懐かしのバレエ

バレエ、パフォーミングアーツ等の感想、及び、日々雑感。バレエは、少し以前の回顧も。他、政治、社会、競馬、少女マンガ。

見る前、観た後・・・

2012-12-30 01:29:38 | バレエ
行って来ました、オーチャードホール。
シェフチェンコ記念キエフ・バレエ、フィリピエワ&マトヴィエンコ主演『ジゼル』。

好舞台、でも。
欲を言えば、もう一つ先が欲しい・・・。

そんな所でした。客観的には、そう思う私が贅沢なのだけど。
フィリピエワ、1幕も2幕も、舞台衣装が似合う、可憐な正統派の容姿。
終演後、カーテンコールの時、花束を胸元に持って白いウィリーのドレス姿でいるのが、
更に似合ってて。。

一方、光藍社さんの宣伝チラシで二人の『ジゼル』の写真を見た時から、
パートナーリングがどうか???、とは思っていたけれど。

フィリピエワの相手役は、やはりシドルスキーの方が、より良かったみたい・・・。
マトヴィとも、決して悪くはないのですが。

花のある主役二人で、スターの舞台だったけど、
恋の演技は、それぞれのお気に入りとした方が、さらにもっと舞台が良くなったんじゃないかと、惜しまれました。

フィリピエワは、前回ルジ・ガラで来日した時,シドルスキーとの古典が良かったので、私はリピーターになって今回来ました。
その時は、彼女は舞台に出てきた時から、晴れやかに外に向かって開く心で踊っていて、その気風がすばらしかった。
それで、もう一回見たいと思ってきたけど、
同じ舞台は二つとない、同じ感動も、なかなか無いと、思い知らされる結果でした。

舞台感想は、明日以降・・・・・(書けたらいいな~、と・・・・。)
終演後、フィリピエワが出まちのファンにサインしてるのを見かけました。
年齢不詳。

★文化村では、映画館(文化村ル・シネマ)の方で、マリー・アントワネットにまつわる映画、『マリーアントワネットに別れを告げて』の上映があって、こちらもお客さんが並んで、盛況。ま、土曜の渋谷だし。

アントワネットに心酔した女性が主人公。彼女が、王妃のお気に入り・ポリニャック夫人に嫉妬していると、フランス革命直後、王妃が彼女に、「ポリニャック夫人の身代わりになって欲しい」、と頼むという、気の毒な話。(解説が書いてあった)

これ、そのうち観にいこうかとも、一瞬思ったけど・・。画面はとてもきれい。でも、酷な話で、結末を知る度胸が足りない・・・。

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円熟の至芸

2012-12-28 02:07:35 | Weblog
29日は、オーチャードホールのキエフ・バレエ来日公演「ジゼル」(一応新版らしい)に、行きたい所。

ここのコールドは、生き物のようにプリマと連動した動きを見せるので、それも含めて楽しみ。期待不安半々なのは、主役男女の気持ちのパートナーリング。二人ともスターで、今は実生活上のパートナーでもないし。プリマが花咲くエスコートになるかどうか。

このホールは、古典の全幕ものには、ちょ~っと狭いんだけど。
フィリピエワ、年齢的にも次に古典全幕で見られるかどうかわからないし、ここは外せない。

1月の公演も行きたいけど、日程的に微妙。だから12月の方は、押さえておきたい。

数年前の12月、バレエ公演日に彼氏が会いたいと急に言ってきて、で、どちらを優先するか迷った、それでバレエを優先(・・・)したら、公演の出来は外れだった。運命なんて、そんなもんかなって。公演って、当たり外れがあって、ふたを開けてみないと分からない。

(友人は、彼と一緒に行けばいいのに、というが、バレエって嗜好があって、ピンと来ない人には圏外みたい。演劇を一緒に見に行ったことはあるけど、バレエは、ちょっと・・・誘う気にもなれないし。奥様同伴の友人を見たことあるけど、そのうちまた夫婦じゃなく、一人で来るようになってた。凄く好きな人には面白いんだけど、2,3回見たら、もういいよ、って人もいるジャンル。)

