無風老人の日記

価値観が多様化し、自分の価値判断を見失った人たちへ
正しい判断や行動をするための「ものの見方・考え方」を身につけよう。

長期政権による腐敗の構造

2007年09月05日 | Weblog
今日の言葉

◎「権力は集中したり、長期化すると腐敗する」

年をとったせいか、ボケた頭(自分で言っても差別?用語)を駆使して毎日書くのは大変な作業なので、今日は他のブログサイトに投稿した私の日記を転載する。
私はこの年になり年金を貰うまで職を転々としたが,そのときに聞いた話(一部私の体験談)を載せる。
今問題になっている「政治とカネ」の話は、いやになるほど聞いており、あまり書くのも気が進まない。
お前も「不正を目の前にして黙する」共犯者ではないか!と言われそうである。

※ほぼ60年間政権を独占してきた政権政党(権力)による政官民の癒着(腐敗)の構造。

昔々、私の聞いた話…その1

誰でも名前は知っている某建設会社が公共事業に携わっていて、そこに資材を納めていた業者がその建設会社の上司から呼付けられ、「部下が金銭トラブルを起こし困って私に相談を持ち込んできたのだが私としても何とかしてやりたい」と持ち出されて、「今納めている品物の納品書を実際の量より余分に発行してもらい、その金額を含めた請求をしてもらえないか。そして余分に支払った金額(400万円としよう)から200万円を私の個人口座に振り込んでもらえないか?」といわれたそうです。それが出来る個人会社であれば税務署を誤魔化した架空の経理処理で入金から200万円をその建設会社上司の個人口座に振り込み、自分の会社も通常の予定した利益プラス200万円を得ることが出来るわけです。その業者は「それは出来ません」と断ったのですが、その土建会社から2度と注文はもらえなかったそうです。公共事業ですからその建設会社に支払われるのはわれわれの税金です。

昔々、私の聞いた話…その2

公共事業で土建会社の工事の検査をするお役所に入りたての新人が上司にどこどこの現場を見て来いと言われ現場にいったところ、申請設計と違った施工(強度的に問題のある施工)をしていたので指摘した。するとその土建屋の親方は謝るどころか真っ赤になって怒り出し、「帰ってお前の上司に聞いてみろ!」と言われ、納得のいかないまま役所へ帰ると電話連絡が入っていたのだろう、その上司から「おれはお前に『見て来い』といったはずだ。指摘しろとは言っていないぞ!」とこれまたコテンパンに怒られたそうです。
その新人が指摘したのは長方形のブロックを強度の関係で長いほうを土手に差し込んでいかなければならない設計に対し,その現場では短いほうを土手に差してあったからで、それでいくと使用ブロック数は半分以下で済み、設計の見積り数量通り支払われますから、その土建会社は大もうけ(役所の上司にも見返りがあるのでしょう)なわけです。
これも結局われわれの税金です。その新人は早々にその役所を辞めたそうです。
この設計強度を無視したやり方は耐震強度偽装事件と良く似ていますね。

耐震強度偽装事件のとき「姉歯が関係した以外の建物も調べるべきだ」といったことに対し政権政党から「そんなことをしたら国中大変なことになる」といった言葉が出た背景が私のこの「実際にあった話」から浮かんで来ませんか?

「きっこの日記」7月11日(国による大犯罪の告発)
http://www3.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=338790&log=20070711 

昔々、私の聞いた話…その3

ある大手の化学メーカーの社長・重役がお役所を料亭で接待したときの事、年が倍以上違う若い役人がその席に遅れて入ってきて開口一番「今日はどこの接待だ?」、会社名や内容を社長が説明し,「そうか」で宴席が始まったのだが、常識ハズレの短時間で「帰る」といって席を立ち(別に怒ったわけではない)帰ろうとするので、足代(金一封)を包んでタクシーに乗ってもらい見送った。接待では車が見えなくなるまで見送るのが常識なので、そのようにしていたら見えなくなる前に車は止まり、その若い役人は一人で止まった場所のクラブに入っていった。
それから数日して、その化学メーカーのところに、立替タクシー代まで入ったそのクラブの請求書が届いた。
足代と称して渡した数万円(当時の高卒初任給の2か月分)はそのまま若い役人の懐に納まった形となった。

昔々、私の聞いた話…その4

あるお役所に営業にいった営業マンの話。相手と商談をしているときに、そのお役人、これ見よがしに時計を見せながら「この時計も古くなってね、調子が悪くなってきているんだ。私は今度買うんだったらローレックスがいいと思っているんだよ。あれはいいね。」その営業マンは仕事がもらえるかもらえないかの瀬戸際だったので、すぐにローレックスを買ってそのお役人にプレゼントした。「ありがとう。前からこれがほしかったんだよ。よく私の好みがわかったね。」と催促したのではないような言われ方をされたそうです。勿論、その営業マンが仕事をもらえたのは言うまでもありません。

※税金の使われ方(参考まで)

灰色のベンチから(6月7日)~天下り役人
http://futu-banzai.cocolog-nifty.com/blog/2007/06/post_e45f.html

昔、私が毎日通っている道路(片側2車線+路肩+歩道のメイン道路)で工事が数キロに渡って行なわれた。その年から国際マラソンの経路が変更になり、その道路の舗装のし直しだと理解できたのだが、1年も経たないうちにそのきれいに舗装された道路(同じ区間)の全面工事が始まり「ガスか上下水道か知らないが随分無駄なことをしているな。でも埋め込みだったら、何で数キロ全面掘り返しなのか?」と不思議に感じた。ところが、また1年も経たないうちに、その同じ道・同じ数キロに渡る区間を同じように全部掘り返して工事を行なっていた。不思議なことにこの3回とも何かを埋め込むとか地下のものを補修する、といった様子も見られず、単に掘り返して元の舗装に戻しているとしか見えなかったのだ。(工事目的の看板は確認できなかった)何かを埋め込むにしても、こう3年も続くと、役所のセクショナリズムによる税金の無駄使いを感じるし,悪く勘繰れば役所・業者ぐるみの談合で,全く同じ工事を今年はA社,次の年はB社,その次はC社と決めていたのではないか、とも思ってしまう。
お役所は分捕り合戦で確保した予算を倹約して余らせようと努力はしない。せっかく取れた予算を次の年に減らされてはかなわないので、「使ってしまえ」である。昔から,期変わり時期になると工事が多くなる、といわれている。(もっとも、これは「使ってしまえ」ではない、という人もいるが)

税金の使われ方には、延長国会やイラク戦争への拠出金、アメリカ国債購入(戻ってこない)等々,色々な問題があるが、書くのに疲れたので「またあとで」。…(「無風」注)昔から気力が続かなくなっていたのが分かる。