唐茄子はカボチャ

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カティンの森

2010年05月12日 | 映画 か行
カティンの森 [DVD]

アルバトロス

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ソ連がポーランドの将校を大量に虐殺したカチンの森事件を描いた映画です。

話の展開がちょっとよくわからないところもありましたが、もう、20年ぐらい前でしょうか。ソ連崩壊の前後で、話題になった記憶が・・・。記憶が正しければ、その時にやっとソ連自身がその蛮行を認めたような・・・

この映画を見て、ひとつの記事や資料として当時読んで知識としてもっていただけですが、それが様々な人たちの人生としてみたときに・・・その事件の残酷さ、重大さがちょっとだけわかったような気がしました。
ドイツとソ連に国を奪われ、戦後も自由がなく支配され続けたポーランドの複雑な歴史をせりふのなかから読み取ることができます。

カチンの森事件の真相というのは、ポーランドにとっては、自国の悲劇でありながら、表に出すことができない事件だったんですね。国民の多くが真相を知っていながら、それを表に出せない社会。真実に向き合う人たちがつかまってしまう社会だったんですね。ドイツ側の資料も国によって(?)かくされてしまいます。
ソ連という巨悪の害悪をもろにかぶった国だったのかもしれません。
ポーランドにとって、カチンの森事件は、戦争中の悲劇というだけでなく、戦後の悲劇の象徴でもあるようでした。悲劇がずっと生きつづけている・・・そんな気がしました。
ポーランドの旗が横半分に切りさかれて、赤旗にされてしまったシーンがとても印象的でした。

映画の流れも、案外あっさりと戦後になってしまいます。
虐殺のシーンもなく、そのあっさり感はちょっと以外でしたが、それが後から効いて来ます。
最後に虐殺シーンを再現しています。
あまりにもあっさりと、たんたんと、処理されていきます。それが人間の恐さです。

しかし・・・ソ連は何でそれをやったのでしょうか・・

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