公演の良し悪しは、賭け、賭博みたいなものだけど。今回は、とりあえず見る前は待ち遠しい。


話変わるけど、こないだのフィギュアスケート全日本選手権、おまけのアイスショーのアンコールで、羽生選手が滑った演目「ロミオとジュリエット」。

あそこで、あんな激アツをやられてしまうと・・・・、
せっかくフリーの「ノートルダム・ド・パリ」の、静かな美しさの世界を、しばらく忘れたくなかったのに・・・。

やっぱり「ロミオ」が一番好き、ってな気持ちに変わってしまいました。

炎!
内にマグマのような塊を抱えて,疾走するロミオ。
見ているだけで,こちらの身体まで熱くなってくる。
こういう演技が出来る人なんだな~と思って。

こういう炎のような演じ方、
ぱっと思いつく所で、ボリショイの昔のダンサーの2,3人、こういう演技の人がいた。
エキシビションやアイスショーは、羽生選手のジャンパーとは別の才、美に感じる心や、アーティスティックな面を全開させられる場に、なっていると思った。

浅田真央選手の「白鳥の湖」。
自分が白鳥中毒なので、いつもミーハーモード全開で楽しく見てます。
もはや冷静な目で見られなくて。「白鳥」という選択はズルい。はまる。

お客さんにも受けてたし。あれは、浅田選手だからなのか?それとも「白鳥」は、やっぱり、日本人に人気があるということなのか?両方かしら?

この位トレーニングを積んでる身体でないと、見れない演目。
彼女にしかできないというか、もっと訓練が半端だと、見苦しくなりそうな振付。

試合の技術としては、やれジャンプが飛べるとか飛べないとか、何回転の予定がシングルになったとか、競技選手って、大変だな~と思うけど。自分は割りと満足。

ジャンプ以外の、作品の表現、音楽性、全身をくまなく美しく操ること、そういう面では、毎度いけてるし、腕の表情とか、回を重ねるごとに良くなってると思って、いつもわくわくして見てる。


後半で、腰を左右に振る振りがあるけど、もしかして、あれで腰痛くなったかしら?って推測して、もしもそうなら、もう少し、振り方を弱めにしてもいいのかも(??)、って思ったけど。余計なお世話かな。

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聖夜の示唆

2012-12-26 01:27:58 | Weblog
人と話していたら、これからの子供は、海外に出た方がいい、と言っていた。
そして、

-日本はこれから、どうなるか分からない。
と、低い声で言われた。

ドッキリ。
サジェストの後、家に帰ってTVで報道番組のマスコミの論調を聞くと、
随分暢気だな~と思った。

道楽も今のうち、とだけは思っていたけれど。

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ディナー

2012-12-25 02:32:10 | Weblog
クリスマスディナーのフレンチが、激ウマだった。
家庭料理では出せないお味。

私には見つけられないような隠れ家的名店で、小さなお店。

もう一回行きたいくらい。

(どんなご馳走も、お腹に入ってしまえば、あとは無・・・・。
ご馳走をたべた後の虚無感。)


