懐かしのバレエ

バレエ、パフォーミングアーツ等の感想、及び、日々雑感。バレエは、少し以前の回顧も。他、政治、社会、競馬、少女マンガ。

衣装・・・

2014-11-30 01:21:23 | Weblog
★フィギュアスケートNHK杯、羽生結弦のFS。

あの衣装!

フィギュアスケートでは、見たことがないような衣装だった。
極上のセンスの衣装。とてもアーティステックで、どうしてこの人はここまでやるんだろう、と、もうそれだけでも胸がいっぱいに。

(最初、遠目に、絞りを使ってるのかと思ったけど、アップ画像で見ると、そうでもなく、不規則に布の上にスパンコールやリボンを散らしたデザインだったかしら。それを、あれだけきれいにまとめるセンスって!あの衣装、だれが作ったんだろ?と、とっても気になった。上衣とズボンの継ぎ目が分らないようにきれいにつなげてるのも、フィギュアの衣装としては独特なんじゃないかと思うし。衣装全体のバランス感覚とか、縫製技術的に、凄いと思う。)

心を込めた舞台。衣装と表現が一体となっていて。
(ジャンプは精彩を欠いたと言われているし、そう言われればそうだけど、表現は,この人の平均よりずっと上だったと思う。この人は負荷がかかってるくらいの方が、良い演技するんだろうか?と、不安な気持ちにさえなった。

フィギュアスケートを競技としてみれば、あれではだめなんだろうけど、芸術性とかで言ったら、今日は表現に(衣装も含めて)圧倒されて、自分的にはSPより感動した。)

(自分的には、衣装があれでなかったら、全く感想が異なっていたかもしれない位!)

もともとファッションセンスというか、衣装センスは、初めて見たころからずば抜けていたけど、今回はさらに磨きがかかった。

これは、フィギュアスケートでしかないのに、何だかもっとずっと上の世界を見てるような気がする。

凌ぎを削るプロのデザイナーの一線級の人たちのコレクションの服とか、そういう水準なんじゃないの?

私的には、名のある舞台美術家の舞台美術を、連想してしまった。


今日の羽生選手の衣装は、プロのデザイナーの人たちに、批評して貰いたい位!
(スケートの評点より、そっちが気になるくらい。)
衣装が素晴らしくて、凄いとは思うのだけど、私のレベルでは、ボキャ貧になってしまうので。その凄さをうまく形容できないから。

工夫を凝らした独創的な美しい衣装を、綺麗に着こなして滑って、演技に心もこもっていて、今日は「全体で表現する」世界が、私の心にも凄く伝わった。

あ、結果が4位だったんだっけ。GPファイナル出られないのかと誤解しました。順番ってことね。
(アボット選手はそんなに順位低いのか、と思ったけど、今の採点方だとそうなるってことなんでしょうね(?)。)

正直、羽生選手の最初のジャンプが2回転になって、転ばずに済んでほっとしてる、ヘタレな自分がいました。こんな観客でゴメンナサイ(笑)。

舞台は1回、1回違う、という。ジャンプをビシビシ決めた舞台も見てるから、今日は今日の貌を見たから、これはこれでいいのんよって。言っても本人は納得しないでしょうが。

ジャンプミスを補う、独創的なアートの極み衣装でした。眼福。(個人的には一回前のファントムの衣装も好きだけど。)
羽生選手のFSの滑りを見ていて、ベテランのプリマが、振り付の技術抑え目のシンプルな動きで、それでも感動させたりすることがあるけれど、ちょっとそんなのを連想しました。

一方、中国杯のFSの演技は、もはやお宝画像に。あちらの方が技術全然高いし。

★昼間はボリショイINシネマ「ラ・バヤデール」に行ってきました。
行く価値あると思う!
バックステージをかなり映してるのが、普段見られないものが見られて、面白い。これはやると知らなかったので、思わぬ拾い物。
昔のダンサーを思い出して、切ない気持ちになった。ザハロワはビジュアル的に、こういう企画に向いてると思った。
12月もあるので行くかな。



  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

転び方?

