懐かしのバレエ

バレエ、パフォーミングアーツ等の感想、及び、日々雑感。バレエは、少し以前の回顧も。他、政治、社会、競馬、少女マンガ。

亀山郁夫新訳「カラマーゾフ兄弟」が・・

2008-01-30 00:55:31 | Weblog
売れているそうな。光文社文庫で5巻くらい。
でも、昔からある新潮社文庫だと、3巻だった。新潮社の方が安い。
亀山先生の5巻目の「おまけ」がたいそう興味深いので、それだけ買って、あとは図書館で借りようか、とか、散々迷って本屋で時間を潰してしまった。

今の大学生あたり向けのマーケティングだと、「売れる」事はとっても大事なんだろうけど、ブームと言われると、
「でも、どんな読まれ方をされているの?」と考えてしまう。

どんなに面白い小説でも、どんなに優れた小説でも、

読み手が、「じぶんの身に引き付けて読む」か、「他人事として、単なる『お話』として読む」かによって、結局小説の機能や効能は、違ってきてしまうと思う。

『カラマーゾフ・・』のとなりに、『悪霊』があった。ネチャーエフ事件を題材にしたこの話が、今思えば、今も新鮮さというか、現代でも、その深刻さは全然損なわれていないと、ふっと思った。

「カラマーゾフ」話に戻ると、父殺しの話、亀山先生の「こだわり」は、面白そうなので、眼精疲労を気にしないですむ時に、忘れずに読もうと思った。ドライアイとの戦いが、この頃キツイ。

寒い!


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唐十郎

2008-01-28 00:23:04 | Weblog
テレビドラマの脇役に、似てる人がいるなと思ったら、唐十郎だった。

テレビに出ると,異星から来た人みたいだ。

赤テントで見たのは、もう何年前だったろう。

顔が痩せたような気がする。


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土曜ドラマ「フルスイング」

2008-01-26 13:35:41 | Weblog
第1回は、文句なしの近来まれな感動的なドラマだった。

次回以降こけるものもあるが、今日は如何。


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里中満知子「天上の虹」20巻

2008-01-26 13:32:52 | Weblog
いつ出るかわからない、面白少女マンガ系歴史コミック。

19巻発行後、20巻が出るまでに年月が経ち、いつ刊行されたか知らなかった。

内容は、大変面白かった。是非こういう路線の漫画を続けてほしい。

本屋さんも、今時は紙媒体に厳しい時代で、経営が多角化し大変な気がする。

この単行本は、お客の少ない大型店の店員さんが、親切に探して見つけてくれた。

待てど暮らせど出なかった巻だが、読むと、執筆に時間かかってよかったと思える

充実の内容だった。

実力のある人は、時間かけた方が、良い作品が書け易いのかもしれない。

発行直後でなくても探して買う価値はある。

山岸涼子「テレプシコーラ」は、テレビの連続ドラマのように、1巻読んでも続き

が読みたくなる、読後おなか一杯感の少ない作品で、買っても買っても終了感がな

く、10.9,7,6巻読んで休止している。それに対し、この「天上の虹」は、

連続はしているが、各巻ごとに読み応えがある。

20巻の白眉は、持統天皇の孫娘で才色兼備の皇女と、皇子の恋愛と別れの話。

何度も読み返してしまった。

19巻も壮絶な恋愛の後日譚が出てくるが、私的にはそれを凌駕する感動だった。


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NHKテレビ放映、ゲルギエフ『白鳥の湖』

2008-01-19 16:39:20 | Weblog
ロシアでのマリインスキーバレエ団、セルゲイエフ版「白鳥の湖」全幕分放映の再

放送を見た。マエストロ・ゲルギエフは、バレエ指揮者でなくオペラ指揮者なの

で、感想割愛。

プリマのウリヤーナ・ロパートキナには失望。(最近バレエブログは、予定調和も

のが多いと聞くが、自分は本当のことを書こうと思う。)

