懐かしのバレエ

バレエ、パフォーミングアーツ等の感想、及び、日々雑感。バレエは、少し以前の回顧も。他、政治、社会、競馬、少女マンガ。

5/23 ソワレ「白鳥の湖」キャストとか

2015-05-30 01:42:04 | バレエ
 以前、ダンマがの記事で、モスクワでダンチェンコの「ラ・シルフィード」上演した時の公演評が出てたことがあって、プリマのミキルチチェワについて、
他日キャストの、オブラスツォーワに比べ、良くないみたいに書いてあって。(表現に深みがないような、だったかな、忘れたけど。)

それで、ちょっと真に受けて、最初は、彼女で見るのを躊躇して。

でも。よく考えてみると、それは、あんまり気にしなくても良かったのかもね。
海外で見ることの多い友人は、「バレエの公演評が、当てにならないのは、日本だけじゃない」と言っていた。
(どこの国もそうだって。)

自分は、オブラスツォーワも、あんまりタイプじゃないし。


以下、公演で頂いたキャスト表より。自分用のメモがわり。(変更あっても、チェックしてないので、違ってたら失敬。)

(実は23日は、昼から全部見る気だったのが、昼は行けず、夜も、ほとんど見られなかった。

でも、少しでも見られたのを、よしとしよう。
火山が噴火したりして、日本も、明日何があるかわからないから、一回、一回の公演に行けた事を、大切に。)



国立モスクワ音楽劇場バレエ
ブルメイステル版「白鳥の湖」5月23日 ⒘:30開演 東京文化会館 3時間
指揮:アントン・グリシャニン
管弦楽:国立モスクワ音楽劇場管弦楽団

オデット/オディール エリカ・ミキルチチェワ

ジークフリート王子 ゲオルギー・スミレフスキー
悪魔ロットバルト ニキータ・キリーロフ
道化 ムラヴィネツ

1幕 アダージオ オクサーナ・カルダシュ


※最終幕は、王子は、踊りより演技で、青年の克己を表現しなければならない版。

ここはニューフェイスのドミトリエフより、恋愛経験で十分なストックのあるスミレフスキーの方が、内面性のある演技を、見せられやすい立場なんだろうな、と思った。男の愛、真情。それがもっと感じられたら、24日の舞台は、もっと良かった。でも、なにもかもってわけには、なかなかいかないんでしょうね。

※ダンチェンコの道化は、愛嬌があってチャーミングだったりしたのだけど、このポジションは、入れ替わりが結構あるみたいで、今回は、そんなに個性的でもなかった。3幕、道化の子分たちは、頭をフリフリするのが、相変わらずかわいいけど。演技は、総じておとなしめ。

95年の古いビデオを出してきて見たら、ゲンナジー・ヤーニンが、目線や手ぶり、愛嬌た~っぷりで、舞台の魅力を上げていた。

}関係ないけど、ギエムのファイナル公演、演目見て行かない予定だったのが(当初、既存作品だったと思う。)エックの新作「BYE」が加わってたので、行きたいかも。やっぱり、演目も大事なんだよね。懐メロってわけにもいかない。

もうすぐ、競馬の祭典、日本ダービー。予想が決まらない。バレエ、今回は、ちょっとはまった。



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指揮者

2015-05-29 00:40:41 | バレエ
2007年のダンチェンコ来日公演のパンフを見ていて、

当時の35歳の首席指揮者だった、フェリックス・コロボフがいなくなってるな、と思って。

前回、ちょっと前よりふとったとは思っていたけれど。

あれは、過激指揮者というか、かなり視覚に訴える指揮で、演奏もどっちへ飛んでいくかわからないような、刺激的なもの。

今回の指揮者は一人で(前回は2名)、白鳥の湖の一つの正統的な、順当な音楽を導く指揮だった。

それと、上演時間が。前回公演より短かったと思う。(休憩が短かったのか、本体も短かったのかは未確認。)

バレエ団来日についての公式HPに、キャスト表のUPがなかったので、備忘録として記載しておくだけでも、あとあと役に立ちそう。

・「エスメラルダ」は、前回と群衆の処理の印象が微妙に違っていて、
ウラジーミル・キリーロフらの参加した前回は、無慈悲なストーリーにも、演じ手たちのカラーなのか、ヒューマニステッィクなものを感じた。

今回は、もっと冷酷な感じ。
貴族と民衆を対峙させる構図がもっと輪郭くっきりで、

あれ?これって、ブルメイステルは、ほんとはこういうことをやりたかったのかしら?
とちょっとだけ思った。これって?もしかして社会主義リアリズム(死語)とか??ってな。

でも、前々回の公演パンフに昔のダンサーのデデーエフのインタビューが出てて、やっぱり、キリーロフらのやってた方が、順当にブルメイルテルがやりたかったもののように思えた。

・カルダシュは、前々回も「白鳥」の1幕の脇役の女性で、アダージョ踊ってる。でもこの時は、セメニャチェンコの方が目を引いた。
今回は、同じ1幕アダージョで、鍛えられた細身の上体に、白い衣装が映えて目を引いた。