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有馬記念

2012-12-23 15:22:44 | Weblog
【レース前】ルーラーシップは来ないんじゃないか、と思ってるんですが。
パドックでは、いい馬ですな。

久しぶりにテイオーと、オグリキャップのレース映像を見た。
岡部幸雄が今日も出ていて嬉しい。
クリスマスは、競馬場に来るかこないか。さて。

【レース後】今日のサンタは、白かった。
ゴールドシップ優勝。

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【祝・羽生結弦 全日本 戴冠】 闘う君、祈る私

2012-12-23 01:41:48 | Weblog
羽生結弦さん、全日本選手権、優勝おめでとう

今日、君が滑る時、私もTVで観戦しながら、自然に両手を組んでいた。
そのまま、天に祈った。どうか、羽生選手の全身にエナジーを!と。

驚くほどしっかりしていて、わたしたちのような、にわかファンの応援を必要としないかのように、いつも強い君だけど。

それでも、君が氷上で闘う時、なにかせずにはいられない、今日はそんな日だった。
神は存在するのか、私は知らない。
祈ることに意味があるのか、私は知らない。

でも、迷わなかった。
もしも何の役にも立たなくても、それでも祈らずにはいられない。
君のために。全身全霊で、闘う君のために。

ジャンプのたび、両手を堅く組んで天に祈った。息をつめて、君の闘いを見守った。
最後のジャンプが決まっても、天に祈り続けた。最後まで、気が抜けない緊張感。
どうか、いい演技が出来ますように!

全てのジャンプを跳び、難度の高い変容系スピンも決め・・・、最後まで彼は、破綻なく見事に滑りきった。この、ハードなプログラムを。

見届けて、涙が流れた。

結果は。
祈りが天に通じたわけじゃなく、羽生結弦が、今日も氷上で、羽生結弦でいただけだ。
また、底力を見せてくれた。一見謙虚な勝利コメントが、彼の夢の大きさを物語る。

そう、これは通過点。最終到達点まで、まだ、これから。

演技後、挨拶の前に、4回転サルコゥの着地場所?で何かを確認しているようだった。
次のことを考えているのね。君は、私たちの熱い想いに対し、真の勝利に向かって冷静な様子を見せていた。

お疲れ様。ゆっくり休んでくださいね、ってその背を見ながら思った。
追う幸せ。

今日は、彼の底力を見た。
でも、「本番」オリンピックでは。
99%は実力努力でも、1%は運もあるのでは?って、思いもある。

私ひとりの祈りでは雀の涙でも、世界中の羽生選手のファン、大好きな人も、ちょっと好きな人も、それぞれが、それぞれの地平で、彼のフリー演技の時、ここぞという瞬間に、羽生選手のために、演技の成功を祈ったら、と夢想した。

天の神様も、少しは反応するかも。(?)

もし羽生結弦がオリンピックに出たら、私は彼のために祈る。
彼のファンの皆様、もし、よろしかったら、ご一緒に。
みなで、応援しましょう

晴れの日も、雨の日も。
君が絶好調の時も、絶不調の時も。
想える僥倖。
「心配」って書くと、相手に不安を与えるかもしれないけど、好きな相手とか、気にいってる対象の身を案じられるのって、幸せや快楽の範疇だと思う。

====================================
(以下、私的独断による分析。敬称略。)

最終滑走、羽生結弦。

その前が、前日のSP3位の、小塚崇彦で、その演技が、ジャンプに陰り。
それで、私にも状況が読めた気がした。

最終結果で3位に入った無良崇人は、直近のGPファイナルには、出場していない。
私が思うに、連投の上位選手の一部は、身体の疲れがとれきれてないのでは?と。

最近の男子シングルは、トップクラスは4回転ジャンプが主流になり、4回転を、2回以上 FSで跳ぶことが、必須条件らしい。世界選手権レベルなら、複数種類が望ましいらしい。

高度になりすぎて、上位選手にはかなり体力的に負担が掛かる。

そんな中、26歳・高橋大輔が、不完全ながら大崩れなくFSまで滑りきったのも、一つには、彼のジャンプをTV番組で解説してた言葉を借りれば、「体力の消耗を押さえた4回転ジャンプ」である為もあろうと考えれば、選手たちの現象に合理的な説明がつく。
(高橋選手の場合は、キャリアや、日本のトップの意地のなまなかでない思い、も、他の選手に抜きん出たものはあるとは思うんだけど。気持ちの強さなら抜けてる。ただ、ジャンプにフォーカスして見ると、小塚選手以降の世代の方が、眼に響く。)

ベテランで、かつ怪我を乗り越えた身体を持つ高橋選手に向いた、「省エネ系ジャンプ」を採用してる高橋選手は持ったけど、それ以外の選手、バリバリの若者路線の4回転チャレンジャーたちは、連戦の疲れも限界に来てるのでは?と。これが私の推論。

