懐かしのバレエ

バレエ、パフォーミングアーツ等の感想、及び、日々雑感。バレエは、少し以前の回顧も。他、政治、社会、競馬、少女マンガ。

ウオッカがジャパンカップを勝って

2009-11-30 02:26:18 | Weblog
オウケンブルースリに写真判定で、ハナ差勝利。
すれすれの勝利でも、終わってみれば記録は凄い事に。年度代表馬もほぼ手中。

内容的には、今年は安田記念が一番凄かったウオッカ。
主演女優ウオッカ、舌出し勝利でコメディエンヌに転向か。ついでにハナ出血。

ドラマ馬としては凄いけど、やっぱり競馬としてなら、安田記念のウオッカの方が感動した。それでも。勝って嬉しいウオッカ。たとえ馬券は外しても。
(女性の競馬ファンは、割合単純な理由で、強い牝馬に弱い。)

素人目には、舌出しウオッカに舐められてるのかと思ったルメール騎手だけど。岡部がそういうなら、玄人的には好騎乗なんでしょう、と一応オチつけて、いっそリーチザクラウンに乗って結果出して欲しいと思っていたりする。

水戸さん推奨のヤマニンキングリー最下位。私が軸にしよかと迷ったスクリーンヒーローも凡走。レースの売上げ減は、日本が不景気だからじゃないのか?

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「くるみわり人形」公演と、コジョカルの言葉

2009-11-23 01:26:58 | Weblog
バレエは面白かったです。劇場は暖かいし。
東京バレエ団にしては、個性的でなく、凄~~くポピュラーな版なのが不思議。

コジョカルさんは順当に良かったけど、ここでは世界フェスの時と印象変わらず。
彼女は、やはりロイヤル来日公演で本領発揮でしょうか。(にしても、ロメジュリとマイヤリンク演目選択に迷う。)

相手のヨハン・コボーさんなんですが。
もうずいぶんと昔から観てたダンサーって気がします。
今でこそ、コジョカルのハニーとして有名だけど。

最初はと、デンマークロイヤルバレエ団でブルノンヴィル作品踊ってたし。その後ロイヤル移籍し、吉田都さんとライモンダ踊ってたのも観たし。つまり、かなりお歳のはず。そろそろ踊りに陰りが出ても致し方ないご年齢。相応の踊りでした。

ただ、コジョカルが安心して踊れるパートナーという点では、予定のマックレーよりいいのかなと。観客目線では、未見の若手君も見たい気もあったけど。

東京バレエ団のダンサーは、もっと詳しい方から見れば辛口いろいろありそうですが、私的にはいつも楽しく見られます。「巧い」「下手」の区別で見るのじゃなくて、毎度「何か面白いものみせてくれないかな~」と期待して見てます。今回は、前回夏の「ドンキ」の後藤エスパーダほど、ぶっ飛んで笑える人はいなかったけど。コールドや脇役の入れ替わりあるのは、どこも大体あって、気に入った脇役の人が辞めてたりもあるけど。このバレエ団は外人ゲストの使い方巧く、だんだん何人かの脇役の踊り・個性が印象に残って、ゲストは毎度違っても、おなじみのバレエ団ダンサーの踊りをだんだん楽しんで観られるように、自分はなってきてます。最初にいいと思ったのは、脇役の吉岡さんだったけど、今は色んなダンサーが好きです。

なお、コジョカルの日じゃなく「マイ・キャスト」の日について。主演の松下さんについて、早速「かっこいい」と言ってた知り合いが現れましたです。かっこいいの、か、も、ね(?)(無責任だなっ自分)私はダンサーさんが「かっこいい」とかは、疎いというか、よく分んない方なので、美男美青年美少年観る眼のある顔見知りたちの意見の方が、なんぼか当てになるので、ご参考まで。

ま~「かっこいい」って言ってくれるお客様がいる方が、いないより良いですよね、主役資質として。

そういう自分は、今回もっとも心に残ったのは、来日に当たってのコジョカルさんのインタビューなのでした。(NBSの配布物に少し前に記載されたもの)

・怪我の前は、オファー来た役に打ち込み受身だったが、怪我復帰後は、踊りたい演目を踊るつもりで能動的になった。今は自分のキャリアを意志的に築いて行きたいと、考えるようになった。
・怪我して、良い医者がいると聞くと会いに行き、各国25人位会った。
・怪我し休職時に、主にロイヤルのコボー出演作を中心に舞台を見る側に回り、大事な事に気づいた。「パやステップを完璧に踊れるダンサーにも、さほど観客の心は動かない、それより、観客と舞台の上で特別な絆を結べるダンサーだけが、大きく観客の心を動かすことができる」「いつか自分もそういうダンサーになれたらと」