・今にして思えば、マリインスキーとボリショイの人がトップに来れば、ダンチェの男性舞踊手が前より強化されるのは、自明だったのかもしれないが。

自分は以前のダンチェも好きだけど、友人とかは、ダンチェンコはバレリーナは良いけど、男性の技術水準が低い、という意味のことを言われたことがある。これが今回、強化されたのは、事実なんでしょうね。変わりゆくダンチェンコ。

今回は、白鳥1幕のパドカトル等の水準は、きっと客観的には、上がったんだと思う。ジャンプの着地音も減ったし。

自分は、今回みたいに踊りきっちり、っていう感じじゃなく、王子の友人二人が常に仲良さそうに交流の感じられた、1995年(TV放送)の公演の時の1幕のあり方も好きだったけど。

それで、男性ダンサーは、多少、入れ替わりが。ゼレンスキーが人を地方とかから、引き抜いてきたのかなと思ったけど、よく探したというか。
マリインスキーは、一方、今度の来日公演で、韓国人の王子が登場!これも、ちょっとびっくり!マリインスキーってそういうイメージなかったから。

今どきはロシアの都会で、いい男性舞踊手になりそうな人材を見つけるのが、以前に比べ、難しくなってきてるって事かなと思った。

・前々回の公演パンフ、現地取材した、知らない女性の文章が秀逸だった。

・今回の公演パンフのダンサーインタビュー群の中で、ドミトリエフ(なんと、この方、サラトフの出身!チェルノブロフキナ以外に、ここの出身ダンサーってあんま聞かなかったので。)が、今回が最後にならないよう、だったか、次があるように、という意味のことを(言い方忘れたけど)言っていて。
ドッキリ。も、もしかして、次回また公演できるか、未知数ってこと?と思って。

グランドバレエをいい形で実現できる力量があるバレエ団で、ぜひまた来てほしいと思う。けど、公演で、アンケート書かずに帰っちゃった・・・。


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劇場に足を運ぶ歓び

2015-05-26 03:13:27 | バレエ
久しぶりに堪能しました。帯同オケ、凄く良かったです!!!

また来てほしいな。ダンチェンコ日本公演はスケジュールがタイトで、あれなら全公演行きたかったけど、自分がそこまで体が持たなかった。
買ったチケット、ふいにして、誰かにあげたかったけど、そういう時は、会場に間に合わないわけだから、暇人の友人がいないと無理。

5/24、千秋楽「白鳥の湖」

主観的感想と、公平で客観的な見方が、真逆になる公演でした。

【客観感想:王子役デニス・ドミトリエフ、鮮烈の日本デビュー!】

客観感想:今日の公演の功労者は、王子役・デニス・ドミトリエフ。
最初の1幕の登場シーンこそ、王子の友人役の片方(一瞬、ソボレフスキーかと思った)の方が、目立って、おっとりして大人しい印象だったけど。
1幕より2幕、白いバレエの本領発揮の所では、ダンチェンコの今までの白鳥とは、異種の、非ダンチェンコ的な美の世界を、プリマ・コールドとともに現出。

観客にも伝わって、本来、公演によっては観客の意識が弛緩する「2幕白鳥グラン」の所で、盛大な拍手。そのあとも。
なんちゅーか、徹頭徹尾、師匠のウヴァ様の教えを守って、優等生のいい子っぽい。(主観的には、段取りが全部ウヴァ様そっくりで、見てて、頭が痛かった。)

丁寧にプリマを扱い、高度なサポート技術で、手つき、プリマの腰を抱いて斜めに倒す所の、丁寧さ。腰の抱き加減のやさしい感じ、長く伸ばした腕のエレガンスとか・・・。美と、ウヴァーロフ仕込みのフェミニスト風サポート。王子とは、立ち方、歩き方が大事と、ヌレエフが示唆したが、立ち方の脚の具合、歩いてる時の、脚が床に吸い付くようで、足音せず、たーっと走れる所とか。 脚がねえ、相当鍛えられてるなって、王子役として。舞台立ってる間中、ビシーッとしてて。あれはなかなか大変で、結構、皆抜けた所はあるものなんだけど。

2幕は、それに加えて、白鳥たちと一緒に居られる人で、プリマと一緒に、白の王子の世界を、よく表現していた。

むしろ息の上がってくるはずの後半の方が、力のいるサポートも調子を上げていた。


プリマ:ルシコーワが、キャリアが浅く、一生懸命踊ってるけど、ちょっと頑張って踊ってるとき、助けてあげたくなるような、ちょっと頼りない、よく言えば、守ってあげたくなる所があり、プリマを守って支えている王子が、だんだん、よく見えてきた。

それで、例えば白鳥2幕の後半、プリマが回転しながら右へ進む時。

途中から、ここは大半のプリマが苦しくなってくるんだけど、「おお、頑張れがんばれ、あともう少し」、と思ってると、デニス・ドミトリエフが最後の所で近寄ってきて、プリマを後ろから支えて、アラベスクをする腰を持ったりする時とか。
そういう時だけ、頼りがいのあるお兄さんみたい。デニス。

貌は優しそうな美男だけど、プリマを助けようとする時は、しっかりして見える。(主観的には、ぜんぜん私好みじゃない人だけど。)

ステージマナーも含め、今どき、こんな本格仕様のダンスールノーブルが出てきていいものか当惑するが、よくここまで修行したと思う。
教わるデニス氏も、教えるウヴァ様も、凄く支払ってるものがあると、ドミトリエフのアダージョ、サポート見ると分る。
最後に、自分の手柄を全部プリマにあげちゃうような所も、師匠そっくりで心配になる。美しいとは思うけどさ。

ウヴァ先生の言う事聞きすぎず、時には抜きどころを作って、要領よく生き抜けるといいけど。ゼレンスキーは、要領いい処世術のお手本的な人かも(?)
3か所の兼任の芸術監督って、ありえね~!