2014-11-29 02:05:55 | Weblog
一つだけ。

羽生結弦のNHK杯。男子シングルSP。

転んだ時に、痛めた部分を、2回ぶっつけてさらに悪化とかしなくて済むように、配慮のある転び方(?)をしてるように思ったんだけど。上手な転び方、って言ったら言い過ぎかしら。

大腿部だったか、痛めたように報じられてたような気がするので。
それで、転んだ時、そこを氷につよくぶつけないですむように、とっさに手をついて、反動でうまく処理してたような気が。

って私は素人だから、間違ってたらごめん、だけど。

先の中国杯のフリーの時も、演技の前の直前練習で頭を打ってたので、”そこをもう一回打ったりしないように!!”って思ったんだけど。そうしたら、演技してジャンプで転倒した時に、頭はぶつけない転び方をしていた。その点だけは、ほっとした。
たぶん、”悪い所を二度ぶつけないように、選手が自分で考えてカバーしてたのではないか?”と思ってた。

今日は、会場に見に来ていたお客様たちは、「羽生結弦と一緒に闘ってる」ような錯覚を覚えながら、熱く見守っていらしたのではないかしら。

誇り高きファイター。


小心者の私には、無事に終わって良かった・・・。ほっ。

明日は体力持つかしら?

ザハロワ・ラントラートフの「バヤデルカ」全幕の映画館上映があって、ザハロワを観るか、家に帰って羽生結弦を見るか、迷って、結局、羽生選手のリアルタイムの方が気がかりで、家に帰ってフィギュアスケートの方を見てしまった。


無良選手の「カルメン」余談。
「カルメン」の男たちの話だけど、私の持ってるイメージと、全然違う世界だなって。

音楽は、冒頭の部分って、本当は運命の不気味さみたいのを感じさせる所だったり、ホセの成就しない恋、破滅へ向かう恋を暗示してる部分だったりするんで、明るい場面ではないのだけど。

言うだけ野暮だが、無良選手は、トレアドール(闘牛士)を演じてるのか?、それとも竜騎兵ドン・ホセを演じてるのか?と思った。そんなに細かく考えてないのかも(?)。両方を演じてるってことかな?と。
あまり考えてないのかもしれないし、4回転決まったからいいのか。

(コフトン選手に、そのうちカルメンやってもらいたい、と思った。私的には、コフトン選手の方ならば、迷わず、ドン・ホセの方がイメージできやすいんだけど。ガタイは良いけど、ナイーブだから。)

フィギュアスケートはシングル偏重で、ペアやアイスダンスがTV放送上は、地上波じゃなかったり、深夜だったり、放送自体が短縮とかで、最近、あんまりよく知らない状況になってしまった。

前のNHK杯にも出てたペアのハザロワさんが、前とは別の男性と組んでいて・・・。どんな感じになるのかな?

競馬はジャパンカップがあるし、見るものが色々で、目まぐるしい。
忘年会・クリスマスイベントも、あるし。

あ、そうだ、行けなさそうだった、ボリショイバレエ「ラ・バヤデール」の平日マチネ公演、強引に仕事都合をつけて、いくことになった。仕事・・・。何とかなるんじゃないかと・・・。甘い?


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

劇場通り

2014-11-28 02:43:58 | Weblog
とりあえず、会社帰りに、

オーチャードホールの「白鳥の湖」を見てきました。

オデット・オディール:アンナ・ニクーリナ
王子:ルスラン・スクヴォルツォフ
振付ユーリー・グリゴローヴィチ

★公演の内容は、演出力を感じさせる舞台で、行けて本当に良かったです。

突出した一人のスターによって見せる舞台とまたことなって、強い統合力で、アンサンブルの良さが光ってました。

前にも同じ盤を見てるのに、細部を細かく工夫して手直しをしていて、演出家の誠実さに、ただただ感心。
本当に、ここまでやるかと思いました。

前々回見た時も良かったけど。
色々治してる部分について、なるほどね、と思うことが多くって。

適材適所のキャストで、王子も姫も道化も悪魔も、各国姫も、バランスの良いキャスト。
道化さんの演技が微笑ましかった。
一緒に見ていたおきゃく様がたの、「今日は来てよかった」感も伝わってきました。

演奏も、何度も聴いてるチャイコ「白鳥」だけど、今日も来て良かったと思って。
我ながら、よく飽きないと思うけど。

後日、感想、書けるかな?

