褞袍を縫う

2023年12月07日 | 暮らし

おそらくいまどき、褞袍(どてら)で寝ている人は少ないでしょう。
でもおそらく、実家にいる兄は褞袍で寝ていると思う。
茨城生まれで、寝てるときに首回りが寒くて眠れないという人は、
今でも褞袍を愛用して寝ているでしょう。
私は冬に、褞袍がなかったら眠れないです。
生まれたときからも、東京で暮らすようになっても寝るときは褞袍を使ってきた。
24・5のときに、私のアパートに泊まった人が褞袍に吃驚していた。
かなりへんなものと思ったようだ。
私としてはなんの違和感もないんですけどね。
私の使っていた褞袍が、破れてきた。
この褞袍はもう20年以上は使っていると思う。
今の家に褞袍は3着はある。
1着は新品としてある。
もったいなくてそれは使えない。
他の2着は、1度は使用したものです。
これらの褞袍は、母と長女が作ってくれたものです。
2人とももうこの世にはいない。

1年ぐらい前からか、寝ているときに、ほころびがあるところに寝ているときに、
足の指が入ってしまって、勢い余って褞袍の内側の布の縫い目を破ってしまった。
そういうことを何度かしてしまって、褞袍の内側がひどいことになっていた。
インフルエンザになって3日間ほど寝ているときにも、足が褞袍に引っかかって切ない思いをした。
それで昨日、私は褞袍への贖罪の思いも込めて自分で破れたところを縫った。
時間がかかって、かったるかった。
縫っていると糸がからんだり、針から糸が抜けたりなどがあり作業がはかどらなかった。
3時間ほどで破れた縫い目をつなぐことができた。
完璧には縫えなかったが、とりあえずは足が褞袍にからまないようにはなった。
それで諦めてその日は、褞袍を縫うことはやめにした。
これでまたしばらく、褞袍に足をからめられないで寝られるだろう。

コメント
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