懐かしのバレエ

バレエ、パフォーミングアーツ等の感想、及び、日々雑感。バレエは、少し以前の回顧も。他、政治、社会、競馬、少女マンガ。

ユリア・リプニツカヤ引退!

2017-08-29 00:51:49 | Weblog
ショックです~~~。

可愛くて創造性に溢れ溢れた、天才美少女の独自の世界。

彼女のジュリエットが最高過ぎた事(音楽が、彼女が舞うと、今までよりも高尚に響いた、無二のジュリエットだった。)

そして、あの、ソチ五輪優勝の時の演目の完成度の高さ!(あの社会派演目の映画作品から想を得た内容の深さ、振り返りの佇まいと瞳、演舞の全て)キャンドルスピンと命名するセンスの良さ、衣装センスの独自性、・・・

氷上に一瞬舞い降りた天使、素晴らしすぎた天才の演舞の記憶、そして残った画像の一つ、一つを大切にする!!!

と決意する、そんな契機になった、引退発表でした。

こんなにも特別に愛される仕事をしたこと、彼女によく伝わっていたかどうかだけが、心残りです。

メドべージェワの学芸会レベルの、中身がなくてオーバーな演技とか、まだトップが3Aもやってないのか、フィギュア女子!とか、つまらなくなったフィギュア女子。(日本の女子はいいと思うんだけど。)メドが出るようになって、つまらなくなった、みなくなった女子。
(ついでながら、先だって引退した日本の女子選手で、順位的には振るわなかったけれど、もっと心の声が全身から聞こえるような演舞になっていて心を動かされた選手もいた。村上佳奈子さんだったかな、特に好きな選手というのでもなかったのだけど、色々考えてステージになってるのは伝わる。そういうのは、感動、心を動かせるものも出てくる。技術成功しないと、順位上に行かないから、大変なんだけど。)

ソトニコワちゃんも無事、次期五輪回避だそうで(彼女はきっと、韓国の五輪には、いかない方がよさそうだったし)3Aの浅田真央も引退で、これで、これで、次回冬五輪は男子だけ録画で良さそうで、録画容量上、私的には助かったかも、と、負け惜しみを言ってみる。

(羽生結弦&男子4回転の志士祭!羽生の終わらない向上心には、どこまで行んだと思うばかり。見られること自体が僥倖。また、男子の技術があんなにも、限界に挑戦してるのに、何で女子は3Aさえほとんどやらないの?って、素人からすると、女子の傾向には疑問。私は、メドの演技には感動したこと一度もない。身体の線の見せ方もきれいじゃないし。なので、最近、個人的には、女子自体観なくなった。見てもつまらないから。フィギュアは、一時期に比べ、女子と男子の技術の落差がありすぎるとか、他の人も、もっと声を大にしていった方がいいと思う。)

脱線しましたが。
少女から大人へ変わる年ごろの、リプニツカヤさんが、幸せでいられたら、嬉しいなと思いましたです。

誰にも真似できない素晴らしいパフォーマンスをして、皆に特別に愛されたのだから、それが正しく伝われば、次の道も開けるのでは、と思うのだけど。ロシア語でないのが、もどかしい。

フィギュアスケートに新たな地平を切り開いた孤高の氷上の芸術家として、多くの人に与えた至芸を見る歓びの分だけ、是非とも幸せを得てほしいと願って、引退報道への返礼とさせていただきます。

真に可愛い女の子って、最高!

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白鳥の湖~その2 第二幕

2017-08-14 00:48:29 | バレエ
「白鳥の湖」の件。今回は、本題に入る前に、誰もが認める成功部分の話を少々。

第2幕(or 1幕2場)、「湖のほとり」の場面の、バレエブラン。レフ・イワーノフ振付の部分。

超長持ち振付で、時代の変化による価値観の変化などもろともせず、ず~っと基本的には骨子は変わらず、生き残り続け、高評価を保ち続けてるのは、物凄い。

自分がバレエ見始めたころは、ここの振付は「マリウス・プティパ/レフ・イワーノフ」等の記載で、後年になって、プティパより弟子のイワーノフの振付、と明記されるようになった。そういう上下関係もあるのか(?)これほどの振付でありながら、イワーノフの名って、あまり出ないような気が・・・なんでかな。