(高橋選手もまた、ショートを完璧に決められた時も直近の試合ではあったけど、今回はSPもFSでも、決め技のジャンプ、同じような箇所で、ちょっとミスを出している。連戦の疲れは、表に出してはないけど、あったのでは?と思う。

他の選手ほど崩れなかったのは、元々のプログラム構成と、4回転ジャンプを体力消耗しすぎないように工夫してることも、ちょっと関係あるのでは?と。

逆に、復調途上の小塚選手は、真っ向勝負で、そして敗れた。手の表情の滑らかさに、気合入ったことは伺えた。自分の限界位の事は、やってたんじゃないかと思ってみた。
どう戦うか、は戦略なのだけど。

一方、羽生選手は、不調でも結果を出す為に何が必要か、巧みに計算していたかもしれない。大したバランス感覚だと思う。)

そして、羽生。
前日のSP。気になっていたけれど、ブログには書かない気でいた。

羽生選手らしい、「気力」「精神力」で、いつものようにばっちりカバーできてるけれど、体調、万全ではないよね。顔色僅かに青いし、って。でも、それは言ってはいけないと思った。
一晩寝たら治るかな、と私は期待した。しかしFS当日。

FSでは、もっと悪そうな??感じ。(いや、私の気のせいかも、ということにしといてください、と今は言えるけど)試合前、マスクしてたり、6分間練習で、4回転ジャンプしようとして、転んでたかも。いや、きっと今のは私の目の錯覚よね、と今は冗談言えるけど。

元世界王者のチャン選手が、「ジャンパー」と呼んでた羽生選手は、解説者が「簡単に跳んでる」と驚くほど、他の選手が苦労している4回転ジャンプをあっけなく跳ぶ。
彼のは回転速度が高速で、私の動体視力では、早すぎていつも捉えきれない。みな体力消耗する後半に、トリプルアクセルを、コンビネーションも含め、複数入れられるほど、力がある。

「得意のトリプルアクセル」って実況・解説が言ってたけど、ホント、他の選手からみたら、垂涎なんだろうな、って、苦笑していつも見てた。トリプルアクセル、難しいですから。得意、ですか~、そ~ですか~。は~、どんだけ~~~。ってな。

そんな、呆れ感心するほど、強かった羽生結弦。
ファンになるには、憎たらしいほど強かったひと。

試合直前の6分間練習では、何度かあっけなく鮮やかに4回転ジャンプを披露する姿が、記憶に残ってる。ここで転倒、またやっても完璧じゃない光景って、あまり見なかった気が。これがあの、ぶっとびフェルナンデスならば、なんの心配もしないのに。

(フェル氏は、GPファイナルFSで、4回転を3回決めた時の6分間練習でも、調子悪そうだったんだそうで。試合と練習は比例しないらしいから。)

そして最終グループの試合に。
高橋大輔の演技は、決めるべき4回転ジャンプが決まらず、内容が万全とは言い難かった。率直に言ってみていて感動はなかったが、良くも悪くも観客に助けられた。
ただ、良くても悪くても、ジャンプ等の度、観客が「きゃ~!」という感じで、違和感を覚えた。多少は良いけど、今日は、内容に比べて大げさすぎた。良くても悪くても同じように「きゃ~!」というのは、アイドルコンサートのノリで、競技会とは違う。

審査員には冷静さも必要だ。会場の雰囲気にのまれないでほしい。

前回、羽生選手が1位に輝いたNHK杯では、2位に甘んじた高橋大輔のFSの演技に感動した私だが、今回は違った。二度と、彼の演技に感動することはないだろうと思った。
路線が違う。町田選手の演技と比べると良く分かる。

こればっかりは好みの問題で、私は、本心はかっこいい男性とか言うものに、興味のない人間なので、ステージで自分を見せて、自己アピールに終始するステージングよりも、町田樹選手(ジャンプ不調)の見せた「火の鳥」のように、表現内容がはっきりある、自分以外のものを見せるあり方の方が、好きなんだと思う。

