純米燗オヤジの戯言 佐用の酒屋 地酒のDON

「完全発酵の純米酒を燗で呑む文化を普及させたい」そんな純米燗伝道師を自負する酒屋のオヤジ奮闘記。

20度と25度・・・焼酎文化!

2012年10月26日 | 焼酎
地元兵庫県の播州地方では・・・

甲類焼酎(糖蜜等を原料とした発酵液を連続式蒸留したアルコール純度が高い無味無臭の焼酎)

乙類焼酎(穀物を原料とした単式蒸留の焼酎で1回のみの蒸留なので原料の風味が出る)

ともに

アルコール度数の25度をお買い上げになるお客様が圧倒的に多い。

また乙類焼酎の売上比率が圧倒的に高い。



ところが・・・処変われば・・・。


例えば・・・


九州の大分県は

「二階堂」や「いいちこ」に代表される麦焼酎を醸す蔵が多い地であり

これら麦焼酎の20度が呑まれることが多い焼酎文化圏である。


同じく九州の宮崎県は

「霧島」などに代表される芋焼酎を醸す蔵が多く

芋焼酎の20度を呑む人が多い。


同じく隣の鹿児島県では

「伊佐錦」など多数の芋焼酎の蔵がしのぎをけずる芋焼酎の本場であるが

呑まれる芋焼酎は25度が大半を占める。


同じく熊本県では

「白岳」などに代表される25度の米焼酎文化圏となる。


このように焼酎の本場である九州地方だけみても

その地方で中心的に呑まれている焼酎の種類も違えば

アルコール度も違う。


そして20度が呑まれる焼酎文化圏は

ストレート・そのまま燗・ロック・・・

などで焼酎を呑むことが多い。

水割りやお湯割りなどはポピュラーではない。


25度の焼酎文化圏は

水割り・お湯割りが主流である。


また関西圏では乙類焼酎の売上比率が圧倒的であるが

関東圏や北海道では甲類焼酎の売上比率が高くなり

チューハイ用のシロップもすごく売れるということも耳にする。


このような各地方の焼酎の呑まれ方の背景を探れば

その地方独特の文化も見えてくるんだろうなぁ。

色々勉強しなきゃプロの酒屋のオヤジにはなれないね。

頑張ります。
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