自分が、バレエ見始めたのは数十年前なのだけど、その頃から「ほとんど手を加えられていない」と評価されていた。

そして今でも、その頃と変わらない。時代の風雪に耐えた。この振付だけは、「白鳥の湖」の大半の振付に採用され、(よほど捻ったコンテ系とか、原型をとどめてないような例外的な版を除き)、やっぱり、未だに、誰も手を加えることができない、それほど完成度が高い、例外的な成功作。他にここまでのものは、なかなかないような気が。

これほどのものを作ったわりには、あまり取り上げられないイワーノフ。振付が皆を幸せにするだけでなく、当の本人も、もっと評価されていいような気もするのだけど?。といっても、当時の振付家たちの世界の状況に、私も詳しいわけじゃないので、ちょっと呟き。


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疑惑

2017-08-13 00:52:23 | Weblog
江崎大臣って、叩かれすぎじゃ、ないのかな。

別に今の所、今までの安倍政権の問題大臣ほどの、本質的な問題を引き起こしたのとは違うと思う。

逆に、稲田朋美の件は、どうなったんだよ!!!と言いたい。一に稲田、2に稲田、3,4がなくて、5に稲田!!!

位、言っておかないと。

(江崎氏をやり玉にして、稲田の件をごまかすつまりなのか?!それはNG)

なんであれだけのことをした、稲田朋美が断罪されないのか!?それで重箱の隅をつつくように、新大臣けなし。ふざけるなと言いたい。
前の人の不祥事を、ごまかしたいのか?

そんなに叩きたいなら、稲田を叩けと言いたい。

江崎大臣の中傷する暇あるなら、それは止めて稲田とか、問題のある元大臣への追及を、やめにしないでほしい。

特にマスコミ。

(今までの安倍政権歴代問題大臣は、あのうちわ大臣あたりから始まって、皆、かなり問題のある要素を持ってた。

被災地でおぶられて、長靴が売れると放言した奴とかエヴァンゲリオンネクタイで、出て行け暴言大臣とか、がんがどうとか言った大臣とか、もっと前だとワインや観劇サービスのの小渕女史とか・・・、色々。しかし、安倍政権の歴代失言大臣履歴って、数も多くて凄いかも。)

別に江崎大臣は、そんなにそこまで、何か意識の持ち方が市民に対して問題があるとか、稲田みたいな最低大臣パターンとか、そういうのは現状ないと思う。
スケープゴートを作って、叩いたりけなしたり、舛添の頃から、度が過ぎるのは理不尽だと思ってる。別に舛添なんか、嫌いだけど。)

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舞台と映像

2017-08-12 02:29:40 | Weblog
私ら古参のバレエマニアが、以前のように公演通いをしなくなって、他ジャンルの、例えば演劇とか、別の公演に行く話が、多少出てきた時期がある。

しかし私の方はもう、かなり昔、演劇にはまった時期があり、卒業(?)感、今更感はあったので。

なので、芝居じゃなくて、近年また、以前の四季ブームとは別系統で流行りだした、ミュージカルの今の教育システムで出てきたのを見ようかな、と思った時期がある。

山崎育三郎は、一度見ようかと思ってたけど、買ったバレエチケットも公演行けずに、ふいにしてしまうような状況なので、実行せずに終わってた。

これが、深夜のTVドラマで、山崎主演ので、ちらりミュージカル仕立ての箇所が、唐突に出てきたので、(ドラマとしての、ちまたの評判は分らないが、)
私的には美味しい思いをした。

「あいの結婚相談所」の第二話で、そのシーンを見た。
(ミュージカルファンなら既知のことでしょうが。その向きには、分り切った話ですまん。)

歌も踊りも、今までのTVのドラマの俳優さんタレントさんにはない習熟、安定感で、凄く上手で、既出のタレントとは別世界だった。

(ミュージカル俳優のレベルって、これより上の人って私はあんまり知らないんだけど、(下手な人なら過去に見たことはある・・・昔の日本のその手は、あんまりレベル高くなかったんで)自分的には、この山崎育三郎位のレベルでミュージカルやってくれたら、充分満足。本当に上手だなあ、と思ってみた。)
(そこそこ「うまい」人ってはいるんだけど、そういう域じゃなくて、もっと上。ステップの軽やかさの、ほどよい感じや、絶対しくじらなそうな安定感(環境変わっても、転んだり滑ったりの失敗、絶対しなさそうな足の運びとか全身の空間を掴む力、みたいの。バランス感覚、かな。)、くるくる動いて、その場に祝福の鐘を鳴らすような雰囲気を醸し出す、非日常的な虚構を舞台の上に顕現する力とか、歌一つとっても、なんて形容していいのか言葉に困るけど、ああ、本当に上手だなあ、と思って。コングラッチュレーション!という言葉のハッピーオーラに相応しい奏で方、声の響かせ方って言うのか、朗唱術。歌も、音譜の表現だけじゃなく、高音域に転じた時の声そのものからも祝福感を感じることはたやすい、とか。高音域に天上性があることとか・・。etc・・。