一回見たら、もう一回見たくなったけど。東京公演の白鳥は、これで終わり!残念。
ザハロワ・ロジキンの日が、完売になってしまったのは、痛かった。

★褒めたから、悪かったことも書いておくと。
一方、オーチャードホールは、いまいちで。

舞台が狭く感じて、白鳥向きとはいいがたいような気がしました。

それと、渋谷駅から着席するまでに意外と時間がかかる印象。駅からちょっと歩くとか、渋谷の雑踏が、とか、最後に劇場近くについてから、何となくぐるぐる歩いてる印象が。席に着くまでに意外とかかってる。

古い劇場なせいか、係員はあまり動かない感じ。まあ、セルフって感じで。
ひところの新国立劇場が、えらく劇場側がかんばってるのと好対照でした。(見えにくい席がないかとか、凄く気を使って運営されてた。公費が多く使われてたから、他の劇場とは一緒に出来ない面もあるかもしれないけど、利用者にとっては、あのサービスの良さは良かった。)


東京文化会館の長所の一つは、駅ちかな事!!

会社帰りに焦っていく時、何とかなる、って感じで。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「白鳥の湖」の真意

2014-11-26 01:38:01 | Weblog
ボリショイバレエの今の版の「白鳥の湖」は、ハッピーエンドではない終わり方。
グリゴローヴィチ版の新しい方。

昔の画像では、古い方のハッピーエンドのがあるけれど。

新版の作品の真意は、哲学的なもの。
人生を考えさせられるような、深い内容を持っている。

ブレヒトの演劇とか、そういうのに出てくる、異化効果みたいの。
最初に、これを見た時は、その点にビックリした。

オデット姫は青年の理想の象徴。

理想は青年の手に入らない。

青年は、理想の失われた、苦い現実の中で生きてゆく。

とても現代的な解釈で、衝撃的だった。


今の上演は、解釈で見たい人には、分かる人には分るみたいな所にとどめて、
上質なエンターティメントとして普通に「白鳥」を見たい向きには、そういう風に見られるように、
なっている。

今回、未見の人のキャストで、1回見に行くので、楽しみ。地方公演のキャスト変更になってる日にもみたいけど、体力的に無理かな。

意外と、昔のハッピーエンドの愛の勝利の分も、自分的には感動して見ていたのは、プリマの演技・解釈が良かったせい。
愛の理想が胸にある若い時に見たから、共感しやすかったのかもししれない。

今の版は、大人向けの解釈で、人生経験を積んだ時期に見て、良かったと思う。

★★ところで、フィギュアスケートのNHK杯、羽生結弦さんが、お出ましになるかどうか、明日決定、みたいなニュースを深夜になっていた。もはや、何も考えられない。自分の常識は古いんか???

(今までの医学上は、それは無理、ってことかと思ってた。)身体のケアの技術も常識も変化するから、自分の考えは古いのかもしれないけど(?)

無事で!

ほんとにそれしか、考えられない。そりゃ、出ない方が安心、だけど。でちゃったら、無事でいるよう神頼みしかない・・。

週刊誌を立ち読みしたら、周りの大人の思惑についての記事があったけど。周囲がとめるべきっていうのは、理解できる。
それでも出るって話なら、ほんとに、終わりよければ、すべてよし、みたいなラストを願うことしかできない。

「白鳥の湖」は、アンハッピーエンドでもいいけど、こっちは無理くりでもハッピーエンドを願いたい!

