無風老人の日記

価値観が多様化し、自分の価値判断を見失った人たちへ
正しい判断や行動をするための「ものの見方・考え方」を身につけよう。

前回の注釈

2016年12月01日 | Weblog
前回はだらだらと分かり難く書いたので、時系列的にまとめてみた。

①安倍首相はアメリカ大統領選ではヒラリー・クリントンが勝利するとの官僚・マスコミ報道を信じ、選挙戦中訪米しクリントンとしか会わなかった。

②ところが、案に反してトランプが勝利した。

③安倍首相は「話が違う!」と官僚を怒鳴り散らし、スグにトランプと会う段取りをしろ、と命じた。

④官僚は青くなってトランプに「安倍首相が何としても会いたい、と言っている。何とか会ってやってほしい。」と必死で哀願した。

⑤トランプは次期大統領に当選したものの、人気がイマイチ(米国内世論調査では「トランプは尊敬できない=67%」)で、デモ等が多発、そこで、日本の首相がしっぽを振って手土産を携えてトランプのもとへ飛んで来れば、日本を従えるトランプとなり、世間も自分を見直すだろうと思い会談をOKした。

⑥ところが、これを知ったケネディ駐日大使は激怒。「来年1月20日までは、オバマ大統領が唯一の米国大統領だ!」

⑦そしてケネディ駐日大使はトランプに猛抗議した。「何故、大統領就任前に安倍首相と会うのか!アメリカの大統領は二人はいない.」と。

⑧ケネディ駐日大使に怒られたトランプは、日本の総理と大統領就任前に会談しようとした自分のとった行為を反省し、ホワイトハウスに「二度とこんな真似はしません」と謝った。

⑨そして、安倍首相が訪米しトランプとの会談でトランプの言った言葉「米国に二人の大統領が存在するということを世界に示してはならない。」従って、トランプ氏は「現役の大統領が存在する今、TPPや基地費用の日本負担等について話し合うべきではない。」といったのだ。

⑩安倍首相は、このトランプ氏は「オバマ大統領に気を使っている。」から信頼できる、と言い、「話した内容はまだオバマ大統領が現役なので言えない。」としている。

⑪日本では「安倍首相、世界の首脳に先駆けて世界で一番先にトランプと会談」とか、安倍首相の「話した内容は言えない」に対して「トランプ氏はまだ公人ではない、私人として安倍総理を招いたわけで、招待された安倍総理が勝手に会話内容を漏らして良い訳がない。」と言っている。

🔲産経新聞記事
初対面、しかも大統領就任前の非公式会談の内容を一方的に明らかにすれば、信頼関係は成り立たない。
首相は「現職大統領がいる中で個別のやり取りは避けよう、と一致した。信頼関係は約束をしっかりと守るところから始まる」と繰り返した。

(注)「オバマ大統領がまだ現役で存在するのだから個別のやり取りは避けよう」とはトランプが安倍首相に言った言葉で、安倍首相と考えが一致したわけではない。

⑫結論から言えば、トランプ氏はケネディ駐米大使等の激怒で我に返り、安倍首相との個別会談を拒否したのだ。安倍首相はアメリカまで行ってトランプに何も言えなかったのである。

⑬従って、日本の新聞に「安倍首相、基地費用負担増に反対表明」とキッパリと書かれている基地費用全面負担とかTPP脱退について「それは困る」といった日本の立場を少しも話し出せなかった、というのが、「会談内容は言えない」の真相である。

事実、トランプ氏はその後、世界各国のどの国の首脳とも会っていない。

アメリカに二人の大統領は存在しない、のだ。

安倍首相は何のためにトランプ氏が私人のうちに会いに行ったの?無駄じゃなかったの?とあなたは考えないのですか?

今日は日本のマスコミは上の様な事実も伝えていない、という点を指摘したくて前回のだらだら書きを要約してみた。

(注)トランプ氏のツイッター?は外交上の常套句。今後の二国間交渉(米国による日本の経済支配)等に役立つ。