ステージで男がかっこいい自分を見せて、それに女たちが、きゃ~、といって、という構造が、自分は根本的にダメなのかも。

(町田選手は、スケートの競技選手としては、決め技が崩れ、ダメダメだった訳だけど、一方、個人的には、マリインスキーバレエの「火の鳥」よりも、もっとストラビンスキー作曲の「火の鳥」を感じされてくれて、その一点には、心から感謝してる。いわゆる、「顔を作る」とか、そういうことを言ってるんじゃなくて、音楽を表現していたし、内から湧き出るものもあったし。内容があるのは、見てて楽しい。ただ、どの選手にも言えるけど、競技は芸術ではなく、スポーツだから、表現を少し抜いた方がジャンプを跳び易いならば、それもアリ、とも思う。)

さて、羽生選手。
その前に滑った小塚選手が、意外なミスを出して、3位から転落し、改めて、現在男子の最高峰の技術を追う若者たちの体の負担の問題に気づいた私は、羽生選手も、冒頭と次の2種の4回転ジャンプで失敗するのでは?と、勝手な思い込みを抱いて最終滑走者の時間を迎えた。

ところが。
果たせるかな、羽生結弦。

事前には、どうみても体調万全には見えなかったのに。直前の練習では、不安の残る内容だった4回転ジャンプ。最初のトゥループを着地までこらえ、後のサルコゥも、長い脚をたくみに折り曲げてまとめた。これが、これが羽生結弦の矜持!

なんて人だろう!
直前の様子や、まして小塚選手の様子を見れば、今、ここまで羽生選手がふつうにやれるコンディションには、全く思えなかった。
あながち素人の私の穿った見方でもなさそうなことは、いつもくるくると表情を変え、感性豊かな羽生選手が、今日はほとんど表情を変えなかったことにも、見て取れた。
GPファイナル後の体調不良で、筋力少し落ちたっていってたのに。他の選手ほどのミスは出さないのは、一つには素の実力が高いからでもあろうけど、でも、筋力落ちたのよね????それで、ここまでできるって・・・。相変わらずの精神力。

跳ぶ時だけは、獲物を射るような鋭い眼をした。

気力、矜持、目標意識で、ここまで、きっちりやる人。

今日は今日で、また、「すごい羽生結弦」を見せてもらったんだと思う。
でも、今日はずっと祈ってみてたから、録画をみて、やっとゆっくり、その演技のきれいさを、味わうことが出来た。

今日は、文句なしの完全勝利!と、凡人の私は思うけど、あなたはきっと、自分にダメ出ししていることでしょう。目線が高いから。

凡人なりに、ひっそり応援していきます。
私よりずっと羽生結弦を愛し応援してるガチファンのブロガー様たち、情報や熱い感想、とっても参考になりまして、ありがとうございますです。

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多士済々

2012-12-22 03:07:08 | Weblog
【バレエ】
新国立劇場の冬の名物、「シンデレラ」公演中。自分は、ニューフェイス長田佳世さんの日に行こうかと思ったけど、あいにくクリスマス前でお誘いが入ってしまい、行けるかどうか微妙・・。
あのホールでこの演目は、「観る」だけでなく、プロコフィエフを「聴く」よろこびが大きいので、なんとか他キャストでも行きたいのですが。はてさて、どうなることやら。

【フィギュアスケート全日本選手権、男子シングル】
全体に見ごたえたっぷり。またフィギュアスケートか、位に思って、観ないつもりだったのが、多士済々で、結局とても面白く観ました。

ネットで羽生選手のファンの人々のブログを巡ってたら(いろいろコメントや情報、参考になり、有難いことです)、自分のブログ書くじかんがなくなってしまいました。

羽生選手、今日も勿論良かったけど、もはや冷静な目で全く見れなくて、試合中、ジャンプの前ごとに、「ああっ、うまくいきますよ~に!」と無駄にドッキドキしながら見てました。
羽生選手は応援がいらないかと思うくらい、しっかりしているのに。

