残暑イチオシの燗酒「天穏きもと改良雄町純米R3BY」バニラ・ヨーグルト・バナナ・グレープフルーツ様のほのかな含み香に、「ホッ」と癒される。改良雄町らしい優しく、まろやかな旨味が前面に出て伸びる。まだ若い香りも感じるが、R3BYと思えない旨味の伸び方をする。アルコール度数を14度後半に抑えた効果が存分に発揮されている。最後に鋭角的に酸が立ち、渋味も感じられてアクセントにもなる。燗につけると、旨味 . . . 本文を読む
残暑イチオシ燗酒「奥播磨 山廃山田錦8割磨きH30BY」「8割精米だが、その透明感ある酒質に感嘆」播州産山田錦を醸した精米歩合80%の純米酒。山田錦の米の旨味を存分に味わえる奥行きのある純米酒。上立ち香はほとんどないが、含み香はバナナを連想するような含み香と黒糖様の熟成香がわずかにある。山廃独特の乳酸由来の酸が根幹にあるのだが、奥播磨の他の純米酒の太い酸に比べると、上品で爽やかである。旨味成分 . . . 本文を読む
残暑イチオシ燗酒「日置桜 純米吟醸 伝承強力R2BY」「圧倒的な柑橘系の爽快感が魅力」鳥取の山根酒造場が醸す「日置桜」。その中でも圧倒的な存在感を放つのが、このお酒。6号酵母で醸した伝承強力は、オレンジを彷彿させる酸が鮮明に出現する。旨味は奥行きがあり複雑で、それにオレンジのような酸が絡まり、立体感ある味わいを構成し、バランスが絶妙で秀逸! 味の輪郭がクッキリとして強い酒質だ!6号酵母と強力米 . . . 本文を読む
熟成古酒を燗で呑む魅力「大正の鶴 ライジング赤磐雄町純米2018BY」黒糖の様な熟成香はわずかにある。キリッと引き締まった強さを感じるのが大正の鶴の酒質の特徴だが、これはアタックで赤磐雄町米の柔らかく優しい旨味が前面に出て、穏やかな印象を受ける。だが後半に酸もしっかり立ってスッキリと引き締まる。燗につけると、旨味と酸のバランスが俄然良くなり、上品で優しく、滋味深い。 原材料: 米・ . . . 本文を読む
燗で呑む熟成古酒の魅力「大正の鶴 熟成純米酒(備前朝日米)2017BY」黒糖の様な熟成香はわずか。米の旨味は凝縮し、落ち着きがあり、滋味深い。奥行きあるふくざつな味わいで、酸が立ち、全体を引き締める。岡山県の落酒造場の水は、中硬水であるがゆえに、一般的には、もろみの湧きが旺盛で味が多くなる傾向があるともいわれるが、あにはからんや、綺麗な酒質で、スッキリとした透明感がある。造りの強さを証明してい . . . 本文を読む
燗で呑む熟成古酒の魅力「奥播磨 宮の井 純米H30BY」熟成酒特有の黒糖・醤油・紹興酒にも通じる熟成香は、さほど強くない。ナッツのような香ばしい香りがある。凝縮した上品な旨味が広がり、柑橘系の酸が小気味よくキレて、スッキリと呑める。まだ余韻の渋味も強く、熟成の余地を感じる。これを燗にするとまた一段と美味いんだなぁ!燗につけると、旨味と酸の輪郭がよりクッキリとして、 バランスがよくなり、強い純米 . . . 本文を読む
燗で呑む熟成古酒の魅力「日置桜 きもと雄町純米H30BY」「きもと」の王道を行くような強い酒質。「きもと」らしい乳酸系の香り。まだ開ききっていないが、優しく奥行きある旨味が上品だ。リンゴや洋ナシを連想するような含み香も見え隠れする。後半に鋭角的な若い柑橘系の酸が立って、キレがあり、爽快。また落ち着きがあり、滋味深さも感じる。全体的には、まだ旨味の開き方が平たいかんじであるが、これからの熟成でど . . . 本文を読む
熟成古酒こそ燗で呑む「大正の鶴 純米大古酒1990BY」30年大古酒の魅力をご堪能ください。「大正の鶴 純米大古酒(白ラベル)1990BY 30年古酒」備前朝日米で醸した純米原酒をタンクで20年間常温熟成させ、瓶詰して、さらに冷温(10度)にて10年間熟成させた古酒。30年熟成古酒の割に、黒糖や栃餅のような熟成香は強くない。濃く、奥行きある旨味と、酸のキレのバランスが良く、凄く品のある熟成を辿 . . . 本文を読む
熟成古酒こそ燗で呑む「竹泉どんとこい純米(鳶色)H 27BY」但馬産どんとこい米で醸した純米酒。この米の特徴なのか、熟成感ある旨味と甘味を包み込むように酸がたち、独特のキレ方をして、その風味を醸し出す。ミントの様な爽快な酸だ。のどごしすべらかで落ち着いた良い酒だ。燗につけても呑み飽きせず、杯がすすむ。熟成させれば旨味がどんどん濃くなる。食用米の「どんとこい米」が、何故こんなに風味の良い酒になる . . . 本文を読む
熟成古酒こそ燗で呑む「梅津のきもと 純米原酒山田錦8割精米H 28BY」黒糖や栃餅等の含み香(熟成香)をもち、旨味ものってきて奥行きがある。梅津さんの酒らしい太くて旨い酸は、心地良い。28BYの酸もかなり太くてインパクトがある。精米歩合80%だが、荒々しいというよりも、「きもと」の精悍さを感じられてワクワク感がある。余韻には、多分に渋味を感じるので、これからの熟成で、旨味も酸味も、もっとまろや . . . 本文を読む