【管弦楽、最高!】
本当に、「白鳥の湖」全曲をよく理解していて、つややかな演奏が、1日立つと、頭の中に鳴り渡っていて、素晴らしかったと思いだしている。
1か所くらい、あれ?というか所あったけど、全体的に、素晴らしくて、堪能した。

一番の功労者はドミトリエフか、オケか。やっぱオケかな。
【ルシコーワ】
美人と紹介されてて、でも、性格は素直で親しみやすそうな女性に見えた。
(自分的には、前代のセメニャチェンコの方が、(ダンチェに居た頃の)容姿的には好み。
踊りは、自分は、すごくうまい人を見すぎてるので、悪い意味で。ごめんして。)

一部の男性に受けそう。
プリマとして私の好みではない。(のは、彼女が悪いわけではないので。)一通りそつなく踊った。やや頼りなく感じる時、ドミトリエフが良く見える。

かわいい素直なオデットと、同じく素直な優等生のジークフリート王子のハッピーエンドの白鳥の湖。
ドミトリエフの方が、腕とかエレガントだけど、

それが「王子に比べ、姫は気品が劣るわね」と見えるのは、マラーホフ型王子。

今回は、逆で、姫と王子が一緒に踊ると、王子のエレガンスが、オデットに転写して見えて、姫がよりよく見える効果が。こういう所は、やっぱり王子は師匠に似てる。
(私は、ドミトリエフは全然タイプじゃないし、ウヴァ様の王子には、誰も真似できないような所がいくつかあるので、自分的には一緒じゃないけど。見ようによっては、ドミトリエフの方がいいという人がいてもいいと思うけど。主観とか、趣味って大事だから。)

【3幕の変化】
一番ショックだったのは、コレ。・・・キャラクターの先生状況、今どうなっているのかしら?
今も、悪くはないけど。あれを観たくて劇場行ったから、前の妖しの悪魔舞踊団のど迫力!あれが少し弱まって、寂しかった。
変わった原因は何か考えて、暗くなってた。

労音が招聘してた時代からの、一部の隙も無い見事なアンサンブル、今はそれにただ、感謝したい。

【4幕コールド】
とこの版の4幕群舞、振り付けの素晴らしさは改めて感じた。でも、コールドの踊り、ゼレンスキーも、居るなら注意してっちょ!と思った。
誰の指導領分か、知らないけど。

【3幕黒鳥】
彼女なりの演技はしてたけど。アップで見ないと、凄く表情つけてるのが、わかりにくい。多少悪女系。ここは、悪い女キャラでやる人と、そんなに悪女じゃない系のプリマがあるけれど。前代のチェルノブロフキナがやってたのと同じ、悪魔に目配せして、「これでいいの?」といちいち聞いてるような、悪魔の娘の演技。
グランフェッテアントールナンの後、ここの演出は王子が腰を回して終わるけど、ここは、ものすご~く腰廻すのが上手で感心した。(他の腰まわす場所では、そんなでも無かったけど。)

【悪魔】
よくやってたけど、キャストに疑問。
悪魔のスペシャリストの古株が居なくなったのか??若手を起用してたけど、凄く難しい役。場を仕切る役で。
段取りが難しく、怪我しやすい役。安全策で、他の人と少し距離を置いて、見せ場のどんでん返しの所を演じてた。

キャスト表では、初日フェビュスやった人になってて、(ほんとにこの人だったっけかな?)こういうポジションの人がやる役というイメージが、ないのだけど。

いいだせばきりない。勝手な素人の感想なので、気に入らない人は、主観の相違と割り切ってくだされ。
雑ですが。公演雑感でした。


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The show must go on

2015-05-24 23:51:23 | バレエ
前言撤回。

5月24日、モスクワ音楽劇場バレエ、来日公演、千秋楽。
当日券で行ってきた。無理した。


まず、平日客>日曜客 でした。これも前言撤回。日曜の客質は、下がる。
って、前も世界フェスの時思ったのに、忘れてた。

客入りが多い方が、質は下がるもの、なのかも??

まあ、まあ、いいでしょう。気を取り直して。

モスクワ音楽劇場バレエ
ブルメイステル版「白鳥の湖」2015/5/24 12:00時開演(早!) 上演時間:3時間
音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー

振付・演出:ウラジーミル・ブルメイステル(1953年)
美術:ウラジーミル・アレフィエフ
指揮:アントン・グリシャニン
管弦楽:国立モスクワ音楽劇場管弦楽団 

オデット/オディール クセーニヤ・ルシコーワ  
ジークフリート王子 デニス・ドミトリエフ
王妃 マリア・ポタポワ
悪魔ロットバルト キャスト表:イワン・ミハリョフ(これ、変わったかも。)
道化 アレクセイ・ババイェフ
アダージオ オクサーナ・カルダシュ
バ・ド・カトル オリガ・シズィフ マリア・テレサ・ベク
        アレクサンドル・オメルチェンコ キリル・サフィン

