無風老人の日記

価値観が多様化し、自分の価値判断を見失った人たちへ
正しい判断や行動をするための「ものの見方・考え方」を身につけよう。

マスメディアによる亡国の大犯罪

2009年03月25日 | Weblog
マスメディアは国民に対して重大犯罪を犯している。

マスメディアの報道の仕方によって、一つの殺人事件に「死刑にしろ」といった30万人の署名が集まる。(前に有った「光市弁護団バッシング事件」も同じ)

マスメディアの報道の仕方によって、政治が国民の手に戻ってくる機会(政権交代)を潰され、統制国家・軍国主義の暗黒時代に向かうことになった。権力者の策謀はまんまと成功しそうである。

それは、今朝の読売新聞の記事で明らかになった。

(記事の引用)
読売新聞社が25日午後から26日夜にかけて実施した緊急全国世論調査(電話方式)によると、民主党の小沢代表が公設第1秘書の起訴後も続投することに「納得できない」は68%で、「納得できる」22%を大きく上回った。

麻生首相と小沢氏のどちらが首相にふさわしいかでは、麻生氏を挙げた人が32%と小沢氏の23%を上回り、3月6~8日の前回調査から逆転した。次期衆院比例選の投票先も、民主は31%(前回比3ポイント減)で自民31%(同7ポイント増)に並ばれた。

続投への厳しい世論が明確になったことで、民主党内の「小沢降ろし」が活発化しそうだ。(…中略…)

<内閣支持23%に>

読売新聞社の緊急全国世論調査で、麻生内閣の支持率は23・2%(前回17・4%)に増え、不支持率は64・5%(同74・8%)に減った。政党支持率は、自民31・0%(同24・1%)、民主21・2%(同23・8%)で、支持政党のない無党派層は36・9%(同42・6%)だった。

(2009年3月27日02時33分 読売新聞)…以上、引用終り

仕事に、家事に、育児に、介護に、等、生活に追われている国民にはテレビ・ラジオ・大新聞の片道報道しか入ってこない。疑問に思っても答えはそこにはない。所謂、受身の情報に終始する。

当たり前ではあるが、ネットで調べる暇のない国民は、テレビ・ラジオ・新聞の報道の仕方を信じてしまう。
報道されている姿が真実だと思ってしまう。

国民は新聞の社説を書く人が思っているほど馬鹿ではない。
国民に判断材料を全て提供していれば、多くの国民は正しい判断ができるのだ。

国会の質疑応答も「議論は平行線で終始した。」「激しい野次のなか…」「野党欠席のなか…」「憲法の規定により」といった報道だけでは国民はどちらの意見がいいのか、判断出来ない。

今のマスメディアは権力者に支配されていて、全滅である。
NHK始めどのテレビ局も、朝日新聞はじめどの大新聞も、権力者の情報操作・世論操作に全面協力して国民を地獄(重税・国防役務)へ引き摺り落とそうとしている。

どうしたら、ネット検索をしていない、ブログを見ていない国民に気付かせる事が出来るのか!!!

小沢代表の秘書逮捕時の記者会見と秘書起訴の時の記者会見を流して、解説してくれるテレビ局はないのだろうか。両方とも40分くらいあるし、小沢氏があげあしを取られないようにゆっくりと言葉を選びながら会見していたので、要約でもよいが、逮捕の内容・小沢氏の言わんとするところ、特に「真の議会制民主主義を確立するために政権交代に全力を尽くす」といっている意味を国民の皆んなに解説するような局があっても良いと思うのだが…。

昔のNHKがそうであった。今は全く逆に政府公報・権力者の味方というか走狗になってしまった。

ここで、マスメディアが如何に国民を世論操作・情報操作しているか、の例を挙げておく。(ブログを引用して貼りつけていますので、もう分かっている人は、飛ばして読んで下さい。)

(引用…その1)
見出し
■悪は小沢と西松のどちらなのか(日刊ゲンダイ~3月27日)