フィギュアスケート、ジャンプのミスって、起きる時は起きるし、どんな天才でも(全盛期のプルシェンコ級を除けば)やっぱりみていてハラハラ・ドキドキする。

恐るべき18歳。決め所をほぼ落とさぬ出来で高得点。(ちょっと前の時期、体調不良だったとかでも、これだもん。この人ってば。)

この怪物的才能を、・・・それでも、フリーでも、また無駄にドッキドキしながら、「ああっ、次もうまくいきますよ~に!」と思いながら、観るんだろ~な、と。
(リアルタイムで観るのと、試合結果が出た後、安心して録画を見る時とで、また違って見える。)

この新しい寵児に相応しからぬ、凡な言葉しかいえない。「フリーも無事に実力をだしきれますよ~に!」って。

それでも、何でここに書いてるかというと、内容より、多くの人に取り上げられてることが、例えばスポンサー関係とか、何らかのプラス材料になるかな~?と思って。

晴れも雨もあり。
試合としてみれば、歴代最高得点を更新の羽生選手とは明暗をわけた選手もいましたが。
本人はがっかりしたと思うけど、私は試合の点とは異質な次元で、2人の選手の演技に惹かれたかも。

・織田選手。
前見たときより、滑りの時の全身のラインがぐっと美しくなってて、私的にはイメージ変わった。今までで一番足が長く見えた。(体の使い方が前と違うのだと思う。)腕と上体の使い方(きれいなラインの描き方)は、TVに写った選手全員の中で、一番良かったのでは?
選曲もとてもよく、ピュアな内面が、全身の描く伸びやかで美しいラインに、音楽に乗って表出されているように見えるプログラム、演技だった。
たぶん、いい指導があるのか、本人の精進の方向性がよいせい。

清清しい「気分」は、よく表現されていたと思う。主観ですが。

訓練が正しく行われてこその美しさが、そこここにあって、ジャンプの失敗が惜しまれた。でも、ジャンプが失敗したから、全ての良さが失われてたわけでもない事は、ちゃんと見たので、次は気を取り直して頑張って、と言いたい。

(今まではテクニシャンの印象で、好きな選手ではなかったし、ラインが美しいと思ったこともなかった。この変化には意外な思い。)

・町田選手
6位以内に入れず、いま失意してるかも、と思うけど。この人は痛いミスを出しても、予定された表現内容はきっちりやってくれるので、ジャンプの失敗ショックにもかかわらず、自分的には表現を楽しみながら観る事が出来た。

この人だけは、バレエの公演のパンフレットみたいに、文章の作品解説が合ったら、よりよいのに、と思うくらい、一つの「作品」として内容があるものを出してくる。

★他の人々:最初の選手が4回転ー3回転のコンビネーションを決めたり、一方、スケート靴のアクシデントで、試合できなかった選手(ステージマナーの良さだけが救いだった。リンクを降りた後、涙してて、観ててもらい泣き。次回から、こういう場合、最後に滑るとかに変えられれば、と思う。)がいたり、見所がいろいろだった。この無念の選手と、もうお一人
、成績が奮わなかった選手に割りと美男子がいたかも。
技術や表現力だけじゃなく、例えば、オペラ座の怪人とか、使われてる音楽とか、派手目な衣装なんかも、楽しく見たりした。

・小塚選手
織田、町田選手に比べ、近年大きめの試合に出てる場数が、たぶん多い分、技術的に大きな破綻が少なかったのかな?、と思った。いつもより感情表現に力点をおいてたかも。

・高橋選手
いつもながら、なのかも知れないけど、客席の女性の「きゃ~!」という雰囲気に、試合というより、ロックとか、ジャニーズのコンサートとか、そんなものを連想した。
よく観ると観客席が女性ばっかり。たのしい。
こういうのも、いいのか、男のお客さんも居た方がいいのかは、わたしも良く分からない。でも、ソチのグランプリファイナルの時は、会場、空席が目だったから、今回の北海道みたいに、熱いお客さんがいっぱい入ってくれるのは、いいことなのでせう。