白鳥の腕が堅くギクシャク。脚が、時々プリマとしては「あれ?」と思うような形

に崩れる。オデット登場の「滑る様なパ・ド・ブ・レ」を抜いたのは、身体的な理

由によるものと思う。カメラワークのカバー力が凄い。演奏と一緒に、舞台を精一

杯盛り上げ、感動を誘発している。

ロパートキナは、例えば回転系が弱い。

舞踊的には、ロパートキナは白鳥よりは黒鳥の方が、「硬質」な身体的個性が合っ

ていた。が、演技ではウリヤナより優れた黒鳥は何人となくいるので「白鳥より黒

鳥に魅力」ともいいがたい。それでも黒鳥となると健脚振りを見せて気持ち良かっ

た。「白鳥の湖」の技術的な見せ場では、オディールのグランパドドゥのアダージ

ョでのバランスで、きちんとポアントのアラベスクで静止を見せ、ほっとさせられ

た。ここは得意なのか、以前見たときもきれいだった。グランフェッテ・アントー

ルナンは、生の舞台ではやってなかったダブルを複数入れたが、相変わらず必死で

廻ってる感で、贅沢な要求はできない。軸もぶれてはらはらする。基本的に回転の

キレのない人だと思う。

「白鳥の湖」は、高名なプリマも含め何度も見ている。生の舞台で比較しても、ロ

シアバレエ界の名花たちに「白鳥」ではロパートキナは遠く及ばない。

マリインスキー(ソ連時代はキーロフバレエ)のプリマとしては、よく言われたこ

とだが、「白鳥の湖」のお手本、ガリーナ・メゼンツェワが、好みを超えて素晴ら

しかった。(個人的に特に好きなプリマではないが、バレエの基礎がしっかりして

いて、クラシックバレエの専門家が褒めそうな踊りだ。「舞台で気をつけているこ

とは?」と質問されて、「脚で立つこと」と答えていた。本当にそういう踊りだと

思う)