大新聞(マスメディア)が垂れ流す検察リーク情報によって、多くの人(国民)が錯覚してしまった大きな問題がある。

民主党の小沢代表が「加害者」で、西松(建設)は「被害者」という構図である。

「東北の公共事業に参入したい西松建設が、強大な影響力を持つ小沢(サイド)に言われるまま、違法献金を続けた。献金先の配分まで指示された。」というもの。…

こうなると、悪いのは一方的にタカった小沢(サイド)。西松(建設)は、受け身一方でドーカツ(恫喝)された企業みたいに映ってしまう。…

政治評論家の森田実氏がこう言う。

「この20日あまり、大新聞(マスメディア)の西松事件報道を見ていると、小沢代表のイメージは“恐ろしい金権政治家”になってしまった。

東北で公共事業を取りたいゼネコンは、小沢事務所にニラまれると仕事がもらえない、献金しないとイジメられる、と連日のように報じられた。

完全に小沢の悪者イメージが国民の頭の中に刷り込まれてしまいました。」

その結果、西松建設…は「ヘビにニラまれたカエル」みたいに好意的な扱いである。…

「小沢氏が岩手県の公共事業に一定の影響力を持っていたのは間違いないでしょう。しかし、もう15年も政権中枢から遠ざかっている政治家。大マスコミが報じるほどの政治力は無い。まして、東北全体を仕切る力はもう無くなっている。

大手ゼネコンだってバカじゃないから、政府・与党を最優先ですよ。小沢氏への献金の意味は…“保険料”的なものに過ぎない。

この大局を見失わない方がいいですよ。」(政治アナリスト・伊藤敦夫氏)

(以下、「東北の公共事業を取り仕切っているのは鹿島の東北支店」と続くが後略。引用…その1終わり)


(引用…その2)
24日夜の小沢代表続投記者会見を受けての今日の朝日・読売・毎日・産経4社の社説、タイトルは以下のようでした。

西松献金事件―小沢代表は身を引くべきだ(朝日)
公設秘書起訴 小沢代表続投後のイバラの道(読売)
小沢氏秘書起訴 代表続投は説得力に欠ける(毎日)
企業・団体献金 全面禁止を真剣に議論せよ(毎日)
公設秘書起訴 小沢氏続投は通らない(産経)

予想はしていましたが、小沢代表続投への見方は各社ともとても厳しいものです。まずは小沢氏個人への批判を箇条書き的に抜き出してみます。

朝日
○政治家としての重い責任があることを忘れてもらっては困る。
○小沢氏がその責任を果たしたとはとても思えない。
○形式的な問題といわんばかりの主張にも違和感がある。
○「古い自民党」そのままの土建政治にどっぷり漬かる姿が浮き彫りにされてしまった。
○変革を訴える党の党首として、小沢氏がふさわしいとは思えない。

読売
○すんなり納得する人は少ないのではないか。
○事件が軽微な形式犯であるかのように主張する。
○古い自民党と同様の金権体質を小沢代表が今も引きずっていたことは、民主党のイメージを著しく傷つけた。
○疑惑を払拭するため、より説明を尽くさなければ、自らの続投への理解を得ることも、国民の信頼を回復することもできまい。

毎日
○政治家の責任はそれ(公共事業に絡む贈収賄や口利きなどの違法行為も一切なかったと主張し、裁判で争うこと)で済むとは思わない。
○古い自民党の族政治そのものの構図ではないのか。
○首相をねらう民主党の代表が「古い自民党の体質そのままだ」と多くの有権者を失望させた責任は免れまい。
○これまでなぜゼネコンから巨額な献金を受け続けてきたのか……、疑問に直接答えなかった。
○自民党と違う姿を示すのが民主党の原点だ。政権交代実現のために小沢氏が辞任して早くけじめをつけた方が
 いい。

産経
○検察側は……「看過できない重大かつ悪質な事案」と位置付けた。この事件が秘書だけに責任を押しつけて一件落着する事案ではないことを示している。
○小沢氏は政治的、道義的責任に加え、大久保被告の刑事責任にどう関与したかが問われることになる。
○(規正法違反は)「形式犯」ではない……。集金システムの合法性を強調したいのだとすれば、規正法の抜け道探しを政党党首が奨励するようなものだ。

 
民主党に対する批判はと言うと、朝日、読売、産経が以下のように指摘しています。

○情けないのは、この間、小沢氏の政治責任にほとんど触れようとしなかった民主党議員たちの姿だ。(朝日)
○代表が次期衆院選の陣頭指揮をとることのプラス・マイナスを本当に党内で議論したのか。(読売)
○民主党の対応もきわめて遺憾だ。小沢氏の続投を無批判で容認した。同党の自浄能力が働いていないことを国民にみせつけた。
○今回の事件では「小沢氏を信じるしかない」と繰り返し、硬直的な対応に終始している。」、「党首が“古い自民党”の体質を引きずっている姿を目の当たりにしたのではないか。
○現体制の継続は、政党としての生命線にかかわる選択につながる。そういう危機意識はないのか。
○小沢氏の続投の是非を見極めることが、現時点で民主党に問われる自浄能力である。(産経)