三羽の白鳥 オクサーナ・カルダシュ  ナターリヤ・クレイミョノワ
      ユリア・ステパノワ
四羽の白鳥 アレクサンドラ・ドロフェエワ マリーヤ・ゾーロトワ
      アナスタシア・リメンコ  クセーニヤ・ロマショワ

スペインの踊り ダリア・ダリエンコ
ナポリの踊り  アナスタシア・ペルシェンコワ
ハンガリーの踊り クセーニヤ・ポクロフスカヤ  ヴィクトリア・ジノヴィエワ
         レオニード・ブリンコフ  アレクサンドル・セレズニョフ
マズルカ スタニスラワ・アイトワ  セルゲイ・マヌイロフ

一応、キャスト表で記載。変更あったらごめん。


主観的感想と、公平で客観的な見方が、真逆になる公演でした。

感想書けるかしら。
客観的には、ドミトリエフ、良かったです。
(ん?主観的には・・・?)

演奏、とても良かったです。

ダンチェンコ白鳥も、変わってゆく。
それでも、The show must go on


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質と量

2015-05-24 02:08:35 | バレエ
朝の朝礼で、上司が、「仕事は、質と量!」と言ってて。

それなら、バレエ公演の観客も、「質と量」!?


ダンチェンコこと、モスクワ音楽劇場バレエ来日公演。

始まる前は、お客様の入りとか、多少どうなるか、気にしてたんですが。
思ったより、悪くなかったし。(来日公演、ここ3回位で、前より公演に、そういう意味で安定感は、少し出たのかな?と。
前々回は、白鳥のプリマレベルは高かったのに、お客様が多くなく、勿体なかった。)

それと、公演の雰囲気がいい。


無事、いい感じで成功裏に終わりそうで、ほっとしました。(って関係者でもないのに・・)

初日の「平日マチネ」は、さすがに客席埋まるのは、無理日程だけど、それでも思ったよりはまともだったし。

そして、お客様の一部が、(前もそうだったけど)何か、友人とロビーとかで舞台についての話をしてたりとか。

何となく、劇場空間が、いい雰囲気で。

満員の公演は確かに良い面はあるけど、客層とかの問題もあって、入りはいいけど、あんまりいい客様じゃない時もあるって思って。
今回は、どういう客層かは分らないけど。観客は、量だけでなく、質も大事だと再認識。

既存の大バレエ団の公演の常連層は、あまりきてないかも(顔見知りも出会わないし。)けど、こういうのもいいなって思いました。
お客さんが公演を、公演を見てる感じ、楽しんでみてる感じが伝わってくる。
、、
別に、劇場で寝る客居るのは、その人の自由ですが。以前、他公演で、スタープリマだけじっとり見て、後は寝てる方がいて、いいけど、苦笑したけど、それも一興ではあるけど、今回みたいないいお客さんだと、普通に楽しい。

白鳥の公演感想までは、ちょっと書ける自信がないですが。

ブルメイステル版は鉄板だから、ま、高め安定。

余談ですが、ダンサーさんが、マチネ後、お弁当を買いに行かれて、それを手に文化会館そばの坂を歩いてたり、結構普通にいらっしゃるので、
気づかないふりをしながら、ささっと見たりして。彼らの邪魔になるのは嫌なので、気づかないふりしつつも・・。

私の前を、金髪ロングヘアのバレリーナさんが歩いてて、鍛えられた体の動きがきれいで・・。
体幹が鍛えられてて、自分も少しは体幹鍛えなきゃ、と思いつつ、素敵だなと思ってみてました。
ほんとに、このごろ筋力つけてなくて、まずい。なかなか前のバレリーナさんみたいにしっかりした体になれるものじゃないけど、自分はこの身体、このままではいけない、という反省会してみたり。触発されますね。

見るのもいいけど、少しは運動しなきゃ。

こんな内容ですいません。

24日昼公演は、ニューフェイスの若いプリマ。
美人だと書いてありますが。えっと、「エスメラルダ」の時は、キャリアの浅さを反映して、フェビュスの方が上みたいな、初々しい役作りでしたね。
白鳥は踊ってみないと分らないから。
王子役は、イケメンで、踊りもそこそこ踊れる手堅い若手系らしい。「永遠の王子:ブハラエフ」が(笑)懐かしい。
バレエ団も人も変わっていきますね。

芸術監督も兼任。今の総裁は、前のウリン総裁が、フィーリン事件で、ボリショイのイクサノフ総裁が辞任になった事で、ボリに移ったから、ダンチェに来た人。
次回公演も同じかわかりません。ゼレのインタビューは、総裁が自分を選び続けるかは分らない、と少し不安をのぞかせてもいて、競争社会をかんじさせるもの。。

でも公演は、人が変わっても、楽しいダンチェンコでした。





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愛したひとは、何者か?

