スノーマン見聞録

ジャンルも内容も気の向くまま~“素浪人”スノーマンの見聞録

念仏平和主義

2014年05月10日 | 雑感
新聞・ニュースでも『ウクライナ情勢の混迷』の記事が日々絶えない今日この頃です。

ウクライナ東部親ロシア派勢力がプーチン氏の提案(独立の是非を問う住民投票延期)を拒否。

クリミアとは違いクライナ人が過半数を占めるウクライナ東部では、独立を支持する人は3割程と少なく、プーチン政権は
独立してウクライナから切り離されるより、連邦制導入で新政権への影響力を維持したい思惑がミエミエ。


ある評論家は『ロシアの狙いは領土じゃなくウクライナがNATOに加盟出来なくなる国家体制を創ること』という。

先日のブログ読書で旅するロシアでも西欧とロシアのせめぎ合いの話をしたが、まさに国同士のペテンの掛け合い。

歴史、特に軍事面が書かれてある・武田龍夫著『白夜の国ぐに』という本を読んでみた。
(白夜の国といえば北欧、フィンランド・スエーデン・ノルウエー・デンマーク・アイスランド・グリーンランドなどだ)
   私はいつも読書での旅ですが、現地を旅した白頭人ブログ(世界百カ国紀行)参考に。

スエーデンやロシアに占領された歴史をもつフィンランド。ロシアからの独立での内戦ではその犠牲者は2万4千人とも。
NATOの槍といわれるノルウエー。NATOの楯といわれるデンマーク。NATOの沖縄といわれるアイスランド。
それぞれが大国による介入の狭間で領土を分捕ったり分捕られたりの悲しい歴史ばかり。

グリーンランドでもロシア主要部が入る巨大レーダー基地や、大陸間弾道弾に対する早期警報基地があるなどNATOの戦略的触角となっており、北欧はいわゆるNATO軍事基地の要所である。
(勿論ウクライナ、クリミア半島・ウクライナ東部も西欧とロシアにとっての地勢的・戦略的要でもあり両者譲らずも必然だ)

いかにも世の中が経済や宗教や領土で動いているように見えるが、その行きつく先はやはり軍事ではないか。
そんな気がする。でも多くの日本人は(私も含めて)”平和を祈れば平和になる”と考えているようです。


さて、ここにきて集団自衛権の論議が活発になってきた。 
今朝の新聞でも、『公海上の臨検』や『戦闘中の機雷除去』など例示され、政府の方向性が示された。

日本にどこかの国が”侵略してくる、いやしてこない”で大きく考えも二分されるといわれる。
してくるで核保有まで、してこないで安保破棄まで、、そこまで行きつくのが人間の業。

戦争をしてきた国の歴史から学ぶ。そして、戦争から遠い国を探すのは至難の業ではあるが、世界の中立国なども併せて学ぶことも大切なような気がします。

≪国と国とは 詐欺する・誤魔化す・ペテンに掛ける 本当に滅茶苦茶なもの≫ あの夏目漱石の言う通り。

勿論このことを肝に銘じ、論議する必要あるのは言うまでもなし。

     
    アサルトライフルを携帯したまま買い物するスイス民兵。
    スイスは永世中立国であると同時に、徴兵制を有する国民皆兵国家でもある。
    当ブログ・スイスアルプスと軍事

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