朝日・読売・毎日・産経4社ともこれまで報道されたイメージに基づいて、ほぼ同じような観点から厳しく小沢続投を批判しています。…(引用…その2終わり)



ひとまずここで引用を終えて、やっとこさ無風老人の考えを書くことにします。

大久保秘書逮捕から起訴までの期間、マスメディアは推定無罪の原則を無視して、上記の様に悪い小沢を何で辞めさせないのか!と非難しています。
長期にわたり政権交代が行なわれなかった為に発生した「政治とカネ」(政官財民の癒着)の問題を政治資金規正法というザル法でスルーしたのはこの法を作った政権政党である。その「曖昧な法」を利用して、権力者は検察権力を使って小沢秘書逮捕という汚い陰険な手を打ってきた。

何故、マスメディアは民主主義成立時に過去の反省から考え出された原理(民主主義維持の為の根底にある思想)=「権力は長期化するか集中すると腐敗する」「絶対的権力は絶対的に腐敗する」を国民に啓蒙しないのか?

何故、マスメディアは「官僚は放って置くと自然に、どんどんと肥大化し凡庸化(無駄な仕事ばかりが増加)していく」という法則を取り上げ、現状を国民に警告しないのか? 官僚が国民の為に機能しているか、を監視するのが国民の手によって選ばれた(権力の行使を任された)政治家の使命である。

「官僚主義の形態は、責任を絶対に取らないことが基本命題であるとされる。
また、既得権益は死守すべきものとされ、予算を100%消化してより高額の予算を獲得することが至上命題である。」

といわれる通り、各省(各官僚組織)とも国会に申請して通った予算(国民の税金)は期中に全部使ってしまい、より高額の予算を次の年度に要求し獲得する、という形態を50数年にわたりとり続けてきた。

その結果、4万円弱で出来ることを、天下り先の法人に4000万円も(国民の血税を)払うといった事が、どの省でも当たり前のように行なわれており、政権交代が無かったために政官の癒着が進行し、耐震偽装や山田洋行の見積り水増し(1件で9000万円も国民の税金をピンハネし)や年金問題や事故米事件等が発生している。

いま日本国内で発覚している全ての事件(問題)が、政権交代が無かったことに起因する、といっても過言ではない。


政権交代が起こっては困る政権政党・官僚(検察も行政官僚)及び彼らに支配されているマスメディアは、政権交代阻止に血眼になり、国民の世論操作に必死になっている。

これは、NHK始め民放テレビ局・ラジオ局・大新聞を見て日常生活をしていて、インターネットを見る機会の無い国民には決して知ることが出来ない事実である。

前述の日刊ゲンダイをみながら帰ってテレビをみて、何だこれは!と思った報道の仕方を載せておく。

前述のように、日刊ゲンダイは「悪は小沢と西松のどちらなのか」との見出しで大新聞の小沢バッシングを批判していたが、“気が付いている”国民の検察批判をかわす為に(=検察は公平に自民党側も捜査しているジェスチャーを示すために)、こんな報道の仕方をしていた。===簡単に結論を言えば、西松建設が主語に変って、悪いのは西松建設であるかの報道なのだ。

2009年3月27日の朝日新聞は、巧みに主語・述語を並び替えているが、「西松建設が二階大臣に個人名義で600万円」と書き、「政治資金規正法は、他人名義での献金を禁じており、西松建設が個人献金に見せかけた献金は、同法に抵触する可能性がある。」とし、「…西松建設は、こうした便宜のほかにも、同社OBが代表だったダミーの政治団体「新政治問題研究会」(06年解散)と「未来産業研究会」(同)を迂回させる形で、04~06年に自民党二階派(会長・二階経産相)のパーティー券計838万円を購入していた…」と西松建設が悪いことを一方的にしており、「西松建設による個人献金を装った献金や事務所問題について、二階経産相は26日、『私の方にはそういう認識はない。政治資金規正法に基づいた対応をきちんとやっているというふうに認識している』と述べている。」で記事を閉じている。

これは(西松建設を主語=悪者にした表現は)、諮ったようにどのテレビ局もどの大新聞も同じであった。

読売新聞も「準大手ゼネコン『西松建設』側が二階俊博・経済産業相の関連政治団体に対し、…個人献金を偽装して年間300万円を送金していたことが、関係者の話で分かった。
…西松側の二階経産相側に対する事実上の事務所の無償提供の疑いがある。こうした状況は政治資金収支報告書に反映されておらず、同様の事実を把握している東京地検特捜部は、政治資金規正法違反の疑いがあるとみて調べている。」…こうやって書かれると、悪いのは(政治資金規正法違反の疑いがあるのは)西松建設だと思ってしまう。
読売新聞は「これらの問題について、二階経産相の事務所は読売新聞に『各政治団体の政治資金については法に従って収支報告書に適正に記載している』としている。」と締め括っている。

小沢代表のときの書き方と180度方向転換されていることに気付きませんか?