2015-05-23 01:41:23 | バレエ
モスクワ音楽劇場バレエ、日本公演。

今日から、名版・ブルメイステル版「白鳥の湖」。

ほんとに久しぶりに、1公演見たら、「次も見たい!夜も見ちゃおっか、」って、一瞬本気で思って、予定変更しかける、
って経験をしました。

バレエは、もう、いいかな~?
とか、この頃、思っていたのだけど。

やっぱり、どんな公演も、好みがあるし、このバレエ団も、好き好き、好みはあると思うから、誰にでも「絶対行くべき」、とは言わないけど。

前も思ったけど、ここのバレエ団は、3キャストあったら、全キャスト見てもいいような。

逆に、バレエ団によっては、プリマの力量差や当たり外れがはっきりあって、第一キャストで見た方がいい公演も、あると思いました。

正直、本音を言えば、近年見た公演で、がっかりしたのもあって。ブログには書いてないし、言わないけど。
今どきは画像も充実してるし、わざわざ劇場まで足を運ぶほどのものか?と思ってしまう公演も、あって。

他、どの公演とは申しませんが。
これって、どうよ??と思った、バレエファンやってる自分に疑問を持ってしまう公演も、ありました。


そんな中で、堅実、誠実なものを、見せてくれました。ダンチェンコ日本公演。
私が、今回の来日、公演日程を把握してなく、直前にこの公演あるって知ったから、そんなに何公演も行けないのが残念。
24日昼公演、迷ったけど、やっぱ無理。23日土曜公演行って、自分は終わりです。

『エスメラルダ』

前回公演の、フェビュス役:セミョーン・チュージンの時も思ったけど。
私は、モテ男で女たらしのフェビュスがよく分らない!

前回のチュージンは、天然フェビュスで、本人の素が、まだとても若くて、今にして思えば、たぶん深く女性を愛した経験ないとかで、ああいう演技になったんでしょうけど。
3幕のエスメラルダを無視する所が、冷たすぎて、自分は見てショックで、しばらく立ち直れなかった。

今回のイヴァン・ミハレフは、チュージンよりは、あざといフェビュスの芝居をするので、途中から、フェビュスのプレイボーイぶりに、むかつきながら、見てました。こういうブログでは、踊りの感想が求められてるんでしょうけど、踊り以前に、途中からフェビュスの行動が納得できなくて、そっちに目がいっちゃって。冷静に見れてないですね。

恋の不思議。

最低男のフェビュスが悪いのか?
それとも、こんな見かけ倒しの美男に、エスメラルダが恋したのが、まずかったのか?

って、フツーに考えると、あると思うんだけど。私は大人になりすぎてしまい、ちょっと変化球を考えていて。

フェビュスは、あんな男どこがい~んだ?と思える極端な例だけど。
でも、恋って、そもそも。

相手に幻想を抱いて、それで、どこかのタイミングで、どうも思ってた人とは、違うらしい、と気づく、そういうことは、ままある。


恋したひとは、何者か?

恋した相手の正体を、後になってわかる、そういうこともある。

その時、自分が、何をどう思うか、それ次第。それが、恋。

自分はフェビュスみたいな男を好きになった経験ないけど、今、愛を感じる相手が、彼を含めて3人いて、
彼氏はもう、今までに、そういう(相手の正体がわかるような)経験はあるので、問題ないけど、
普遍的に、恋したひとは何者か、という問いかけは、常時心の世界で、自問自答で出てくることじゃないかと思った。

3人のうち、もう一人は、去年短期的に好きだった職場の元同僚なので、場所的にも今、離れてしまって、合うことないし、問題ない。
問題は、もう一人。いつか、相手にがっかりする明日も、あるのかもしれない、それまでは、恐れずに恋していれば、それでいいと

舞台見た後、帰りの電車内で、そんなことも思っていました。

エスメラルダを見ながら、エスメ、あそこまでしょ~もないフェビュスを盲愛して、破滅していく彼女を見たら、異性に誤解の幻想抱いて、間違っっちゃう、なんて、人生のエッセンス!恐れることない!って気がしてきて。
今の彼氏とは高め安定だけど、別件で、そのうち終わる恋も、ある。


全然バレエの感想になってないけど。ほぼ独り言・・。

罪滅ぼし↓。

※モスクワ音楽劇場バレエ、日本公演のフェイスブック経由の、ちけっとぴあのHPに、ダンチェ「エスメラルダ」公演紹介記事が。ゲネの様子だけど、舞台の最初の方の情景が分りやすいのがあったので、全然舞台の感想書けてないので、転載。(1幕の最初の様子がわかる記述については、公演パンフもこういうのがあればいいと思います。新しい観客層とか、古いバレファンでも、目新しい演目で、舞台見ても物語の状況が分らなかったりとか、あると思うので。)

興味あったら、ちけぴHPでみてね。
※以下。

国立モスクワ音楽劇場バレエが5月20日(木)から24日(日)まで、『エスメラルダ』『白鳥の湖』を上演する。公演に先駆けて19日に行われたリハーサルの現場に潜入した。

リハーサル開始前。イーゴリ・ゼレンスキー芸術監督が、バレエ団スーパーバイザーのアンドレイ・ウヴァーロフと、オケピットの前で立ち話をしている。舞台上には、本番の衣裳の下にレッスン着をつけたダンサーたち。踊りの確認に余念がない。ほどなくゼレンスキーがマイクでスタートを告げ、ウヴァーロフとともに客席に着くと、オケピットの指揮者がタクトを振り下ろし、リハーサルが始まった。