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

来る人、来ない人

2014-11-25 17:00:51 | Weblog
ボリショイバレエ来日公演中。

あの、日本のワイドショーに、スキャンダルを取り上げられていた、あのオリガ・スミルノワ。

彼女が怪我降板で、キャスト変更になり・・・。

良かった!スミルノワが来なくって。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

バレエ公演と映画館上演

2014-11-23 18:00:40 | バレエ
ボリショイバレエ、来日公演中。

一方で、映画館でまた、過去の公演の上映をやるのだけど。

例えば、品川プリンスホテルの映画館とかで、あるみたい。HP見たけど、開始時間がよく分らなかった。

◆ボリショイ、バヤデルカ全幕。
キャスト:ザハロワ、ラントラートフ。

前に画像で見たものだけど。大画面で綺麗どころを見るのも、悪くないかもで。

出来れば、行って、こういう企画は応援してあげないと!と思う。
入りが悪いと、次回以降の企画やってくれるかわからないから。
(なんと、日本未公開のボリショイ「愛の伝説」なんかも、今後の予定に入ってるので。)

今後の予定の「白鳥の湖」とかは、キャスト書いてない。スミルノワとかじゃないといいな。


しかし、体力的に、自信がない。
(行くと、翌日、仕事で寝そうで・・・。)

観劇も、体力勝負!!!(体力付けるために、運動した方がいいかも、と思って、一駅歩いてみたけど・・・。)

一方、来日公演の方も、キャスト変更があったので、追加で行きたい公演もあるけど、仕事優先にした方が無難かな。
連日公演に通える人が、羨ましい。

昔はバレエ習ったことも、私程度でもあるけど、いまや、それはとおく、公演があるからザハロワ・ホールバーグの「眠り」全幕画像見直したら、高度な身体訓練力を重ねた身体の力、というものに、圧倒されてしまった。

◆バレエじゃないけど、友人のダンスの発表会の舞台を見に行った。
訓練はよく頑張ってここまでやったと思ったけど、今の時代は、衣装やメイクとか、もう少し工夫した方が舞台で映えると思った。

今どきは、会社の若い女の子とか見てると、とてもおしゃれだから。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

衣装とか、音声とか

2014-11-23 15:03:46 | Weblog
フィギュアスケートネタ連続ですが。

【リプニツカヤのジュリエット衣装】
小さい画面で見た時は、中国大会のライトブルーの方が良かったと思ったのに、高画質の大画面で見たら、今の衣装、繊細なつくりで、中世のお姫様の可愛らしさ、高雅、繊細さが、服でもよく表現できているように思えた。

で、期待して見たんだけど。

鈴木明子解説で、すべてぶち壊しに!!!
ショックで口もきけない・・・。あああ、本物のジュリエットが舞い降りたような画像が・・・取れなかった・・・。
(なんで中国大会の画像を消してしまったんだ、自分!)
これでは、何度繰り返し画像を見ても、聞こえるのは鈴木さんの声ばかり。

あの、映画ロミオとジュリエットの音楽を、今までの他選手のプログラムよりは、ずっと格調高く繊細に聴かせるように、ハイレベルの編集ができている貴重な振付作品なのに。音楽だけを聞いていたいのに。

昨日まで、鈴木さん解説をそんなに気に留めて聞いてなかった、そんなに別に悪いと思ってなかったんだけど。
今日の、女子フリー、リプニツカヤ、ラジオノワの時は、ひどかった!

音楽を、全然聞いてないんじゃないか?
この人に限らないけど。

技術の解説、分かり切った話をくどくど。音楽が聞こえなくなってしまう!!

主役は選手と音楽!

解説は脇役!実況も!!
解説や実況の人は、しゃべるタイミング、とか、そういうのもとっても大事。
以前、羽生結弦の世界選手権デビュー「ロミオ」の時のNHKの解説、実況、ともに、音楽を邪魔しないタイミングで言葉を的確に入れていて、最高だった。参考にしてほしい。

リプニツカヤの時、鈴木さんの声が大きくって、繊細に演奏されてる音楽が、見ていて全然耳に、そして心に入ってこない!!