(引用…その3)
結局、小沢代表だけを狙い撃ちにして終わりそうな西松献金事件。
現職大臣・二階経産相の裏金疑惑は“おとがめなし”の雲行きだ。
逮捕された西松建設の前社長が取り調べで「盆と暮れに300万円ずつ、10年以上渡した。
合計6000万円になる」とペラペラしゃべったという。
その見返りは何だったのか。
二階大臣の地元・和歌山で西松建設は6年間で78億円の公共工事を受注している。闇に葬るにはデカすぎる裏金疑惑。地元・和歌山のこんな不公平(二階大臣の地元で公共工事の8割が西松建設に流れている事)が許されていいのか。


そもそも、思い出してほしいのは、西松の元副社長が逮捕された理由だ。
裏金7000万円を海外から持ち込んだという、外為法違反なのである。
このときの報道では、裏金は10億円にのぼるといわれている。

単純に考えれば、裏献金が10億円、どっかの政治家に流れているのだ。
小沢氏の場合のような収支報告書に記載される、オモテの献金ではない。
二階俊博がもらったといわれているような、裏献金だ。…(引用…その3終わり)


小沢代表の秘書が、西松建設のダミーの政治団体と知っていたかどうかは、大した問題ではない(それが重大な違法性のある、悪質なケースであれば、森・元首相はじめ政権政党側の人間をショッピクのが先な)のに「政治とカネ」で“汚い”と思っている国民に逮捕理由と別の“汚い”イメージを小沢になすりつける事に成功している。
小沢の秘書は未だ罪が確定しているわけではないのに、である。

関係者の話で「請求書まで送りつけていた」⇒「請求書を出していた事実は無い」(検察庁発表)
関係者の話で「大久保容疑者が(献金が西松建設からのものと)知っていた、と供述している」⇒弁護団がこれを否定、大久保容疑者は相変らず全面否定を続けている。

あとの方が国民に伝わってこない。すさまじい情報操作である。

小沢代表秘書は「知っていた」としても従来逮捕するような事例ではない。
道交法で時速100Kmのところ110Kmで走行した程度のことである。二階大臣や森・元首相は同じ道を飲酒運転で200Kmで走行してひき逃げをしたほど(きっこの日記より借用)の違反である。
表の金として12年間も報告書に記載・公開していた事柄に対し、警告も発せずにいきなり逮捕し、裏金(=ワイロ)をもらっている政権政党側の人間をマスメディアは追及しない、とはおかしなものだ。

テレビでは、二階大臣が迷惑そうに「政治団体は多いからな~。調べてみるが政治資金規正法に基づいた対応をきちんとやっているというふうに認識している。」というのを西松建設が悪いことをやったと言う表現の後に映し出している。

(引用…その4)
小沢氏失脚工作の第二作戦が3月24日以降展開されている。その概要は以下の通り。

①3月24日、検察が大久保氏を起訴。
②記者会見で起訴理由を説明すると同時に、悪質性を強調。
③小沢氏が記者会見で「無実潔白」を強調するのを待って、大久保氏が容疑事実を認める供述をしているとの「リーク情報」をニュース報道する。…弁護団が事実無根と言っているのに、垂れ流したままで報道を終えている。
④捜査を二階俊博経産相に拡大し「国策捜査批判」に対応する。
⑤世論調査での辞任要求を五月雨式に発表して、辞任論を増幅させる。…千葉県知事選しかり
⑥民主党内反小沢派議員の辞任要求の声を繰り返し報道する。
⑦27日の衆議院代議士会および参議院議員総会で、辞任要求を発表させる。
⑧28、29日の週末報道番組で世論調査を材料に辞任論の大合唱を演じる。…マスメディアの世論操作後
⑨小沢氏の辞任が先送りされれば(それでも小沢氏が辞めないのであれば)、二階氏への捜査を拡大させて二階氏経産相辞任カードを切る。…「私は辞めるのに小沢は辞めない」の強力なブチカマシ。

政権政党・官僚が恐れる政権交代が二階大臣ひとりのスケープゴートで済めば安いものである。

本当に書きたいことが多くて止め処もない。今日はここまで、またね。
















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