・解説の荒川さん
元競技選手にしては、頭がいいのか、経験か、TV特有の環境下でも、短い時間にぱっっぱっと切り替えて、最後に上手く総括できるようなコメントの出し方をしてくるので、ちょっと感心してる。

そのうち、羽生選手が何かのCMに出たりするかな~?と思うけど、どんなものに出るか、想像もつかない。余談だらけですが。

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ギャラリー、その2

2012-12-12 01:48:39 | バレエ


「ワルプルギスの夜」より
(バレエの記事がこの頃少ないので、画像でも。)

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ひと休み

2012-12-10 10:46:07 | Weblog
フィギュアスケート、NHK杯での優勝からGPファイナルと、息つく暇もなく大活躍の、羽生結弦選手。

出来すぎ大器の立派すぎるお仕事ぶりに、内心、ちょっと心配してたのだけど。

不安的中(?)、エキシビジョンは体調不良で回避だそうで。

きっと、でられるものなら出たかったでしょうから。

頑張りすぎ。ゆっくり休んでください、

ってファンの人たちが、伝えてくれるかな。

羽生結弦が出てたから、私も今回の試合のTV番組見た。彼が出てなければ、見なかったか、浅田選手だけしか見なかったと思う。五輪でもないし。

そのおかげで、色んな選手の演技の良さを、きっちり見ることが出来た。
彼は、自分だけ輝くのでもなくて、自分も輝いて、周りをも引き連れてくる人。私にとっては。世界選手権の時も、そうだった。

でも、優秀すぎるから、いつかその反動がくるのでは?って、案じ方もあって。

とても自分に厳しくて、この成果をあげてきたのでしょうから。

無理な体勢からでも、ジャンプの着地を決めてくる所、
ミスをすると、すぐに体勢立て直して、取り返しに行く所、
前回の課題を次にはクリアにして、同じ失敗を繰り返さない賢さ。

精神力、集中力で、身体的に無理をしても結果を出してしまうひとだから。

私のような凡人は、「でも、あなたの体は悲鳴をあげているかもしれないよ」って思っちゃう。

大きな怪我に泣かされることなく、五輪を迎えられるよう、祈ってます。

◆今は、羽生選手の演目の中で、最後に見た「ノートルダム・ド・パリ」が一番好きかな。

羽生選手に、一番大きな拍手を!

◆彼のファンの人たち、TVに写ってて、よく応援していて見ていて心を動かされた。

◆一方、NHKの本田武史解説の一言が、羽生選手のフリーの技術面について、理解の助けになった所があって、とても良かった。

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視点

2012-12-10 02:17:27 | Weblog
◆フィギュアスケートGPファイナル、男子フリー演技見てから1夜空けて、やっと1位の選手を祝福できる気分に変わった。

(時間がたって、たぶんフェルナンデス選手の4回転×3回ショックが、うすれたせい。)

フリーだけ見て、4回転を3回やってる選手が居るのに、と思うと、過去の実績のある高橋、チャンの二人が色あせて見えたけど。

そういう、現在最高難度のジャンプ中心の見方で見るか、そうでないかでも違うし。

今回の実施だけでなく、高橋選手は今までの長い選手生活、そしてランビエール優勝の時、苦杯を喫したことを思うと、とりあえずここらで金メダルっていうのも、ありかも?
みたいな。

◆フィギュアスケートは、どこに力点を置いてみるかで、見え方がガラリ変わるジャンルでもあるみたい。

◆女子の解説の荒川静香さん、的確な解説で、いい案内人でした。

◆町田選手のコメントに、「このプログラムはストラビンスキーの曲を使っていて、ロシアのお客様にも喜んでもらえるのでは」みたいな言葉がスラスラ出てきて、日本人選手も変わったなあ、と感心。この選手のSPは、後から見たけど、ちょっと不思議な独創性があって、珍しかった。

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