とかいうようなもので、雑な要約を書いてしまいましたが、実文は訳もよくできていて、内容が彼女の非凡さを伝えるもので、感心してしまいました。語られる内容から推し量れる聡明さとともに、「言葉は思想だ」というけれど、言葉の選び方ひとつにも、非凡さや一見謙虚な人柄を感じました。(一見、と書いたのは、かなり上に行ける人は、良い意味で秘めた野心や欲ももっている場合があって、そういう人が上がる前にひどく謙虚に見える言葉を口にするのは、ただの謙虚でなく、大きな夢を実現する力がある場合があるからです。)

NBSの配布物のインタビュー記事は幅広く周知のものゆえ、詳細割愛しますが、ただ公演をうつだけでなく、主催者側が、作品や出演者の考えを紹介し、公演や芸術への理解を深めてもらうのも、私はとても大切で意味のあることだと感じてます。
コジョカルについては、まだまだ自分には知らない要素の多い芸術家のようです。ロイヤル来日が待たれます。

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キエフ・バレエ上演中とか

2009-11-20 01:35:23 | Weblog
このバレエ公演は、やっぱり来日の最初の方より、中盤以降の方が、より舞台の水準が整ってきそうな気がします。(行くの迷ってたフィリピエワですが、初盤戦の公演ではグランフェッテをトゥール・ピケか何かにかえてたらしい。)こないだのニューヨークシティ・バレエ団公演でも、私は同じ事書いてた気がしますが、しかしいつもいつも公演後半が良いわけではなく、逆に10月の新国立劇場バレエの「ドン・キホーテ」は、初日こそが、「大当たり!」の日でした。

キエフ・バレエのメンバーの寺田さんという日本人男性が、その著書の中で、バレリーナの素質について「女の子はまず、かわいくなくてはダメ」と書いておられましたが、そういう風潮のキエフバレエだけに、フィリピエワといい、マツァークといい、キレイ系で感心させられます。

フィリピエワの白鳥は、今回が最後だろうか??

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名牝の蹄鉄~「天皇賞・秋」

2009-11-01 20:32:34 | Weblog
勝負ってなんだろう。観ることってなんだろう。

自分に大した予想能力はないが、今回は大方の予想と同じ。好みと予想は別。ウオッカが負けると予想した。(シンゲンはいまいち信頼できず、オウケンブルースリにしちゃたよ。)ウオッカが負けそうな気がして、東京競馬場へは行かなかった。
ウオッカ外しの馬券にして、浮気した小心な男のようにソワソワした。

競馬場にいかないわりに、関心も捨てられず、リアルタイムでTV競馬観戦。
映像を見ても、ウオッカが勝てそうな気がしなかった。

そしてレース。
ウオッカは馬ごみに入って中段から少し下げた位置取り。直線抜け出したのは8歳馬ながら体が若いカンパニー。ウオッカが追う。伸びたカンパニーの後ろでウオッカとスクリーンヒーローがせりあって、ゴール。

自分のへたれ予想が当たっても嬉しくない。負けても悔しいというより、じわっと涙ぐんで、「ウオッカよくやった、よく走った」と思ってる自分がいる。

負けても、私にはウオッカが主役だった。

カンパニー勝利への興奮は、なかなかわきあがってこず、ウオッカの風格ある姿、存在感の重しに心奪われていた。

奇跡は、3度は起こらない。客観的には、おおむね予想通り。ウオッカは負けたが、消長の激しいと言われる牝馬にあって、例外的な、畏敬を感じるほどの立派な内容。(私は底の浅いミーハー系競馬ファンだが、これはそんなに外れた意見でもないんじゃないかと。)

レース内容は、直線のウオッカは少し弾けて、はじけ方が足りなくて、堅実に3着。カンパニーの上がりが速かったし、そんな悪い内容じゃない。若い人気馬は女傑を負かせず、古豪カンパニーが年齢を重ねてパワーアップして勝ったってのも、いいね。

レース前、ウオッカの馬体を見ながら、これだけ期待され、その期待にいつも応えるのって大変なことだと思った。

ウオッカ、お疲れ様。よくやった、よく走った、というのが一番の感想。
競馬でこういう気持ちになるのは、珍しい。

勝つことってなんなのか、観ることってなんなのか。
私にとってウオッカは、勝負を超えて好きな馬だと分かった。
たかが競馬、されど競馬。たかが競走馬に、この幻想。馬券買ってないのに、ウオッカが負けて涙ぐむ。そして称える気持ちになる。
スターホースにも色々種類があるんだ。

1着、おじさんの希望の星か?カンパニー。
横山典弘勝利ジョッキーコメント。
「おじさん世代に力を与えられる馬でした、カンパニー。僕もおじさんですが。」インタビュアー「いえ、まだお若いですよぉ」。
今日の横典、「継続は力なり」か。24年目で天皇賞制覇だっけ。

単勝1150円。馬連はウオッカが2着でなくハナ差3着が効いて、16490円。2着スクリーンヒーロー。3着ウオッカ。4着オウケンブルースリ。5着シンゲン。

ウオッカ、今日は良かったけど、ジャパンカップは個人的には出てほしくないんですけど~。距離長いし。

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