上手いけど、嫌味がない。全体に。歌も動きも。「品がある」って形容とも少し違う。うまく言えないんだけど、過不足なく三拍子揃ってセンスがいい。非の打ち所がない感じ。こういう域って、正しい方向性の訓練を相当やらないと会得できない域だと、初見直感感想。


その「ミュージカル風」場面は、ドラマの途中でやってるので、主人公らが立つ場所、下も舞台じゃなく、普通の外の足場の悪そうな所とか。それも含めて、自在に動いて歌ってるんだけど、ステップの軽みのほどよさ加減とか、堂に入って安定感抜群な在り様とか、空間を、その身体でミュージカル空間に仕立てていくさま、プロな感じが、とても心地よい。山崎育三郎の良さって、勿論本人の才能と努力、年季だけど、それだけではなく、バックボーンを感じさせる才能。このミュージカルスターを育てた演出家の指導とか、こういう人が輩出できるシステムがあってこそのものって感じがした。

第二話は、突然のミュージカル風場面(結ばれる男女に向かって、それを祝福する気持ちを、主人公が歌って踊って表現してるみたいな場面。)のグレードが高く、他は普通のコミカルでハッピーエンドなドラマ、という印象だったんだけど、それでつい第三回も見てしまうと、ドラマの方も目が慣れて何となく面白くは見れたかも(?)

山崎育三郎目当てで見たけど、シスター役の女の子も、山崎同様、TVドラマの演技として超うまいレベルの演技者というわけでもないわりには、何となく、3回目にして山崎扮する主人公のちょっと変人系の人と、芝居の呼吸って言うのか、相性があってきた感じがしたんだけど。
そう、シスター役の人も、なかなかあってるような気がしたのは、2回目のミュージカル風があったので、3回目もつい見てしまったので、細かい所にも目が行った、とか多少好意的な色眼鏡で作品を見た、ということもあるかもしれない。

2回目見た時は、本当は、この山崎育三郎の才能(ミュージカルスターの部分)を、舞台でなくTVドラマの制約の中でも、何か場面として工夫して出すには、どうやったらいいのかな~?何かいいアイデアってないかな~?と思ったんだけど、あの唐突なミュージカル風挿入以上のアイデアって、なかなか思いつかないものかもしれない(?)ドラマ部分は普通だったから、ちょっと勿体ないような気がしてた。

(ただ目が慣れるということもあって、3回目は、ドラマも普通に面白く観れたので、これはこれでいいのかもしれない。)

舞台と映像。
映画やTVドラマの方がいい俳優もいれば、舞台の方が全然いい俳優もいる。両方いいのもいる。

そういえば、三上博史は、逆パターンで、私的には、舞台<映像 の人だったのを思い出した。(舞台も評価もあるし、悪くもないけど。映像、特にTVドラマの方が、超ハイレベル(年齢重ねてからのは特に)な、こともあって。)
(三上博史のTVドラマの演技の深度、高度なコンセントレーションによって独自の世界を築ける不思議な力量は、凄すぎて、私ごときがどうこういうのも不遜だが。)舞台とTVドラマ両方でそれなりに通用した例は、藤原竜也とか?。


「あいの結婚相談所」。他ドラマの打ち切りの話が出てたので、深夜だけど、うちきりとかならずに、続いてくれるといいな。



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原爆許すまじ

2017-08-09 14:41:33 | Weblog
原爆の日に、広島・長崎の両市長から、核兵器禁止条約について、参加しなかった日本政府への批判と、参加の呼びかけがあり、当然の主張と思った。

立場が違えば異なる見解もあろうが、地道に訴えていくことも大切。

何でこんなこと、ここで書いてるのかと言えば、直接には、原爆の日恒例の、原爆についての特集の番組を、2,3見てしまい、今風の新しい放送手法もあって、触発された、という事はある。(やっぱり、昔と番組の作り方が違って、CGか何か知らないけど、手法的に視覚面でより具体的に分りやすくなっているかなとは思った。)