この人だけじゃないけど、(他局の実況にもいたけど)解説が、ほんとにしゃべりすぎ!!声が立ちすぎ!!!解説者の声が大きすぎ!!
こういう仕事は素人なんだから、仕方ないと言えば言えるけど、でも、そういう人を教育もなく使うっていうのも・・・。たぶん、TVのしゃべる仕事って、一般的には、それなりに訓練ってあるんでしょうから。

持ってる声質の良しあしもあるなと思ったし。
たぶん鈴木さんの解説の場合、今回、スター選手に対しては、声が大きくなりすぎてるのが、私の素人目には一番の問題だと思われた。声の大きいのを小さくして、あまりしゃべらないようにすれば、違うのかも(?)って、専門家が見たほうが、改善点はわかるんでしょうけど。

リプニツカヤ級だと、あまり解説しなくても見てて良さは分るので、そういうことまで言わなくていいし。

ラジオの実況じゃないから、ずっとしゃべり続ける必要もないし。
鈴木さんの声質も良くはないけど、滑舌は、ごめんなさい、かなり悪かった。(でも、こればっかりはしゃべりの仕事のプロじゃないわけだから、仕方ないのかもしれないけど。逆に、アナウンサーとか、その手の仕事の人は、一通りの訓練はあるんでしょうし、元々の声質の良い人が採用されてたりあるのかな?とも思った。)

鈴木さんの問題というよりも、使った側の問題だろうけど。
素人をどう使うのかは、関係者の使い方にもよるのかもしれないけど。しゃべりの教育なしで出すより、出すなら、基礎訓練した方がいいんじゃないの?とか、あるので。

これに比べると、ましなのは、声が小さい人。男子の織田さんの解説は、今までの大会とかでは、声が大きくなく、目立たないのは、女子フリーに比較したら、ましだったかもと思った。
ただ今日、コフトンの時、ちょっと頑張っちゃって声も大きくしゃばりすぎたかな?と思ったけど。音楽性に優れた作品、スケーターが出る時は、気を使ってほしい。

今までので良いので、解説は主役じゃないので、ピンポイントでしゃべって、しゃべりすぎないでほしい。
実況の人も、他局の人で、しゃべりすぎな人がいて、せっかく録画したのが無駄になったこととか、ある。再生すると、曲じゃなくて、解説、実況の喋りを聞いてるみたいになっちゃうの。やっぱり、皆さんに思うのは、音楽をちゃんと聞いて欲しいという事。繰り返しになるけど、音楽や滑り手を視聴者から遠ざけるような解説は、やめてほしい。絶対ないといけないってもんでもないんだから、実況、解説。TVの場合は特に。


【織田さん解説】
織田さんの解説は、通しで聞いた方が良さが伝わる。見たい選手のだけとか、部分だけ見てしまうと、ちょっと。
その辺が、TVの難しさなのかもしれない。

それと、TVの仕事は、実況の人とのコンビネーションもあって、お互いに何をしゃべるのか、実況の人が気を使ってたり補ったりあるのかも?しれないし、組む中で生まれてくるバランス配分とか、あるかも。

鈴木明子さん解説は、昨日まで良いとか悪いとか特に思わなかったのに。
解説がどうこうよりも、GPシリーズの順位、結果なんかよりも、私的にずっと楽しみにしていた、リプニツカヤのジュリエットの世界、これを高画質で味わえる機会を逸したことが、無念でならない!!!

元々選手の多くは、音楽なんか、BGMレベルでしか、聞けてないのかもしれないけど。そうでないものを持った選手や、生まれつき恵まれたものを持った選手の場合、ただ競技っていうのとは異なる芸術性を保有する場合があって、そういう場合はもったいないと思う。

ああ、そうだ、ラジオノワ選手、おめでとう!優勝できて良かったけど。こちらも、解説音声が大きくて、充分味わえなかった。

【コフトン】
ボレロ、今まで他選手の「ボレロ」の曲の使い方(編曲、振り付け)が酷くって、バレエのボレロのイメージがあるだけに、死ぬ思いをした経験があるので。
今まで見た中で、一番、この曲をまともに格調高く滑れる振付、滑りだったと思った。
前もチャイコ曲の時も思ったけど、今の世界の上位選手の中で、男子では、もしかして音楽性に沿った芸術性は、この人が一番あるかもしれない。