セーヌ川を描いた幕と共に、これから始まる激動のドラマを示唆するように、力強い音楽が流れる。幕が上がると、小さな女の子を抱きかかえた母親がよろよろと登場し、聖母子像のふもとで眠り込む。するとジプシーたちが現れ、女の子を連れ去ってしまう。目を覚ました母は半狂乱で娘を探しまわるが見つからない。像に向かって振り上げかけた拳を自ら下ろし、悲嘆に暮れる母。この場面こそ全ての発端だ。女の子は成長して、タイトルロールのエスメラルダとなる。

続いて舞台は10数年後、祭りで賑わうノートルダム寺院前の広場に。この場面の特徴は、大勢のダンサーたちが、ひとまとまりの群舞としてではなく、町の人々として一人一人独立した演技や踊りを展開すること。演技理論として演劇界・映画界に大きな影響を与えている “スタニスラフキー・システム”と縁の深いバレエ団ならではと言えるかもしれない。東京文化会館大ホールの舞台全体にパリの広場の活気を再現するべく、バレエマスターのミハイル・クラピーヴィンが客席と舞台を行き来し、ダンサーたちの動きや立ち位置を細かく指示。一方、バレエミストレスのマルガリータ・ドロズドーワは客席最前列から、主にソリストたちを指導する。さらに、指揮者がダンサーに曲のカウントを確かめるなど、最終調整に取り組むバレエ団の白熱した空気が伝わって来た。

広場で踊る美しいヒロイン、エスメラルダに、聖職者ながら欲望をぎらつかせるフロロが目をつけ、せむし男カジモドに命じて誘拐させようとするが、フェビュス隊長がこれを阻止し、フェビュスとエスメラルダは恋に落ちる。エスメラルダとフェビュスをメインで踊っていたのは、20日昼のキャスト、オクサーナ・カルダシュとイワン・ミハリョフだったが、袖の近くで同日夜に踊るナターリヤ・ソーモワとゲオルギー・スミレフスキも振りを確認。同じ動きをする彼らを見比べることで、体型や踊りの質、タイミングの取り方などが全く違うことが、改めてよくわかる。どちらの活躍も楽しみだ。

堅牢・重厚な美術に、ダンサーたちの躍動する身体が映える、モスクワ音楽劇場バレエの舞台。そのドラマティックな世界にどっぷりと浸かりたい。~~~~~~~

~~以上、ライターさんの文章です。
本来、バレエのブログだから、例えば、この舞台情景部分の描写みたいのが書ければ、多少見る人の参考になって、いいんでしょうけど。

あ、そうだ、前の芸術監督のフィーリンは、確か、次回は「石ノ花」を持ってこようかな?と、その時は、多少考えていたみたい。
監督交代なければ、ダンチェの独自カラー、独自演目路線は続いたでしょうから。ゼレンスキーだと、世界のバレエ界のメジャー作品、我々の知ってる作品が入る可能性もあるのかしら?と、インタビュー読んだ限りでは思うけど。ダンサーにとってはとても良いことだけど、日本で公演打つ場合、独自色があって、かつ良いのをやれるのも、良いとは思った。ま、人が変わればそれはそれで、ダンチェの問題ではなく、今日本でバレエ公演というと、白鳥は集客効果面で良いけど、それ以外の演目について、色んなバレエ団公演の内容が妙に似すぎてて、半分くらいの公演が、どこのバレエ団も、似たようになってしまって、それはどうか、と思いもする。


ダンチェ白鳥の湖、お勧めです!(チケット持ってるけど、自分は行けるかな)

公演パンフ、ダンサーインタビューが充で、、ベテラン、いぶし銀のダンスールノーブル、スミレフスキー、今日の夜の王子役が、一番好きな役として、このジークフリートを上げていて、これ読んだら、見たくなりました。彼は今回が最後かな。
今の指導者の指導の方向性が分りやすいのは、新人なので、昼のダンサーもほんとは見ないといけない(ダンチェが今後どう変わってゆくかは、ベテラン見ても分からないから。)と思うけど、間に合わないかも。

20日見たら、今日の昼の王子役も、悪くなさそうだった。
ソーモワは無難な感じかも。ふわふわしたプリマと思ったことがある。
演奏、座付オケ、いいです~。

チャイコ最高!!!

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公演初日マチネ

2015-05-21 03:00:20 | Weblog
モスクワ音楽劇場バレエ日本公演、ブルメイルテル版「エスメラルダ」。全3幕。
5月20日東京文化会館。初日マチネに行ってきました。

13時半開演、休憩2回で、上演時間2時間50分。

好舞台で、行って、行けて良かったです。

エスメラルダ(ジプシーの娘):オクサーナ・カルダッシュ(背中がやわらか~い。長い手足を綺麗にくねらせて、エキゾチックなキャラクターを踊りで表現)

フェビュス(隊長。ヒロインと貴族の美女を両天かける、やな男。美男子):イワン・ミハリョフ(この役は、女性に嫌われそうな役だと思った・・。)

クロード・フロロ:(ヒロインに邪恋を抱く怪しい聖職者):ニキータ・キリーロフ

カジモド(ノートルダムのせむし男):アントン・ドマショフ

グドゥラ(エスメラルダの母):ナタリア・クラピーヴィナ

フルール・ド・リス(貴族の美女でフェビュスの婚約者):クセーニャ・ルシコーワ(前のセメニャチェンコが適役過ぎた。)