見てて一番痛かったのは、NHKのドキュメンタリーの「原爆死」を扱ったもの。

こういうのは、自分らが見るよりも、アメリカの人々が多く見るべきだし、一番見るべきは、原爆を落とす判断に関わった為政者や、開発者とか、その他関連する人々(もう死んでる人物もあるわけだけど。)と痛感した。アメリカ人、全国民が見ても、良い位だと、ごく私的には思う。

権力者だって、為政者だって、全てを解って判断してるわけではないことを、小泉純一郎の対応がよく示していると思う。

・首相だった頃・・・原発推進政策で、反対派の主張を圧殺した。
・その後、福島原発事故以降・・・フランスだかどこかで、原発の後処理の深刻さだかを啓蒙されたんだったかで、一転して、今の政府の方向性に批判を隠さず、反原発を主張した。

為政者が、自分のやったことがなんだったか、後から分った例。
福島原発事故、未曾有の事態ではじめて、自分が何をしたのか、思い知った。為政者が全てわかって判断してるわけじゃない、間違ってはいけない。為政者側の言う通りにしておけば良いなんて思う奴は、愚かだ。

また、「原爆死」を扱った番組の中で、「こんなに酷い苦しみは、この世でちょっと、他にないんじゃないか」、だったか、(ちょっと違ったかも)そんなような、原爆死に至った患者たちを診た当時の医師からの発言があった。本当に、きっとその通りだと思う。

あれを見たら、勇気を持つことができるようになるというか・・・。

自分が10代の頃、特高警察の拷問の話なんて、自分なんかはドン引きして読んだ記憶がある。その時は、自分には、最初に出てきた、たしかつめはがし拷問のあたりで、もう、しょえええ~と思ったり。とても耐えそうなシロモノではないので、もし万一こういう状況になりそうな場合っって、自分らは自死できる段取り訓練を徹底しないと非現実的だな~と思ったり、つまり歯医者も拷問も痛いことは嫌いなので~、という思考回路。口を割らずに拷問に耐えて、血の詰まった袋状の遺体として遺族のもとに届けられるに至った闘士なんて、凄いと思っても自分にはそんな英雄的行動、無理無理、遠い世界としか思わんかった。

けれど、今回は、「原爆死」のひどさに比べれば、多少のことは…、みたいな気になってきた。

刑務所の拷問よりも、もっとずっと酷い痛みもあるのだと知ると。

原爆を浴びて、苦しんで死んでいくのは、とても人工的な事で引きおこってる、異常な死に方だから。そのメカニズムを解説していたので。

そんな苦しみを受けた人たちも、同じ日本人の中に、多くいたのだから。こんなことは、あってはならないと、思うばかりだ。それに比べれば多少のことは、みたいな気分になってくる、そんな放送内容だった。

(原爆を浴びたことによって、体内の血管の水分が一部が蒸発して…等々の、血管その他、人体皮下の図解(よく健康番組、病気解説の番組で出るようなの)が、分かりやすく、メカニズムの見せ方の工夫があって、素人向けに良かった。)

声を上げないより、挙げた方がいい。
共謀罪とか、面倒な世の中になってきたとは思ったけど、思った通りに生きて、何かあったら、その時はその時。
これは酷いとか、行きすぎだなと思ったら、声は上げないと、歴史が繰り返すだけだから、二度とあってはならない、というようなことは、繰り返さないように、出来ることをしていった方が、いいと感じた。

・最後に、リピート。
私よりも、米国人が、そして関係者が、この「原爆死」の壮絶な映像を、見るべきだ。

その昔、公害病の告発譚で、田中正造は、足尾銅山鉱毒を告発したさい、汚染された水を議会かなんかで周囲に示して、「この水が飲めるか!?」と皆に迫った。(って、何かに書いてあった。)

それでいったら、あの原爆死、「お前ら、こういう目にあいたいと思うか!?」って、アメリカの原爆投下に関与した全員に、言ってやりたい。

と言うのが、番組見た瞬時の感想。

このくらいのこと、一日本人の私が書いても、いいでのは、ないかと。

ついでにいえば、トランプ政権へのチェンジは、日米のありかたの、みなおしのきっかけになりうると思うし、何でもアメリカの言いなりでいいわけでもあるまい。アメリカ追従とか、あべしんぞうマンセーとか、ほんと、やめてほしい。