コフトンのフリーは、「いい時のコフトン選手はいい!!」という一語に尽きる。やればできるっていうか、いいときはここまでできるっていうか。
羽生選手のアクシデント見て、調子狂っちゃったんか???という状態から、吹っ切れたものを見せられて、良かった。


町田さんは、なんか高橋大輔化してきたみたいで、興味の対象外。
あれだけメディアに騒がれると、ああなっちゃうのかな?みたいな。それはそれで仕方ないのかも。

昔の新劇の役者みたいな演技、というのでもないかな。なんだか、大げさな演技になってきてて、SPは私には悲しい愛を表現してるようには見えなかった。自己陶酔を表現してるっていうんでもないし、観客に見せることを意識してることだけは理解できた。
演技、って難しいんだと思う。こればっかりは好みの問題だから。主観の問題だから、町田選手を好きな人には、主観の違いと思ってください。

ただ、動きがね。
織田選手の円熟期は、日本人男子の中では、ラインの美しさを氷上で描ける、という点では上級者だった。高橋選手よりも、ジャンプして着氷前の脚を長く上げていて綺麗なラインを見せていた。上体や腕をノーブルに動かして音楽を体感させもした。織田選手は高橋選手ほどのスターではなかったみたいだから、日本選手の伝統?として、どうしても高橋選手のスタイルの方が受け継がれやすい??のかもしれない。町田選手、ジャンプは達者だけど、ラインの綺麗さとか、そういう観点で見てしまうと、上位選手の他選手に比べて、かなり大雑把に見える。高度なジャンプを跳ぶので、どうしても仕方ない部分もあるかもしれないが、ただ、他選手との間で差が目立った。

(コフトンは全身を凄く使いこなせるし、ラジオノワと比較しても、変な癖が見当たらない正統派の教育を感じさせる人。彼は別格だけど、デニス・テンとか、手、腕、から全身のラインが流れるようで、心の思いがその中で内側から表出されてるSPだったし、形のうつくしさと内面の表現が両方あった。他の選手も、町田選手に比べると、全体に線の見せ方がきれいだったと思う。町田選手は、ジャンプの高さ、跳んだ時の軽さ、安定感、そして解き放ったような手の表情などは、良いと思うけど、すべてがピンポイント。全部が流れて繋がってるような動きの美しさには至っていない。って、望みすぎかもだけど。ついでに、第九は、なんだか、良くも悪くも、熊川哲也の第九みたいだった・・・・。つまり、私的には、リプニツカヤのジュリエットみたいに、必死で見たいと思うような要素がない。こんな意見で恐縮ですが、自分と異なる意見と思った人は、何かの一助にしてください。)

ただ、町田選手は多感な年ごろで、日本のマスコミで注目されると、今みたいになっちゃうのは、時間の問題だったんだろうし、気のいい若者とは思うけど。氷上の哲学者とか、やめてほしい、番組で変な解説入れるの。
それと、町田選手の問題じゃないけど、同じ内容のリピートが多くって、つい、見るのやめたら見たいの見逃したりしやすい。

見落とされがちがちな、美しく動いて音楽を表現する、という点について、織田選手にはスキルの高さはあったので、そういうことも、彼が解説に出るなら、ちょびっとだけ伝わるようなことがあったら、いいかとも思ったけど。

(自分的には本田武史解説とかで、充分だったし、羽生選手の中国大会の時は、佐野稔解説・実況+松岡修造のトリオでやってたけど、あの状況の中で誰も変なこと言わずに、まともな解説、実況に終始していて感心した。ああいう状況だと、普段と違うし、失敗あっても仕方ないスクランブルだったと思うけど。普段から自分を鍛えて向かう、という事が、潜在的にはあるんだと思う。)

実況、解説の基本は、目立たないこと!!!!って、言っといた方がいいのかも、と今日思った。
音楽の邪魔をしないタイミングで言葉を入れる事!!
自分が主役じゃないので。