ジプシー:ヴァレリア・ムハーロワ(ソロの踊りとか、割と受けていた。)

将校:オメルチェンコ ソボレフスキー(23日昼のジークフリート役の人だった。)

ごめんなさい、時間なくて以下略。また今度。

指揮:アントン・グリシャニン

第一幕:40分 休憩20分 第二幕:50分 休憩20分 第三幕 25分

終演予定時間:16:20

・ほとんどの主役の画像チェックして、今回はこのダンサー、と決めて行った、私の個人的期待のプリマ、カルダッシュ。
もちろん、チケット買った元は充分とれる踊りだったけど。

彼女以上に、むしろバレエ団の統括者(と、公演パンフに書いてあった。)となった、アンドレイ・ウヴァーロフの指導力を、
良くも悪くも、強く感じた、今公演でした。

微妙な差なのだけど。
前回の公演に比べ、舞台上の群衆、人物の配列とか動かし方とか、ちょっとした差が、たぶんあって。
前に比べると、群衆の動かし方がすっきりとして、物語自体は分りやすくなった、とは、思った。照明の当て方とか、色々。

でも。自分は、前のと両方見られて、良かった。
前回来日時の「エスメラルダ」は、フィーリンの持ってきたレベンターリの美術を除いて、ダンチェンコの今までの人たちが温めてきたものだったと思ってるし。

舞台づくりのプロから見たら、今回の方が演出的に上手かもだけど、
自分は前の、わらわらと人が動いて、何が何だかよくわからないのも、ダンチェンコだから、欲目もあったかもだけど、主観的には面白く見ました。
ウヴァーロフは、相変わらず、有能で使いでのある人って感じですかね。
ご活躍で何より。あとは、誰かさんみたく、スキャンダルしないでくれれば。

ウヴァ様も、ゼレもいた。ドロズドーワ先生(太った中年女性が…と思ったら、ドロズドーワさん・・・。)
カジモドのドマショフは、前見たのと同じ人と思うんだけど、終幕の演技が前の方が断然良くって・・・。ムムム。
そこまで良かったから、少し残念。

客席に、普通のお客さんで、すごくわたし好みの外人美女がいて・・・。

※夜の会も、行きたくなった。けど。用事あるので自分を抑えて帰宅・・・・。
不実な二枚目:フェビュスを、長らくの愛妻家:ゲオルギー・スミレフスキーが、どう演じるのか???全く想像つかなくて、興味津々!、見たかった!!!
残念です・・・・・。

21日、13時半の公演で、「エスメラルダ」は、終わりです。
プリマがミキルチチェワに変わるので、いいかどうか、どうなるのか、まったくデータなしで想像つかないけど、
自分の行った回からすると、全体に、納得できるいい公演ではありました。
行ける人は行ってみて。

じぶんもいきたいけど。自重。
白鳥も、行きます。
公演パンフ、キョードー東京のバレエ担当の方のページ、レイアウトセンスとか、よくできていて、拍手!!

とりあえず、今日はこの辺で。



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初日

2015-05-17 01:00:57 | バレエ
競馬のビッグイベント、日本ダービー♪が、5月31日に迫っているというのに、

星の数ほどある、バレエ来日公演の一つの話題で、何ですが。


バレエ公演、たっくさんあって、他に行きそびれてるのに、これに行く。

次週、5月20日からの「モスクワ音楽劇場バレエ日本公演」♪
これも、めぐりあわせ。気分。

(ここの公演主催者のキョードー東京さんの、今公演のフェイスブック、担当者がすごく良い内容を紹介してて、有難かったです。
担当者の趣味も入ってるのか、現地の写真や情報が多くって。

他のバレエ公演も、フェイスブックってこんな力入ってたっけ???
観客からすれば、有難いことです。)



でもやっぱり、キャスト選びは一応、出演ダンサーの画像チェック入れてみました。

そしたら。

一番チケット売れ行き悪いんじゃないか?と心配してしまう、5月20日「エスメラルダ」初日マチネ!
(平日マチネ、東京文化会館って、ど~ゆ~公演の打ち方なのかって???私は去年も他公演で平日昼行ったけど、お客さんが入りにくいんのでは??、といつも思ってしまう。企業にチケットさばいたとかを除いて。
日本人は、平日昼は、仕事等で行けない人も多いんじゃ??と思うんだけど??。平日マチネ公演って、会場を借りる都合とかでそうなるんでしょうかね?)

の、この、「オクサーナ・カルダシュ」って知らないプリマが、画像見た限りでは、自分、一押し!!無理して行くことにした!
演技も見ていて深さがあって、無理したくなった。

というわけで、この日に行こうと思ってるけど、前日夜遅くって、開演に間に合えるかどうか??自分が心配。

(会社の若い管理職や同僚を凄いなと思ったのは、飲み会あって、皆で飲んで、私は終電で帰ったけど、20代の子たちは朝帰り。1時間家に居て、よくじつ定時に出社して、ちゃんと綺麗に化粧して働いてる。偉いと思う。)


前回「エスメラルダ」は、ベストキャストと思ってたけど、もしかしたら、私的には、前回の、レドフスカヤの「エスメラルダ」を超えるかも?(ほんとかな)
前回の、敵役のお嬢様役、セメニャチェンコは、蝶花系お姫様としては、適役以外の何物でもなかったので、あれ以上は望めないかな。