固い話が2件来たので、次回は柔らかい話で。

【おまけ】「原爆死」のドキュメンタリーを見たあと、人類最速の男と言われたウサイン・ボルトが、ついに勝てなかったレースを見たけど、人間の身体が原子爆弾の力で、めちゃめちゃに破壊されたのを見た後なので、こんなにも鍛え上げられた身体で最上のパフォーマンスをし続けられたことの有難味が、心に沁みた。最後は3位でも、ボルトは、こないだのオリンピックは勝てて良かったね、と素直に思った。

同様に、その日、広島東洋カープの勝った野球の試合を見て(原爆の日だから勝った、かどうか知らないし、「だから勝とう!」と思っても、それで勝てるほど勝負の世界は甘くないと思うが。去年神ってると言われた鈴木誠也とかがレース回顧の短い放送に映っていて、原爆の日の今日、勝って良かったと思った。チームプレイも光るカープの面々を見ながら、やっぱり、こんな立派な身体で活躍できる幸せを、感じた。

「からだ」。今あるものの、有難味、大切さを、再認識した。

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原爆の日に。ザ・スクープ『ビキニ事件63年目の真実』

2017-08-06 15:27:33 | Weblog
たまたま何気にTVつけたらやっていた番組の内容が、原爆投下のあった日に、相応しい内容を備えていた。

ザ・スクープ『ビキニ事件63年目の真実』。

身の毛もよだつ、恐ろしい水爆実験の話。広島・長崎の1000倍の威力とか言われると・・、自分には、広島・長崎だって、大変な事なのに・・・。

渾身の報道番組だった。

地道な取材を続けた関係者の仕事は、色々と困難はあったと思うが、称賛に値する事は疑う余地がないし、こういう事を、共謀罪とかがはびこると、権力側にとって困るから潰すとかってならないように、私たちが監視していかないといけない。

普段からこの手の問題に意識の高い層はともかく、自分のような、普段この手の問題に縁遠い者には、今日がどういう日か、一番思い起こさせてくれ易い番組で、良かった。

番組を作って、放送に乗せた関係者に敬意を。

ビキニ環礁の水爆実験。それは島民を人体実験のサンプルとして扱う、という、世にも恐ろしいものだった。

って、文で書くと、リアリティが伝わりにくいと思う。それが映像、それも日曜日のTV放送だと、広範な人に向けて、実際の被害者たちの映像や肉声、或いはその環境の映像と併用で、現地取材者の説明入りの方が、身近に感じやすい良さもあるのかも、と思った。伝えやすさ、という点でも、とても良い企画だったと思う。

第五福竜丸の事件で、日本人が傷つけられ、さらに政治決着で、アメリカの水爆の影響は否定され、責任は問われず、日本の被害者に払われた金額は、びっくり、たったの200万円!けちだなあ。

そしてこちらで死亡した遺体も、解剖で、アメリカ人医師の研究用(遺族や犠牲者の為でなく、あくまで水爆の影響計測のサンプル目的で)、被ばく細胞の一部がアメリカに送られていたとか。・・・ああ、またか~、アメリカ~~~!!!と思うような話が、次々に出て。

権力者の何たるか、目的のためにここまで異常なことをやる、一見、狂気のようにも思える権力の怖さには慄然。
(つまり、アメリカさんは、ビキニ環礁の島民の人々を、水爆の影響を測るモルモット扱いで、自分たちと同じ人間だとは思ってらっしゃらなかったってわけですね。日本の第五福龍丸の船員さんも。・・・今どきの人はドライだから、権力者なんてそんなもんだと思うかもしれないけど、映像見ると、そういう人でも身のけはよだちそうな気がする。放射能、放射線量の大きさとか、結果とか、こわい世界でした。自分的には涙なしでは見れない内容で。同じ死でも、もっと楽な死に方したいのが普通の人だと思うし。アメリカで、こういうことをやった人たちの罪は、永遠に消えないと、私的には思う。)

やはり国民がそれを監視していかないといけない、と、改めて思わされた。

日本は、だれが首相になろうと、アメリカに迎合、追従する、という路線は、今の所、決まっていると思う。
(別に、追従しなくて済むんなら、自分はそれで一向に構わないんだけど。)
(戦争中は鬼畜米英だったくせに、と思うと、情けないものもあるが、まあ、それはともかく。)