って、ちゃんと新人に教育してほしい、TVの業界の人。

(一回前の大会の時、小塚選手、決め所でいたいミスを2つはやってて、悔しそうだったけど、でも、基本のスケーティングの綺麗さは、そういう時だから、かえって目を引いた。あれだけ失敗してるわりには、素人目には「でも、なんとなくきれいだな」と思うから。ジャンプを極めて進んでる町田選手に、そういう「他の部分」が緩めになるのは、致し方ないことなのかもしれないし・・。

フィギュアスケートにとって、美とはなにか?ってことかしら?
競技なのに。あいまいな、グレーゾーン、なのかもしれない。


いち素人のごく主観的意見ですので、ご気分害された方は、主観の違いと割り切って下さい・・・・。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ラジオノワ&リプニツカヤ

2014-11-23 02:42:36 | Weblog
この二人、表現する存在として、魅力的すぎ・・。

二人ワンセットで出られると・・・。

この二人に順位つけるなんて、私的にはいらない。ただただ眺めて、感じ入っていればいい。

陽性の資質のラジオノワ。見かけが、もう少し寂しげな風情のリプニツカヤ。
可愛い女の子にも、色々種類があるのね。

リプニツカヤのジュリエットの画像、今回のベージュ系の衣装の前の、(使いまわしらしいけど)淡いブルーの衣装も白い肌に映えて、個人的にはジュリエットとしてよかったと思うけど、本人はあくまで個性的で現代的なセンスのデザインを好むのかもね、と思った。

技術的には、明暗分かれたけど、ステージに上がって格別に魅力的な存在であることを眺めただけで、充分。
(リプニツカヤがミスると、はらはらするんだよ~~~~)

デニス・テンのSPの音楽も、知らない曲なので、どういう内容なのかしら?と想像したくなるような演技だった。



羽生クン、天のご加護を祈るのみ!
(NHK杯、出ないで済むなら、出ないでほしいよ!でも、運命が何を欲するのか、私にはもう分らないから・・。

それとも正しい大人のあり方として、「出場すべきじゃない」って言うべきなのか??? そんなに、生き急ぐ必要あるんだろうか???日本もせかせかした国になってるみたいで、ど~なんだ?とは思う。あの怪我の後,NHK杯とか出るとかってあったら、尋常じゃない、非常識だ、って、一応言っとくけど。

本人の幸せと、怪我の状態が緩和されることを願ってやまない。中国杯では、一回見たら十分おつりがくるほど、良い演技を見たよ。
だから、できれば、すぐ次に出たりせず、休養できるような環境であってほしかったけど・・・・。)

NHK杯の期待は、本田武史解説がここでは復活すること。

織田さんをTVの世界ではタレントとして使いたいのかな?CMにまで出ちゃって。そのうちドラマとかにも、でちゃいそう??。
ちょっと出過ぎっていうか・・・。

織田さんが悪いわけではないんだけど、誰に限らずだけど、同じ顔がしょっちゅう出ることで、洗脳みたいな効果を期待してるようなタレントの使い方をする傾向がある、最近のTV業界。マルチってのが業界ニーズに合ってるって思われてるんだろうけど。何も考えない視聴者を量産するから、あまりいい傾向とは思わない。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ミス・・・・

2014-11-10 00:27:59 | Weblog
ごく私的な話で恐縮ですが、
フィギュアスケートGP中国大会、男女フリー、TV放送録画分を・・・・。今夜、間違って消してしまいました!!!!

ああああああアッ

羽生結弦選手の、例のアクシンデントから、舞まで。

リプニツカヤの「ロミオとジュリエット」&、あたかも本当のジュリエットが泣いたかのような、キスクラでの「真珠の涙」画像、
が、あああああああああああ。

一瞬にして、消えてしまった。

羽生選手の、明日朝のTV朝日のフリー演技放送予定をとりあえず録画予約しましたが。

再々放送、もう一回やってくれ~~~~~!!