残念すぎるのは、人気ダンサー、ポルーニンの不在。ダンチェンコから抜けるならば、日本公演終わってからにしてほしかった。
逆に行こうと思ってた、5月23日昼、ナタリア・ソーモワの白鳥の日。王子役が、自分の好みじゃないので、どないしよって思案中。

この日のソワレの王子役、スミレフスキーは嫌いじゃないけど、オデットの人(ミキルチチェワ)は、もっと陽性の役の方が合う、なんて、ないかな???
キトリとか。感情が表に出るタイプなのは、悪くないんだけど。

元プリマのチェルノブロフキナの画像が、フェイスブック経由で見れるので、ついみてしまい。今のダンサーの画像と比べちゃうのも、いけなかった。けど。
この人は、腕が歌う、語る。脚も綺麗だし、脚の技術も強力だけど、画像が小さいので、腕の語りに目が行った。
やっぱ全幕ものは、アンサンブルの力で、中心のスターがいて、全体との呼吸とか、間とか、総合力で見せてくるんだと、以前の画像を見ると、分かる。

昔、ガラコンサート、今、画像。


昔はガラコンサートで、好みのダンサーを選んで公演観に行ってた。今は画像でチェックも可。ただ、ダンサーが進歩する場合もあるから、出来ればいい画像が出ていれば、いいのだけど。数年前、画像の踊りが酷くって、切ったダンサー、実際には踊りが進歩してて、それよりは、ましだった。TVでちらっと放送されてたか何かで、後で気づいた。だから、絶対じゃないけど。

所で、今回みたポルーニンがらみの画像は、彼の踊り中心で、プリマのソロが切られてた。音楽的にはぶつ切り。
う~む、彼は人気あるのねえ。自分的にはチャイコフスキーの音楽が切られてるのはつらい。2幕、プリマの踊りがカットされてて、ちょっとわかりにくかった。プリマが今一つだからこうなったのか??

自分的には、ダンサーもいいけど音楽も大事で。ブルメイステル版の3幕の王子とブラックスワンのPDD、独創的な選曲部分の甘やかな曲想は、王子の「我が人生最高の日!」と思ってる、恋の高揚する気分をいかんなく表わしていて、何度聞いても感激する。


※関係ないけど、TVドラマの「アルジャーノンに花束を」に、元ダンサーの(非バレリーナ)草刈民代が出てて、山下智久演じる主人公を拒絶する役どころで、花束を投げつけていて最低な親で、主人公が、超カワイソーでした。ひで~母親で、見てて、胸が痛かった。草刈が悪いわけじゃないけど。床の黄薔薇もカワイソ~!
内容は、さすがに脚本、野島伸司ワールド。今どきのTVドラマは、内容がないようなのが圧倒的に多いから、ちょっと意外。




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真逆

2015-05-15 00:10:33 | Weblog
仕事帰りに駅の売店においてある夕刊紙の見出しとか、電車のつり革広告の文春とかの見出しで、
「浅田真央引退」って書いてあったのが、
昨日、TVの記者会見で、「現役続行」、って言ってて。

全く逆、って言うのも、ちょっと極端。

週刊誌とかの書くことだから、実際と逆っていうのも、あるのかな、と
思い直した。

本人のしたいように生きればいいと、思うけど。

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青い薔薇

2015-05-09 02:38:14 | Weblog
青い薔薇を買って、食卓に飾ってみた。
一輪挿しより、葉の緑と、赤い花と合わせた方が映えた。

さて。

ダンチェンコのブルメイステル版「白鳥の湖」の話を、ちょっと書いたので。

この版で特に独創的な3幕の迷宮のような不思議な世界を初めて見た時、て。
自分もまだ若いころで、恋愛とかして、異性と付き合いだした頃だったから・・。

この、王子が悪魔舞踊団に幻惑されて、恋する女性が見えたり隠れたりする場面。

若い、恋する男の人にとっての、女性って、こんな感じなんだろ~な、って思ったりしていた。

というと普遍的だけど。もっと直接的に言えば、自分はどっちかというと受け身で、口説かれる立場だったこともあって、悪気はなくても、
当時付き合った相手とかから見て、こういう思いを、させてたんだろ~な、と思ったりとか。

最初っから、全てが分かってたわけじゃなく、何度かダンチェンコが来日して、作品を味わう中で、だんだんに、恋の色んな面が分ってきて、
この作品よく出来てるなと思ってみた。

現実の恋のことを考えると、こういう思いを相手にさせてたんだなっていうのは、苦い部分も、もちろんあるのだけど。

芸術の味わい。

青い薔薇を眺めながら、ふと、思い出していた。


3幕で盛り上げて、4幕の白の世界の静謐さも、他と異なる理にかなった振付世界で、3幕に気を取られて批評が忘れがちな4幕の振付の見事さも、強く印象に残った。

言い出すときりがないけど。

今どきは、バレエというと、公演の全体水準とか、質は落ちてるので、多少ゆとりある目で見たい。

話変わるけど、一方、シルヴィ・ギエムの引退興行。これもちょっと迷ってて。演目見たけど。隔世の感あり。

もう一人、ルジマートフって、かなり年齢高いはずだけど、未だに見かけがかっこよさを一定キープしている精進力は、凄いと思った。上体とか。

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