ただ、その中でも、あまりにひどい話は、譲歩を引き出していかないといけない。闘いは、そこここに、あるのだとおもった。

【日本の事】余談をいえば、今回の政権のふらふらぶりを見てると、内閣支持率もバカにならないというか、国民の支持がないとなると、出したものを引っ込める、政権側の右往左往を見ていると、改めてバランスも大事だなと思った。

今回放送の、ビキニ環礁、水爆と人体への影響実験の話とか、あまりに酷いことには、相手が誰だろうと、声を上げていかないと、いけないし、その声の大きさとか、あるいは権力側のやることにしても、バランスがあるし。

【アメリカの事】他の色々な事件でも、過去に色々と批判、非難され続けたアメリカではあるが。(ビンラディンの話だって、元はと言えば、アメリカが生んだとされるし。ベトナム戦争の昔から、アメリカ人の反戦女優がベトナムで取材して政府を批判したり、数えるときりないアメリカの犯罪シリーズだけど。)

視点を変えると、こんなことやってるから、例えば、北朝鮮のトップとかが増長するんじゃないの?なんて、思ってしまった。
アメリカが正義と言わんばかりの、日本の報道見てると、ぼんやりしてると目くらまされるけど。

しかしながら、今回の内容見ると、アメリカ本土以外のよそのエリアで、水爆実験とかして、これほど多エリアに筆舌に尽くしがたい迷惑かけてるのに、と思って、改めて北朝鮮の核開発やミサイル開発へのアメリカの非難を見ていると、手放しでアメリカを称賛し、ついていくのが正義かというと、ちょっと違うと思うし、アメリカが今までこんなことばっかやってきた過去があるから、北とか、他国もそういうのに対抗というのか、マネってわけでもないけど、ついていってる感もある。

どこかの国が、或いは権力者が突っ走れば、どこかが抑えないといけないのかもで、それもバランス。

日本は、報道の情報操作みたいのがあって、アメリカのやることに無批判で追従な人も多いけど、あんまりいいことじゃない、と改めて思いしらされた、人体実験の狂気風正気譚、ではあった。

拙文で推敲無。よりみちブログ記事。

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解説

2017-08-05 00:30:50 | Weblog
ユアタイムという夜の報道番組に出ている市川さんという、可愛らしい女性、いつも番組に出てる時のお洋服が、今までのキャスターとぜんぜん路線が違うので、珍しく思って見てた。この帯の前のキャスターの女性も可愛らしい人だった。ニュース、報道は、原則、内容で見るものではあるけれど、トークがそつなく(市川さんは、わりと芯のありそうな物言いをする)、TV映りが良く、清潔感がある、というのは、夜の報道番組では見ていて楽しい。浮気者の言のようだが、報ステに今出てる女性も好き。

さて、本題。
物言う元官僚としては先行した人物ではあるが、自分的には久々に、元通産官僚の古賀茂明氏のコメントをネットで読んだ。

ネタが古いが、稲田朋美と、防衛省の、あの『日報問題』の件。
なぜあの隠蔽が起こったのか、という、官僚たちの立場、心理等を踏まえた、大臣側と、防衛省陸自側、双方の状況に関する解説。

私たちのような、官僚の世界を知らない向きには、分かりやすくて良かった。
これからもよろしく。

バレエ関係。ポルーニンの映画とかが来ていて、多少宣伝も目にした。
あのタトゥーが多いのとかは、育ったお家の問題とかで悩み事があったとかと関係してるのかしらと、はじめておもったので、外表的な報道から入った部分が、そういった映画やインタビューが出ることによって、修正されたのは良かったけど。ポルって人気あるのね???とは思った。「世界一優雅な野獣」だっけ。世界一、ですかね。(いいとは思うけど、こんなに人気があるとは、って思っちゃう自分って・・・。「マイヤリンク」での演技とかは、好演で、良かった。)

「白鳥の湖」の事を書こうかな~と思って、ポル-ニンの出てる「白鳥」と、デニス・ロジキンの出てる「白鳥」とを、比べて見てしまったけど。

ロジキンは、ジャンプはまあ高めだし、それなりに頑張ってるんだけど。

自分は、誰に限らず、男性ダンサーの「人気」の事は、いまいちよくわからん、と、改めて思った。

ポルの出てる白鳥全幕は、版の良さに男性主役の華が加わって、見て楽しめる、満足度高めのものではあった。
ロジキンは、ザハロワ姫に対し、慎重に、模範生的に踊ってるっていうのか・・・。その件はまたどこかで。
おやすみなさい。



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