ただ、「白鳥の湖」を良く知らず、あまりいいプリマを見たことがない人には、ロ

パは、向いたレリーナなのだと思う。目の肥えたバレエ好きには、ロパートキナ

「白鳥」は、あまり高く評価されていない。今回改めて見て、その理由が判った気

がした。

今回、舞踊が弱い分、カメラワーク、照明、音楽で劇的効果を上げ、王子役もふく

め、判りやすく説明的な演技で舞台を補完していた。

愛のドラマを担ったのは、格下のバレエ団モスクワクラシック出身の王子役コルス

ンツェフの方で、愛の勝利に感動しようと思えばできる舞台だが、ロパには、恋す

る乙女の純情も揺れる心も感じられない。オデットがいるというより、オデットを

演じているマリインカの現女王がいるという演技レベルに、とどまった。

芸術としての「白鳥」なら、ボリショイバレエのリュドミラ・セメニャーカも、絶

頂期に「もっとも素晴らしい白鳥」を踊った一人だと思う。

そこまでのレベルではなくても、DVDの出ているボリショイ「白鳥の湖」のアッ

ラ・ミハリチェンコは、愛についての表現力では感動した。

マリインスキー「白鳥」で、素晴らしかったのはメゼンツェワだけではなく、他に

もいた。現テリョーシキナあたりに継承されてくれると良いのだが。

マイナーな所では、マラーホフが以前に代役として連れてきたイリーナ・ザヴ

ィアロワは、白鳥が上手でさすがマラーホフの選択と感心したことがある。スター

のカリスマ性は少なかったかもしれない。

実は目の肥えたバレエ好きには評価の低いロパートキナ「白鳥の湖」の問題は、

バレエ界における「スターシステム」の問題そのものだ。

あるダンサーが「百聞は一見にしかずです」と言った。

芸術で贅沢をしたいのか、楽に手に入るもので満足できればそれでいいのかは、見

る側一人ひとりの判断次第だ。



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山岸涼子バレエ漫画「ヴィリ」

2008-01-17 01:16:34 | Weblog
読んでみて、内容にはちょっとがっかり。

「マンガ」として読めば、構成とか、プロから見ればよく出来ているのだろうけれ

ど。

とにかく、「恋愛」と言うものを根本的に理解していない。

これは、山岸涼子さんの心の世界の問題なのか、或いは現実のプリマ業界にもこう

いう人はいるのかどうか知らないけど。

大きな娘のいる主人公が、全くつきあってもいないパトロンの社長がプロポーズし

てくれるんじゃないかと、一方的な思い込みを抱く。

それは愛でもなんでもない。

ただの未熟だ。いい歳した大人の女性の発想としてはお粗末過ぎる。

バレエ「ジゼル」はいわずと知れた愛についての物語であり、そこに登場する「ヴ

ィリ」を、こういう未熟な女性の話で使われるのは抵抗感がある。

「ヴィリ」では、「愛とは許すことなのだと」とか言うせりふがオーバーに出てき

て疲れるが、(ヴィヴィアナ・デュランテのインタビュー内容だが、大仰にいうほ

どのことか)愛があれば、許すなんてことは基本であって、状況次第でごく「当た

り前」のことだ。バレエ雑誌のつまらんおしゃべりを見ていると、『ジゼルが、裏切

った(?)恋人のアルブレヒトを許すのは、よくわからない』とか、昔の貴族の差

別意識がどうとか、と言う話になるけれど、現代においては、それはただの逃げ

だ。

ゆーたらなんやけど、許せなかったら別れるなり、棄てればいいのが恋。

逆に言えば、何か不都合があって、許せなかったら、それはそれだけの愛でしかな

いのだ。「不実な恋人を許すジゼルの気持ちが解らない」という人は、それ以上深

く人を愛したことがないだけじゃないのかな。

「愛しているから、許さない」こともたまにはある。

でも、それはかなり例外的なことだ。

実の所、ジゼルにおいては、許すとか許さないとかよりは別の所に、話のキーはあ

ると思うのだけれど。

許すとか許さないとかって、いささか傲岸に感じもする。

そしてまた、ジゼルが許したからといって、おいそれとは救われないアルブレヒト

の心もあると思う。

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ダヴィンチ掲載「テレプシコーラ」

2008-01-13 16:28:55 | Weblog
山岸涼子のバレエ漫画「テレプシコーラ」。

いつもダヴィンチを読むと、「次はどーなるんだ!」と思って終わる。

もう10巻も出ているが。

本編の少女の根性モノ ストーリーよりも、付帯する筆者のリアルなバレエ知識が

より魅力だ。

途中で「膝の十字靭帯断裂は、再起不能だけど」というフレーズがあって、

(そうなのかどうか知らない私)ドッキリ。

でも、10代でバレリーナを目指す人向けの話なのでせう。

熊川哲也って、たしか膝十字靭帯断裂だったような気がして、この漫画読んでて

一瞬ドッキリした。ま~、現代医学は進歩も激しいからよくわかりませんが。

もう一つ感心するのが、作者の創造性。

カラボスの衣装のチュチュに、くもの糸っぽいデザイン使ったりとか。

ヒロインが、「あの世とこの世の間の白鳥」の曲に想を得てバレエを作る所とか。

絵は、アラベスクの方が良かった気もするけれど・・。

関係ないけど、一方で池田理代子センセイも意気盛んだ。

あ、映画「バレエ・リュス」見なくちゃ。

寒いけど。
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緑魔子

2008-01-08 00:51:25 | Weblog
去年のNHK大河ドラマの終盤に、突然、緑魔子が出ていた。

改めて、いい名だな~と思った。

老婆役だったけど、動作が若すぎ。

まあ、緑魔子っぽく体重軽そうで、良かったのかもしれないが。

この人がもっと若かった頃、ある劇団に観劇に来て、受付にケーキの差し入れをし

ていたのを見かけた。受付に渡して、ふわっと去っていった。

蝶みたいだと思った。

他の差し入れは酒ばかりだったから、ケーキというのが女の子みたいで、緑魔子

らしいと思った。

不思議な雰囲気を持った女優だと思う。

年初の夜更けのドラマに塩谷瞬が出ていた。

相変わらずかっこいい。

人気が出すぎると、今みたいなかっこよさは出なくなるのかもしれない(?)

と思って、超ブレイクじゃなくても、ぼちぼち出るのを見ればいいのかと思った。

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