に明るくないので、仕方ないかもだけど。

高橋大輔が予想外の好演だっただけに。(他の人とは、年季や思い入れが違うのかも?)
平原綾香どころか。荒川静香:弘徽殿女御⇒普通に大根だった。・鈴木明子:朧月夜⇒普通に大根だし。
という、商業演劇の舞台にフィギュアスケーターを入れて演技させたら、大根なのは、そりゃ、普通よね、っていう結果。だから、彼女たちよりも先に、平原綾香について、いまいち、みたいに書いたのは、ちょっとあれだけど。

ついでに、朧月夜は、官能的な流される美女、という先入観があるので、容姿的にもかなり違和感。設定が、源氏を好きだけど朱雀帝の后になる、っぽかったけど。(しかも、朱雀は、朧月夜より紫の上の方が好きみたい、っていう、原作無視傾向台本。)

原作は、朱雀も源氏も、朧月夜を好きで、っていうもので、三角関係の在り方が逆みたいだった。

衣装も、朧月夜役の、黄色に青の衣装が、どうかすると牛若丸?みたいで、何で、あの衣装、下をズボン調にしたのかな?って思った。(氷の上が寒いとか??)ちょっと、ボーイッシュテイストかな?って。

鈴木明子さんの形象は、普通に大和なでしこの、常識的でまともな女性だった。原作の朧月夜は、もっとスキャンダルを引き起こすような因子を持った、困った人系の、魅力的な女性なんじゃないかと思う。
とか、言い出すと切りない。

・最近何かと、TV番組で持ち上げられる荒川静香、そのうち選挙に出たりするかな?って思う位、忖度の人で、その意味でどうでもいいし、表現力が今も昔も無さすぎるのに呆れる(解説者で出てる時、若い選手の表現力を批評するのが片腹痛い。)。この人の良さを出す気なら、この人って、年齢高くても、足が細くて出せるので、足だす衣装でもいいかもって、この作品と関係ないけど、思った。素人なので、大根でも仕方ないが、皆で制作発表とかの時、コメントが長すぎるのは、短くできるはず。

最初の方のシーンの弘徽殿女御の衣装、裾が長いのは、よく出来た衣装だった。スケートが上手いので、長い裾の着物衣装でも遜色なく氷上を周回してた。他の人も、フィギュアスケーターは皆、当然ながら、衣装付けて氷上を滑るのは上手で綺麗だった。舞台人や歌手?系の人が、ほぼ上手くこなしてて不思議な舞台。

宝塚出身らしい、柚希礼音の演じた、海賊の長の男装女性は、海賊の衣装、ヘアメーク、もっと見栄えするものにすればよかったのに、と思ったし、海賊の話、いらないんじゃ?とも、最初は思った。けれど。

ただ、役者たちは場面良く盛り上げてたのと、
やっぱり、演出家の発想として、主役が舞台初挑戦(?)の人なら、舞台経験がしっかりある人を脇に配したかったのかな?と思うと、それはそれで、半分分らなくもないキャスティング。

歌も、平原さんの歌唱と、柚希さんの歌唱は、芸風が違うというのか、別の良さがある感じなのと、なんとなく柚希さんは宝塚調のヒエラルキーのある秩序感を思わせる演技、集団のトップとして主役とかやってる人独特のカリスマ性みたいのがあって、それが、高橋大輔を盛り立てるのに一役買っていた気がした。

そういう意味で、やはりキャリア、実績ある舞台関係者のスキルは感じたんだけど。
ただ、宝塚出身の人の独特のせりふ回しとか、堂にいったポージングとか、秩序感は完成されていて、それはそれでいいんだけど、一方で高橋大輔みたいな立場の人が、演技で、中途半端に宝塚系の舞台人の影響受けてほしくない、とも。宝塚独特のせりふ回しは、他の世界の人には、あまり真似てほしくない。くせがあるので。今の高橋大輔氏には、今の彼の良さがあるので、そういうものを大事にしていってほしいという、感想も持った。

平原綾香の歌唱は、歌唱で、この藤壺の全てを表現してる位の者はあるのだけど。歌のうまさは感じたし、何よりスケートしてうまく対処できてたけど。台本の問題も半分あるけど、わたし好みの藤壺の形象ではなかった、ということ。少数派感想と思って頂ければ。

主演の高橋大輔には、随分色んな要素をこなしてて、感心したけど。
で、あっと思ったのは、こんなにこの舞台、一生懸命やって,それって、全日本選手権の順位が低かったことと、関係あるのか?無いのか?って思ったけど。(関係ないかもだけど。)タラれば、もし、この舞台やってなければ、全日本での順位を、もう少し上にできた?なんて、可能性があったとしても、それでも、一番にはなれないわけだし、若手二人:佐藤・鍵山両選手のバトル見ちゃうと、ちょっと、こういう試合に、今の彼の出番ってどれほど、今後あるのか考えた場合、むしろ、この舞台やって、大正解だったんじゃないかなって思えた、八面六臂の大活躍でした。

何より、舞台でどう振る舞うべきなのか?というようなことについて、今迄の高橋大輔選手の演技に感じられなかったものを、自分は感じたし。試合で、ロックの曲でダンサブルに色々な振りで動いても、どう動いてもうまく決まるっていうのか、洗練があるし、氷上の舞台で、前より大きく見えるような気がした。全日本のspで、最初に顔の表情つけてたけど、顔芸演技じゃなくて、気持ちの入った演技だったし。

まだ若くて、感性が柔軟なうちに、いろんな経験した方がいいし、今度はアイスダンスやるので、今回の舞台経験も活きると思うし、また、何か別の仕事のチャンスに繋がるかもしれないし。

フィギュアスケーターと言う立場、アスリート系は、若い時期が過ぎると、跳んで回るようなことでは、いつか、陰りも終わりもある。
そんな中で、舞い降りたチャンスで、集客力のあるアイドル的存在というよりずっと上の事をやれたことは、地平を切り開く一つの切り口を作ったんではないのかな?と思って。

誰に限らずだけど、アスリートとして栄光を得た人間が、その次になにをやるのか、やるべきなのか?って問題について、ちょっといい感じで、一回、ここで結果を出せたんじゃないか、という意味では、好舞台でした。
(「源氏物語」としては、・・・・だったけど。)

今回の、宮本亜門演出、みたいなのは、フィギュアスケート界の人で、アイスショー企画するような人たちが、もっと起用してもいいんじゃないかって、素人考えには思った。





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