ショック・・・・。


羽生選手、回復できますように。
深刻な後遺症に、どうか、なりませんように!!!

リプニツカヤのジュリエット!
ミス連発でも、あんなにも「ジュリエット」そのものな存在に、暫く見入るばかりで、他のながら作業がまったくできなくなりました。
もう一回みたい!!
ソトニコワ選手みたいに、けが欠場とかしないで、どっかでぜひ、また、あのフリーをみせてほしい!
ショートの衣装センス、独創性、似合い方、目を引いたけど。もっと見たいのは、ジュリエット!

羽生選手は、同じ演目をまた滑る機会はありそうだけど、今回の消してしまった画像がほしい。

心配しましたけど。
震災で、死を、まじかに感じた経験がある人だけに、常人には、計り知れない、「人は何のために生きるのか?」についての感覚があるのではないかと。

もちろん、滑るのやめてほしかった。

リスク負ったまま滑るのだから、一生懸命、観たので。
表現としても、十分、ファントムの思いは伝わったし、感動しました。
画像見ると、毎度、泣けます。

100%褒めてるわけでもなく、批判なんておこがましいものでもなく。

とんでもないものをみた、筆舌に尽くしがたい揺さぶられ方で。
あのお方が、精密検査して、脳が大丈夫だったら、「感動した!」って、言ってもいいかな、みたいな。

でも、よいこは、羽生選手の真似をしないよ~~に!!

羽生選手には、手放しで称賛するより、心配するから、ああいうの、もうご勘弁!
って気持ちもあるけど。

反面、日中友好には、いいことをした。
(身をけずってまでしないで、とはおもう)

ずいぶん、中国の女の子も応援してくれてるんだな~と思って。
日本のファンはいいけれど、中国のファンは、毎度羽生選手を生で見るってわけにも、なかなかいかないだろうし。
わざわざ羽生選手を見るために、足を運んでくれた、日本だけでなく、地元中国のファンの人たちを前に、羽生選手が、このまま滑らないなんて!と思ったとしたら?

(彼は、まず自分の思いの為に滑った、とは思うけど。ただ、きっと、あんなに応援してくれる中国のファンにも、思いはきっとあるのではないかと思って。)
彼女たちの思いに答えたい、このまま引きたくない!と思って、そういうのも、もし、ちょっとあったとしたら。

会場にいたファンには、感無量だったと思うし、TVで見た中国の人たちにも、日中友好に関して、きっと良い影響もあったと思う。
もちろん、スポーツが過剰に政治とかに利用されるのは、いいと思わないけど。

そういう意味でなく、隣国なのに、中国と日本は、ちょっと、おやおや、な関係なので。
そんな中で、あんなめっちゃくちゃなパフォーマンス、あの身を賭けた羽生選手の舞が、中国の一部の人たちに、いい印象を与えてくれてたら、それは、個人的には嬉しい。(っていっていいのか?自分!)

ああああ、録画がああああ。
リプニツカヤのジュリエット、次、出てこられるかしら?
ロシアにコンタクトできる方、かの君に、絶対、君のジュリエットが見たい!!って、伝えてほしいですわな。

二人のアーティストに相応しくない駄文ですみませぬ。

【追記】
羽生選手の、フリー、オペラ座の怪人、のファントム役の衣装は。
TVのインタビューの発言、
「ファントムの印象は、暗い、重い、その中にあるピュアな思いを表現したい」とかだったから。

衣装の半身の黒部分が、その暗い部分を表わしていて、半分の白い部分が、そのピュアな部分を表しているのかしら?
と思ったりして。

編曲の順番も、最初、ファントムのいびつさ、不気味さを、次に彼の屈折した恋の、切ない思いを、最後に、たとえまやかしであっても、一瞬、ファントムが夢見た、手に入るかに見えた、愛の成就、そのことへ向けての歓喜、高らかな愛の称揚、そういった順序が感じられて、これはこれで、味わい深く見ました。

リプニツカヤ選手は、とても似合う青の衣装、表情が、俗世間から遠い無垢な存在を思わせた・・・・。
はあ、ためいき。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする