2006/04/11 20:36 200分という長い映画なので、途中まで見て、また見ようと思っていたら、最後まで見てしまいました。 まず、人間としての生き方がかっこいいと思いました。脅迫や誹謗中傷にも立ち向かい続ける姿は本当にかっこいいです。そして、理論が成長していくし、組織の腐敗もあいまいにしない。そういうのってあこがれてしまいます。 もちろん、マルコムXの事を何も知らないし、真実がどうであったかという点では何も知識がないので、あくまで映画を見た感想ということになるんですけれど・・・それでも、マルコムⅩという人物に非常に興味をもちました。 最初から最後まで(この場合の最初と言うのは、教団に入ってからと言う意味ですが・・・)正しい道を歩んで来た完全無欠の英雄というよりは、悩んで、感情的になって、ときには間違いもする・・・という点では普通の人間として描かれていたのもよかったし、そこでとどまらないで、自分の考えが間違っていたときにはきちんと認識をかえる力を持ち、感情に走った自分を振り返って人に謝ることもできて・・・じぶんの理想だなあ・・・・ 36年生きてきて思うんですよね。若いときの純粋さとかまっすぐさって、時がたつ中であきらめて妥協して、そのときのそういう気持ちを失ってしまったなあと。こんな社会だからなおさらです。でも、純粋さとか、まっすぐさとおいうのは本当は一番の力だったと思うんです。それが曇らされてる、または曇らせてしまった自分がいるわけですけれども・・・その力を取り戻したいなあと思いました。 いや、歳を重ねた中で培うものが力がないとか無意味とかいうんじゃなくて、そこの芯の部分がどの方向を向いているかで培ってきたものを生かすこともできるし、殺すこともできる。人を励ますこともできれば陥れたりだましたりすることもできるわけで・・・ うーん・・・何をいっているのでしょうか。まあ、そういうことで、まっすぐで純粋でいたいなあと思ったわけですね。 そして、自分の弱さからあやまちをおかしても、それを正そうと努力することも大切ですよね。そこがこうだらだら生きていると、それが当たり前とか、どうせそんなもの・・・と何もしない自分を肯定しようと言い訳をつけていくわけですよ。自分に厳しくありたいものだ。 ・・・ということで、いろんなところで自分をしっかりもってまっすぐ生きていきたいなあと思わせてくれる映画でした。 で、ついでのように言うことではないですけど、アメリカ社会の言論に対して暴力でつぶしてきた歴史。アフリカの人たちを暴力で奴隷にした歴史。アメリカの歴史が暴力的で野蛮な歴史を歩んできたことを感じました。(一面しか見てませんが・・・) というわけで、いろいろ考えちゃう映画でした。見終わった後はさすがに疲れました。今も何かいてるのはよくわからないし・・・ デンゼルワシントンがかっこいい。今までで一番かっこいいです。女の人も知的で美しいです。 ぜひ、200分の時間を与えられたら観てない人は観てください。やっぱり観なくてもいいです。どっちでもいいです。
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